現役高校2年生が浪人したときの救済措置は一切なし
ここ最近のブログで、山口はやたら高校2年生の話ばかりしているな~と思われるかもしれませんが、別にひいきしているとかではありません。
単純に他の学年と比べて学習量が少ないと感じているからです。
そしてセンター試験を受験する最後の世代、昨日のブログでも触れましたが、今の高校1年生は、すでに記述メインの学習に切り替えています。
そしてこわいことに・・・。
現時点では今の高校2年生が浪人したときの救済措置は一切なし。
現高校1年生とは別で問題を作る予定もなく、平均点調整をするという話も出ておりません(さすがに何かしらは対応してくれるとは思いますが・・・)。
とはいえ、そんなあるかないか分からない救済措置に期待するのは賢明とはいえません。
ないと思って対策を取るべきでしょう。
教育関係者であったり、去年やおととし大学受験を経験したお子様を持つ親御様ならご存知の通り、3年前より2年前、2年前より去年(去年は本当に苦しかったと思います)、そして去年より今年の方が間違いなく厳しい戦いになりますし、来年度は言わずもがなです。
『自分たちは浪人ができない谷間の世代だ。』と自覚している高校2年生は、ずっと前から綿密に準備しています。
それを怠ってしまったこと自体は何とも思いません。
済んでしまったことですし、これから挽回していけばいいのです。
しかしながらそれは並の努力で挽回できるようなものではないのです。
現時点で偏差値が60を超えている高校2年生は、個人の差はあれども、少なくとも平均値以上の学習を1年、あるいはそれ以上続けてきた生徒たちです。
私が恐ろしいと感じているのは、『高校2年生が浪人したときの救済措置がない』ということよりも、それを認識してこれまで頑張ってきた生徒と、そうでない生徒では、今の時点で大きな差がついてしまっているという事実なのです。
まあ少なく見て、学習時間に差が出てしまった期間1年としても。
この1年間に1日2時間の学習時間の差が出ているとすれば、当然ですが1年間で700時間以上の差がついてしまっているということです。
この700時間という時間を、今年の3月末までに挽回しなければなりません。
受験本番までじゃないですよ?
4月以降なんてのは、受験生全員の学習時間が勝手に上がるので、もはや4月以降で劇的に差をつけたり、埋めたりすることは難しいのです。
ですから、飽くまでも本格的な受験勉強がスタートする4月までに仕上げなければなりません。
もちろん、昨日ブログでご紹介したように、『学年+2時間』と考えるならば、『4時間+アルファ』で逆算する必要があります。
もしもですが、よく巷であふれている『たったの半年で偏差値40から早慶上智』みたいな本や、サイトを信じるのであればそれはそれで構わないと思います。
しかしながらそんなことを謳っている学習塾や予備校が一切ないということを考えると、巷で跋扈しているその類の話がいかに眉唾であるかがうかがい知れるかと思います(もちろん、信じるか信じないかは個人の自由です)。
つまり・・・。
ここまで差がついてしまった700時間を4月までの4か月で埋めようとすると、それだけで6時間弱。
上記の4時間と足すと、何と今の時点で10時間の学習が必要になるということになります。
実はもうすでに崖っぷちなんです。
今の時点で第一志望に『B判定以上』が出ているなら問題ないですよ?
それはこれまで計画的に学習ができていたという証拠ですし、おそらくこの先もしっかりと計画立てて学習できるでしょう。
今C判定以下ならば、これはもう相当腹をくくって勉強しなければなりません。
みなさんの理解力だの集中力だのは関係ありません。
ただ単純に、学習時間が足りていないのです。
そのことを自覚しなければなりません。
ネットで調べればいくらでも出てきますが、英語という教科は時間さえかければ誰でも上がります。
ほぼ暗記だからです。
数学や物理などは、ある程度得意不得意もあるでしょうが、厳しい話英語や社会の得点が伴わないのはただ単に学習時間が不足しているだけです。
そんなわけで・・・。
山口は高校2年生全員には、特に厳しく声をかけています。
『期末テストが終わった日が一番きついけど、頑張って自習に来るんだよ!』と。
昨日は多くの高校で期末テストが終わったので、ドキドキして教室で待っていましたが・・・。
2人。
君たち・・・。
もっと危機感持たんかーい!
中学生や高校1年生の方が多いってどういうことやー!
昨日という日はただの1日ではありません。
『1日に4時間以上、これまでにサボってしまった生徒なら9時間以上勉強』しなければいけない、貴重な貴重な1日だったのです。
テストが終わったときなんて、そりゃあ誰も勉強なんてやりたくないでしょう。
だけどそこでこそ差がつくのです。
みんなが勉強しないときに頑張ってこそ、初めてこれまでの差を埋めることができるのです。
そして高校2年生といっても、受験本番まであと残り399日ですよ?
春先には、今現在進行形で死に物狂いで頑張っている、現高校3年生の浪人生が、君たちのライバルに加わってきます。
間違いなく、4月の模試は偏差値も判定も下がります(たまに例外で上がる生徒もいますが・・・)。
だから今なんです。
部活が忙しいのも百も承知です。
期末テスト明けの部活なんか特にきついでしょうし、そんな日に勉強しても生産性は上がらないかもしれません。
だけど、そんなきついときに頑張れた、という事実が、半年後・1年後にみなさんの大きな力になるのです。
当塾の塾生はもちろん、別の塾に通っている高校2年生諸君、もし昨日勉強できなかったのであれば、今日から1週間かけて挽回してください。
今頑張れないのであれば、半年後も1年後も頑張れません。
そんなわけで、今日も一日頑張りましょう!