西尾東高校2年生の定期テストの質問(英語)
今日は質問ラッシュです!
いいですね~。
君たち、テストが終わってからもこのペースで質問に来てくれよな!
さて、先ほど塾生の女の子からいただいた質問、意外と困っている高校生も多そうな内容でしたので共有させていただけたらと思います。
The news that Julia would come from spain delighted her parents.
※記憶があやふやなので、多少違う表現になっている可能性があります。
いいですね!
この短い文章に大切な文法事項が3つも入っています。
まずは質問していただいた内容から。
『なぜthatの中にwouldが使われているんですか??』
そう、とてもシンプルですがいい質問だと思います。
ちなみにこの文章には和訳がついておりまして、『ジュリアが帰ってくるというニュースに、彼女の両親は喜んだ。』。
塾生の女の子は、この日本語の文章が『帰ってくる』となっていることから、”will”でいいんじゃないの?と思ったのだそうです。
確かに日本語だと現在形にしか見えませんよね。
ただしここでは文全体の時制を考えなければなりません。
この文章の主節動詞は
The news that Julia would come from spain delighted her parents.
なお、その前のcome fromは同格のthatに絡む動詞ですので主節動詞にはなりません。
となると、delightedという動詞を主に考える必要があります。
SVOだけを抜き出すとこんな感じですね。
The news delighted her parents.
そのニュースは彼女の両親を喜ばせた。
過去形なんです。
だからthat節中も本来は”The news that Julia will come from spain とただの未来形だったのが、主節動詞のdelightedに合わせて過去形になってwouldになってるんですね。
分かりにくければもう一つ例文を。
Little did I dream that I would pass the exam for (ここにはみなさんの第一志望の大学を!).
否定の倒置で書いていますが、ここではそれは関係ないのでひとまず置いておいて・・・。
この文章は、『まさか第一志望の学校に合格するなんて、夢にも思わなかった。』
という意味になります。
ここでも、『夢にも思わなかった』のは過去の話なので、”Little did I dream”といった具合に過去形が使われています。
次。
最初の文と同様にthat節の中ですが、(試験に受かるかな・・・どうかな・・・)と思っていたのも過去の話。
もちろん現在ではありませんね。
過去の時点で受かるかどうかについて思っていたわけです。
ですのでwilではなく、過去からの未来予想ということでwouldを使わなければなりません。
これ・・・日本語にはない感覚なので、ややこしいですよね。
『まさか第一志望の学校に合格するなんて、夢にも思わなかった。』
文字だけ見ると、完全に現在形ですから。
時制の一致と一くくりにしてしまってももちろん良いのですが、やはり根っこの部分をしっかりと理解しておかないと、いざ自分が文章を考えたり、話したりするときに困ってしまうと思います。
さて、先ほどの文章、『同格のthat』や『させる系他動詞delight』など、重要文法がまだまだあったのですが、またの機会ということで・・・。