英語で何をやったらいいのか分からない・・・という生徒はとにかく英単語をやってください!
何を当たり前のことを・・・と思われるかもしれませんね。
ところが、毎年のことですが、この当たり前のことをきちんと認識していない生徒があまりにも多いので、改めてこの『当たり前のこと』を深堀してみたいと思います。
『いや、ぼくは(わたしは)普段からできてるよ!』という生徒さんも、今一度気を引き締めなおすためにぜひ読んでいただけたらと思います。
まず最初に・・・
みなさんはこの文章を読解できますか??
多分できないのではないかと思います(できたらすごいです!)
この文章は古代語でも何でもなく、今も世界のどこかで使われている言葉なのです。
(いや、こんなの見たこともないし、できるわけないじゃん!)
そりゃそうですよね。
見たこともない単語が並んでいて、意味が分かるわけがないですよね・・・。
英語も同じです。
ところがなぜか、英語となるとみなさんこの認識が薄れてしまう傾向にあるようです。
学校の先生、塾や予備校の先生はこう言います。
『分からない単語があったら前後の文脈から類推しなさい!』
これは正しいことです。
しかしこれを(単語を覚えられなくても、前後の文脈から予測できるようになればいいんだ!⇒だから英単語はやらなくてもよい)とはき違えてはいけません。
単語を予測する、というのは本当に最後の最後の手段です。
あえて言葉をきつめに言わせていただくならば、センター試験や超難関私立以外の英単語程度は全部覚えていて当たり前、くらいの認識でいてください。
例えば早稲田大学の政治経済学部の超長文の中に【ponder】という単語を発見しました。
この単語、私の手元にあるターゲット速読英単語にも載っておらず、難関校用のリンガメタリカにも載っていませんでした。
TOEIC用の単語帳、数冊分にも載っておらず、TOEFL用の単語帳と辞書で初めてお目にかかることができました。
このクラスの大学受験の、見たこともないような英単語に遭遇して初めて『前後の文脈から類推する』のです。
※ちなみにponderは動詞で熟考するという意味です。
話を元に戻しましょう。
アラビア語やフランス語、中国語でも何でもいいですが、こういった言語を学ぶ上で、『単語を学ぶことが大切』ということが認識できるのに、どういうわけか英語では何とかなると思ってしまう・・・。
やることは同じですよ!
ターゲットでもキクタンでもシステム英単語でも何でも構いませんが、あなたの手元にある単語帳は最終的に分からない単語は一つもない!くらいまで自分を追い込んでください。
さて、ここから先は本当に興味がある方だけ読んでみてください。
先日高校3年生の子にカリキュラムシートを作ったのですが、改めてみなさんは自分に残された時間がどれくらいか認識しているでしょうか??
私立の本試験が2月前半、国公立の前期試験が2月の後半ですが、その前にセンター試験がありますよね?
センター試験は1月13日と14日ですので、残された時間は約半年と2~3週間ですが、例年のことなので先にお伝えしておきます。
1月に入ってからはバタバタしますし最終調整に入る時期なので、実質12月末までに一通り仕上げなければならないと考えてください。
そうなると実質残された時間は半年ということになります。
・・・半年ですよ?
この時期は夏前なのでどうしてもそこまでの危機感が生まれないのですが、ここから全受験生が死に物狂いで勉強してくることを考えると、現時点で志望校に対して偏差値が足りていない生徒は彼ら以上に学習しなければならないということになります。
同じだと現状維持ですよね?
さてこの半年という期間、当たり前ですが180日しかありません。
文系私立の生徒ならば、受験科目を3教科と考えて、1教科を完璧に仕上げるのに2か月しかないということになります。
国公立文系の生徒ならば5教科6科目で1科目あたり1か月、理系の生徒であれば1か月を切るくらいの猶予しかないことが分かります。
これは単純計算なので一概にこうとは言い切れないかもしれませんが、いずれにしても時間は限られていて、やるべきことをしっかりと決めていかなければならないということです。
夏が終わった頃に『英単語やらなきゃ…』などという暇はないのです。
今です!
今やらなければならないのです!
そしてセンター試験に必要な英単語の量は約2000単語、中学英単語を合わせると4000単語前後と言われています。
ここでは2000単語を例に考えてみましょう。
今から一日30単語覚えていったとして、180日で約5400単語、ということは、今から毎日欠かさず30単語覚えて言っても3周もできない計算になります。
英単語なんか忘れる前提なので、単語帳は正直最低でも3周はしたいところなのです。
もしも今のあなたが自分の単語力が足りない・・・と思ったなら、今からでも遅くはありません。
しっかりと自分に厳しく、(英語に限ったことではありませんが・・・)計画を立てていきましょう。