英語教育と入試が劇的に変化します②

さて続きです!

ここで生徒諸君とお父さま、お母さまに必要なことは、それに対する備えをしておかなければならないということです。文部科学省や学校の現場に文句を言っても始まりません。

とはいえ、現状は非常に厳しいのです。

年が明けたので昨年になりますが、西尾市内の某中学校の2016年2学期の期末テストでこのような問題がありました。

問 遊びに誘われたけども、『宿題をやらないといけない』から断るとき。

当塾の生徒の解答 『I am going to do my homework.』 と答えて×になっていました。

模範解答は 『I have to do my homework.』

生徒の答えは×でしょうか?確かに厳密に言えば、『やらなければならない!』感を出さないといけないので、『have to』『have got to』『got to』は文句なしの正解と言えます。しかしながら、私は『be going to』でも間違いではないと思うのです。

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『be going to』は計画性を含んだ未来表現なので、実際の会話であれば充分に答えになると思っています。これが×になってしまうのは、いわゆる受験英語ですね。もちろん点数をつける必要があるのでこれは仕方ないこととも思います。しかし残念ながら、こういった積み重ねが私達を英語をニガテにしていくのです。

(お父さまお母さまも含めて)想像してみてください。みなさん英語の力はあるはずなのに、例えば町で外国人の方から話しかけられて3秒以内に返事ができる自信がありますか?

おそらくじっくりと考えて、完璧な文章を作って答えようとするのではないでしょうか?

ここで上の生徒の答えをもう一度思い出してください。

『遊びに行こうよ!』

『宿題やる予定なんだよ。』

何が間違いなのでしょうか?そしてもう一つ。

こちらは愛知県の公立高校入試問題のリスニング問題です。1行目のJanetの発言に注目してください。

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Janet: Hi,Masao.I’m sorry to be late.

とあります。しかしネイティブスピーカーがこのようにいうことは絶対にありません。これを日本語に直すと、『私が遅刻したことをすみませんでした。』と言っているのと同じで、極めて不自然な表現なのです。正しくは

『I’m sorry I’m late.』(遅刻してごめんなさい。)です。

 

私は何も間違い探しをしたいわけではありません。問題なのは、これまで間違った英語教育を進めてきて、堂々と間違ったことを教えてきたのに、ここにきて前回のブログで述べたような改革を強行するのはかなり無理があると言いたいのです。

生徒の学力や努力の結果を測るために受験英語があっても、私は構わないと思います。それに最低限の文法を学ぶことは、言語を習得する上で必要不可欠とも思っています。

また、中学高校の現場の英語の先生方も、色々な思いを持って教育に取り組まれていることと思います。ひょっとしたら先に述べた某西尾市内の中学校の英語の先生も、悩みに悩んで×にしたのかもしれません。

とはいえ、今後英語教育が劇的に変わっていくことは変えようのない事実です。ここで一番の被害を被るのは(英語教育が変わることは良いことだと思いますので、被害という言い方はしたくはありませんが)、実際に試験を受ける生徒です。

さて!前回のブログから長いことお話してきましたが、みなさん準備はできていますか??

面接で英語で質問されて、すぐに英語で答えられる自信がありますか??

当塾では社会人の英検一級講師、TOEIC800点、900点以上の講師が常駐しています。もちろん、受験英語対応がメインの講師陣です。

ご不安な点がありましたら相談だけでも構いませんよ!ぜひお気軽にお問合せください。最後にとある大学教授のきついメッセージを・・・。

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『日本の学校の英語教育は「読み書き」に重点を置いて来たのではない。もし、本当に「読み書き(少なくとも”読み”)」に重点を置いて来たのなら、6年間以上もそのような英語を勉強してきて”TIME”や”NEWSWEEK”を読めないはずはない。日本の学校の英語教育は、アメリカ人でもできないような難解、奇妙な「受験英語」の解答技術の鍛錬に重点を置いてきたのである。さもなければ、日本の英語教育に従事して来た人のほとんどは無能力者ということになる(「読み書き」に重点を置いた英語教育をしたはずなのに、”TIME”もろくに読ませることができない現実を見よ)』  

~(志村忠夫氏著『理科系の英語』より抜粋)~

・・・いや、かなりきっついですね。言い過ぎ!とも思いますが、否定できないことも事実です。

でもせっかくなので、楽しく英語を学びましょう!英語を話せるように、書けるようになって損することは何一つありませんよ!

それではまた・・・。

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