現高校2年生は浪人できない
こんにちは!
ワールドカップが白熱しておりますが中高生のみなさん・・・、もちろん録画で観ていますよね??
この期末テストの真っ最中の今、まさかリアルタイムでは観てはいないと思いますが・・・。
当塾にもサッカー部員が5名いるので聞いてみたところ、1名は日本の試合をリアルタイムで観てしまったとのこと。
うむ、正直でよろしい!
でもその分は自分の頑張りで挽回すること!
さてタイトルの通りですが、今の高校2年生は日本の受験の歴史の中でも1、2を争うくらいきつい氷河期の世代だと思っています。
1つには一昨年から始まった、『私立大学の定員の厳格化』。
これにより、毎年定員の2倍3倍合格者を出していた私立大学が、ほぼ定員ギリギリまでしか取らなくなったため、実質倍率は例年の2~3倍に、早慶上理などの人気の大学はそれ以上とも言われています。
特に今年はひどかった・・・。
都内の高校では、昨年度の合格実績を公表しないと決めた学校もあるそうで、受験生にとっては本当にきつい制度改変だったと思います。
そしてこれは、受験生に取って厳しくなることはあっても、軟化することはまずないので、当面厳しい状況は続いていくことでしょう。
そして何よりも厳しいのが・・・、現高校1年生から始まる『センター試験の廃止』。
これにより、現高校1年生、中学生達はこれまでとはまったく異なる試験で、合否を決めることになります。
ん・・・?
じゃあきついのは高校2年生ではなく、高校1年生じゃないの??と思われそうですが、違います。
今の高校1年生は、文部科学省も、学校も、もちろん生徒達もみなが手探りの状態なので、全員同じスタートラインに立って、同じように進んでいっているのです。
もちろん、千種高校や光が丘高校、カピタニオや南山などの、いわゆる『英語に力を入れている高校』は若干有利かもしれませんが、そこまで大きな差はありません。
何せすべてが初めてなので。
ただし今の高校2年生は、現行のセンター試験で受験しなければなりません。
もし今高校2年生の諸君が、来年度の受験で失敗してしまったら・・・その時はみっちり3年間、新しい受験制度に合わせて勉強してきた、現高校1年生と戦わなければならなくなります。
もちろん、今の高校2年生は、そんな対策は取っていないので、たったの1年間で3年分の勉強をやり直す必要があります。
もしかしたら、理科や社会などはそんなに影響は出ないかもしれませんが、数学などは記述のウェイトが格段に上がると言われていますし、何といっても一番大きく変わると言われている英語。
英語に関しては、『4技能強化』に重きを置いておりますので、『聞く』『話す』『書く』トレーニングを積んでおく必要があります。
特に『聞く』と『話す』に関しては、練習しておかないと手も足もでません。
対策として、英検やTOEFLなどを受験するなどしてほしいです。
例えば、現行でも英検の準1級やTOEFL、IELTSなどのスコアで優遇してくれる大学はありますし、これからも増えていくと予想されます。
4技能の採点を、日本全国を対象とした場合、均一かつ公正に行うことは難しいので、英検を始めとする資格の数々は、採点する側からしても楽ですから。
よく言われている、『英検準1級、もしくはTOEIC790点以上でセンター試験を満点とする』などがそれです。
とにかく・・・。
今の高校2年生は『私立大学の定員厳格化』『センター試験廃止最後の世代』ということで、絶対に浪人はできないものと思っていてください。
特に英語は・・・残念ながら受験で英語がない大学はほぼ皆無ですし、配点も他教科の1.5~2倍です。
3年生になってからは、社会や理科などの暗記教科、国公立なら数学も詰めていかなければなりません。
英語のように、とにかく時間も労力もかかってしまう教科は、今のうちにつぶしてしまって、来年の1年は少しでも楽に、計画的に学習できるように備えておいてください。