簡単に無理なんて決めつけちゃいけない
珍しく・・・先日珍しく面談の時にちょこっとだけお説教っぽくなってしまいました。
でもそうですね、彼に限ったことではなく、よく似たような反応が散見されますので、ぜひ共有していただけたらと思います。
面談の際、塾生の男の子の毎日の学習の様子を確認しました。
すると『1日4時間勉強しています』とのこと。
なるほど確かに自習にもよく来てくれていますし、最後の時間まで頑張っている姿もよく見ます。
そこで、『その4時間は集中できているの??』と聞いたところ、『あ、それは無理です』と即答で返ってきたので山口の長いお説教が始まったのでした(本当にごめんよ)。
でも彼に限ったことではなく、同じようなお子さんはたくさんいます。
確かにネットで見ても『人間の集中力は15分が限界』だとか、『大学の講義が90分に制限されているのは、脳の限界が90分だから』みたいな見出しが踊っておりますが、じゃあ諸君は『脳の限界が15分だから、受験勉強も15分しかやりません』と答えるのかい?と言いたいのです。
そもそも考えてみてください。
今偏差値40くらいのお友達がいたとして、『本気で東大行きたいんだよね!どうすればいいと思う??』と相談されたら、何と返しますか??(現実的に『無理』という解答はなしで)
きっと『死に物狂いで寝る間も惜しんで1日20時間くらい勉強しなよ。』みたいなことを言うと思いませんか??
まあ100歩譲って本当に『脳の限界が15分』だとしても、じゃあ『15分勉強して5分休憩、集中して勉強した時間が合計4時間になるように』工夫すればいいだけの話なんです。
山口が言いたいのは、『ハナから無理なんて決めつけないでくれ』ということなんです。
他の誰が『それは無理だよ』と思っててもいいけど、肝心の君自身が『無理』なんて思ってたら、それは100%実現しません。
断言しますね。
でも不思議に思うのは、逆の例だってたくさんあるんです。
『受験と私』で検索してみてください。
それこそ寝る間も削って勉強して第一志望に合格した話がたくさん掲載されています。
高学歴の芸能人の学習なんかもたくさんあるから調べてみるとよいです。
『予備校に通いながら1日10時間』なんて話はゴロゴロ転がっています。
なぜみなさんは、こちらの方の話を信じようとはしないのでしょうか??
そもそも山口は『1日10時間勉強』なんて言ってますが、それも不特定多数に発信しているからとりあえずそう言ってるだけです。
先の例ではありませんが、『偏差値40で、残り数か月で絶対に東大に行きたいんです!』と相談されたら、『マンツーマンの授業を1日3コマ週5で取って、睡眠時間は4時間、土日だけ6時間睡眠にして、毎日16時間勉強しようね』と本気で答えます。
当たり前でしょう??
それは今までサボってしまったツケが回ってきたのだから、残りの時間くらいは想像を絶するような努力をしてほしいと思います。
じゃないと、何年も前からいろいろなものを犠牲にして頑張ってきた受験生と、対等な位置に立てるはずがない。
その程度の努力もなしに第一志望に合格できるんなら、世の中学校も塾も、予備校も必要ありません。
勉強とはまったく関係ありませんが、先日とある女子体操選手のドキュメント番組を見ました。
その体操選手、高校に進学するかどうかで悩んで、進学しなかったのだそうです。
で肩書としてはもちろん『中卒』になってしまうのですが、その代わりに寝食の時間以外は全て体操に費やしたのだそうです。
厳しいトレーニング、厳しい食事制限、まさに行住坐臥体操の生活です。
でも本人はまったく後悔していないとのこと。
そうじゃないと全日本選手権に出ることすら厳しいと語っていました。
他人がどう思うかはどうでもいいんです。
『高校くらいは行くべきだ!』とか、『そんな体操づけの生活、辛そうでかわいそう・・・。』なんてのは、全て他人の価値観でしょう?
で、受験生のもまったく同じ。
『第一志望に合格したい!』という大きな夢や目標のために頑張っているわけで、不毛な努力を重ねているわけではありません。
だからそのために重ねなければいけない努力に、簡単に制限をつけてほしくないのです。
山口は何も、その体操選手のように、『やりたいことも全部捨てて、寝る・食べる時間以外は全部勉強してくれ』なんて言いたいわけじゃないです。
やりたいこともやればいいし、部活だって頑張るべきです。
それを踏まえた上で、計画的に全力で頑張ってほしいと言いたいだけなのです。
『無理』なんて思ってるものを達成できるわけがない。
『必ずできる!』と思って頑張ってほしいです。
・・・でひとしきりそういうお話をしたあと、最後はお父さんと恒例の音楽談義をして面談が終了しました。
お父様お母様には、面談でいつもいつも長い時間を割いていただき、本当に感謝感謝です。
ブログもそうですが、面談も毎回毎回長くなってしまいますので・・・。
『山口さん、今日は用事があるんです!』と言っていただければ早めに切り上げますので(笑)
それでは今日も一日頑張りましょう!
受験生も非受験生も関係ないですよ!