講師として最も嬉しい瞬間

おとといのことです。

講師としてもっとも嬉しい出来事がありました。

言わずもがなですが、塾や先生にとって最もうれしい瞬間とは、生徒が第一志望に合格したときや成績が上がったときです。

しかし私にとって同じくらい嬉しいのは、生徒が明確な目標を自主的に持った瞬間です。

塾が勉強を教えたり、分からないものを分かるようにするのは当たり前の話です。それはどこにでもできること。

しかしどんなにいい高校や大学に合格しようが、その先がなければ意味がありません。

例え東大だろうがハーバードだろうが、目標に対して手を抜いたり、自分にとってほどほどのところで妥協する人間になってはいけないと私は考えています(目標の高い低いの話ではありません。)

その生徒は私が受け持たせていただいていたのですが、おととい受験生面談をやらせていただいたときの話です。

もちろんこの時期なので、かなりシビアな話ではあったのですが、その生徒から新しい目標を聞いたのです。

その生徒は本人の元々の才能も開花して、学年で真ん中くらいだった英語が常時8~9割、常時学年の上位10%に入るようになったのですが、高校に入学後、どの大学を目指すのかなどどいう話は一切していませんでした。

これはごく普通の感覚ですね。中学生の時点で明確な大学まで決めている生徒は、おそらく10%くらいではないでしょうか?

なので私は勝手に、(高校に入ったら真っ先に英語の文法を固めてしまって、日本史も早めにスタートさせて、国公立と関関同立、G・MARCH対策をやろう)と計画していたのですが、その生徒は、私の先走った計画よりももっと先のことを考えるようになっていたのです。

こういう生徒は非常に強いです。

FIXのWEBサイト上で、『宇宙飛行士になる!』と決めて本当に名古屋大学の工学部・航空工学科に合格した生徒を紹介していますが、自分の意志で目標を決めた生徒は本当に強いのです。

学校や塾にとって本当に難しいのは、勉強を教えたり成績を上げたりすることではなく、その生徒の心に火をつけることです。

その生徒は元々素直な性格でやる気もあったのですが、こうなったらもう強いです。

しつこいですが、中学生や高校生が明確な目標を持っていないのは普通です。

私が明確な目標を持ったのは高校3年生の春でしたし、理由も(都会の大学に行ってバンドを組んで、Mステに出る)、というものでしたから(笑)。

バカにされそうですがそんな目標でも第一志望の大学には合格できませんでしたが、関関同立(の関学以外)には合格することができました。まあでも、高校3年生の春の時点で、偏差値が40ちょっとであったことを考えると、上出来も上出来だったと自分では思っています。

そんなわけで、今も『英語ペラペラになる!』という目標を持って、英語漬けの日々を送っています。

ちなみにペラペラというのは、英会話レベルではなく、本当に討論できるくらいのものを目指しています。

少し話が反れましたが、そんなわけで受け持ちの生徒が目標を持つという、本当に嬉しいことがありました。非常に困難な道ではありますが、彼は達成すると確信しています。

そんなわけでみなさんも、どんな些細なことでも構いませんので、ぜひぜひ目標を持って充実した日々を過ごしてほしいなと思います。

来英語の教育実習のため、またブログの更新のペースが落ちるかと思いますが、来週もよろしくお願いします。

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