センター試験(テスト直し)【英語】

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教室長ブログ

・・・というわけで、センター試験の直しをやりましょう!

 

でですね、今回の問題はもしかしたら頑張れば中学生でも解けます。

事実、昨日中学生の塾生に出題してみたら、見事解けました。

 

あともう1つ、この1問で色々な文法の確認ができます。

ですので、南山・中京・名城・淑徳・愛大あたりの中堅私立を受験する予定の生徒諸君は、必ず確認しておいてください

 

 

 

【2018年 センター試験 第2問 B問3 整序問題】

Sam:  Don’t worry.Electoronic stores always have experts available to give advice (                                          ) using computers.

①aren’t  ②familiar  ③those  ④to  ⑤who  ⑥with

 

この5単語を並び替えて空欄を埋める問題です。

 

先にお伝えしておきますが、この問題では和訳は一切必要ありません。

時間の無駄です。

品詞と文法を意識するだけで正解できますよ!

 

 

さて、塾生諸君には耳にタコができるくらい、『giveを見たら真っ先に”人+物”を思い出すように』と言い続けてきました。

山口はこれを”give 人物(じんぶつ)”とすりこんでおります。

そしてこの文法、実は・・・『中学校2年生で習う内容』なのです。

 

ただしここではgiveの直後に”advice”という名詞がきていますね。

その前にこの”adice”ですが、furnitureやcoffeeと同じく、不可算名詞です。

なので冠詞はつきません。

3年前の立命館大学、昨年の名城大学の正誤問題で出題されていましたので、合わせて確認しておきましょう(というわけで、これで1つ文法の確認ができましたね!adviceに冠詞はつけてはいけません)。

 

 

本題に戻りまして・・・。

“give”という動詞は基本的に直後に『人+物』と二重に目的語を取る動詞(授与動詞といいます)なのですが、物が先にきた場合には『物 to 人』と、物と人の間に前置詞toがはさまるんでしたね!

これを第4文型(SVOO)から第3文型(SVO)への置き換えと言いますが、正直それは覚えなくてもいいです。

大切なのは『giveという動詞は、物が先にくると、その後はto人が続く』というルールだけです。

 

 

ですのでこの問題、adviceの直後は自動的”to”が来ることになりますね。

 

Sam:  Don’t worry.Electoronic stores always have experts available to give advice ( to                                       ) using computers.

 

さて次です。

 

前置詞”to”の直後は人がくる!』というルールから、次は人にあたる単語を持ってくればよいことになります

そこで改めて選択肢を見てみましょう。

 

①aren’t(be動詞)  ②familiar(形容詞)  ③those(代名詞か形容詞)  ④to(前置詞)  ⑤who(関係代名詞)  ⑥with(前置詞)

 

・・・となります。

当然『人』の品詞は名詞です。

目的語ですからね!

そもそも”to”は前置詞なので、直後にきていいのは名詞のみです。

そうなるとここで選ぶことができる選択肢は1つだけですね。

 

those代名詞か形容詞)

 

他は名詞ではないので不可。

 

Sam:  Don’t worry.Electoronic stores always have experts available to give advice ( to those                                  ) using computers.

 

次です。

次も残された選択肢を見てみましょう。

 

①aren’t(be動詞)  ②familiar(形容詞)    ⑤who(関係代名詞)  ⑥with(前置詞)

 

そう。

定番のイディオム”be familiar with”がありますね!

これは受験生必須イディオムなので、すっとでてくれば一気に空欄は埋まってしまいます。

ただ、知らなくても答えには辿り着きますので、ここでは”be familiar with”を知らない前提で解いてみましょう。

 

今完成しているのはこの状態でしたね。

Sam:  Don’t worry.Electoronic stores always have experts available to give advice ( to those                                  ) using computers.

 

thoseは代名詞なので、この後にくるのは関係代名詞ではないのかという予測だ立てられます。

代名詞ですからそれを説明するフレーズが続くはずですよね?

なので”those”を先行詞と考えて、直後に”who”を置きます。

 

Sam:  Don’t worry.Electoronic stores always have experts available to give advice ( to those who                           ) using computers.

 

さあまだまだ文法だけでいけますよ!

 

関係代名詞”who”は①必ず先行詞をとり ②who以下は不完全な文章になる(主語か他動詞の目的語が欠ける)というルールがありました。

 

残された選択肢を見ると

①aren’t(be動詞)  ②familiar(形容詞)   ⑥with(前置詞)

 

・・・となっています。

ということは、主語が欠けた文章を作れば、先ほどの②who以下は不完全な文章になる(主語か他動詞の目的語が欠けるという条件を満たせるので、『aren’t  familiar  with』というかたまりを直後に続ければよいことになります。

 

Sam:  Don’t worry.Electoronic stores always have experts available to give advice(to those who   aren’t familiar  with ) using computers.

 

一応最終確認事項として、

be familiar with 物 ⇒ 『物をよく知っている』

be familiar with 人 ⇒ 『人によく知られている』

です。

 

 

 

というわけで!

たった1題の整序問題から、これだけの文法が確認できます。

①give 人+物 、 物が先に来る場合は、give 物to人

②関係代名詞”who”は必ず先行詞が必要で、なおかつwho以下は不完全な文章になる

③be familiar with 物 ⇒ 『物をよく知っている』

be familiar with 人 ⇒ 『人によく知られている』

 

 

 

テスト直しはこれくらいまで詰めてやってください。

断言します。

たった数行の解説を読んで、なんとなくわかった気になっても、次に似たような問題が出てきたときは、まったく対応できません。

 

 

(あああ~これあれだよ、ついこないだも出たじゃん!・・・・でも分かんない)

 

 

なんて経験はありませんか?

 

 

それはテスト直しや復習が甘いのです。

 

 

模試が終了したらすぐにテスト直し!

そしてそのテスト直しには、ものすごい労力と時間をかけてください。

 

ちなみに余談ですが、山口が初めてTOEICを受けたときのスコアが400点(900点満点です)。

大学生当時、テスト直しにかかった時間はなんと・・・70時間(注:本来そんなにかかりません)。

 

『分からない単語は全て調べる、リスニングは全てシャドーイングできるまで、文法は100%他人に説明できるまで、長文は全てSVOC+M句に区切る』

 

・・・というところまで詰めたらそれくらいかかってしまいました。

 

 

 

『そんなヒマはないよ!』・・・と思うかもしれませんが、時間帯効果を考えるとやはりこれが一番効果的です。

ここまでやれば、二度とミスはしません。

何となく適当にやって、何となく2年3年時間が過ぎて、まったく何も変わらなかった・・・。

それに比べたらとことんまで時間をかけた方が、効果的だと思いませんか??

 

ちなみに一般的な模試であれば、その生徒の理解度や偏差値にもよりますが、20時間もあればテスト直しは終わるはずです

 

 

ただしテスト直しは解説を数行読んで、分かった気で終わらせないこと!

100%自分が納得して、他人に説明できるくらいまでの理解度を目指し、周りの先生や成績のよい友人に質問してくださいね。

 

ちなみに当塾であれば、いつでも質問可ですよ!(ただし高等理系科目は曜日によります)

 

 

そんなわけで、私立大学、国公立二次、公立高校入試、いよいよ佳境に入ってきました。

あと少しです!

スマホもゲームも漫画も全部封印して、ごはんと寝る時間以外は全て勉強してくださいね!(ただし7時間はしっかりと寝ること)

 

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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