高校受験が終わった後、塾は続けた方がよいのか??

最初に申し上げておきますが、これは当塾に限らず、今現在何かしらの塾に通っている中学3年生のお子様と保護者様に向けて発信させていただきます。

 

 

個人的には絶対に続けた方がいいです。

特に公立高校に進学した、大学受験を予定している高校生は。

 

中高一貫、もしくは偏差値が60を超えている私立は、大学受験が前提の指導カリキュラムが組まれています。

しかも最低でも1年は前倒しています。

 

具体的には、

中学校2年生末時点⇒中学校のカリキュラムが全て終了している

中学3年生末時点⇒高校1年生のカリキュラム終了、その時点での成績でクラス分け

高校2年生の夏時点⇒高校のカリキュラム全て終了、ここでも成績を基準にクラス分けし、実力に合わせた指導カリキュラムが組まれる。

高校2年生末時点⇒ゆとりを持って、各生徒の志望校に合わせた受験対策スタート

 

しかも私立の先生は、公立の先生のように、『塾に行く必要はありません。』などという無責任なことは言いません。

むしろ逆に、『○○君はこの単元がついていけていませんが、もう学校ではここを復習することはありませんので、塾や予備校に通うなどして対策をしてください。』くらいのことを言ってしまいます。

 

少し話が反れますが、どこの公立高校でも入学式や全体集会、三者面談などで、『塾に行く必要はない。』という話が必ず出ます。

『うちの授業をしっかりと受けて、宿題をこなしていれば、必然必要な学力は得られる』という意見です。

 

これは正しいです。

山口が公立高校の教師でも同じことを言うと思います。

 

しかしそれは最初だけです。

それでついていけた生徒は、もちろん塾や予備校に通う必要はありません。

 

しかしながら、高校の高度で、なおかつ進度の速い授業についていけなかった生徒のフォローは誰がするのでしょうか??

それでも責任を持って、『○○君は授業についていけなかったため、模試でE判定が出ていますが、私が責任を持って、マンツーマンで指導させていただきます。』くらい言い切れるなら、『塾や予備校には行かなくていい。』と言っていいと思うのです。

事実、そうしている公立の先生を何名か知っています。

 

しかしながら、そこまでケアする覚悟がないのであれば、『塾や予備校に行かなくてもよい。』という発言は無責任極まりないのです。

高校2年生の夏時点で、第一志望にE判定、もしくは合格率40%未満の結果が出ているのであれば、『全力は尽くしましたが、今からこれまでの内容を総復習するのは難しいので、塾や予備校でフォローしてもらってください。』と伝えることが責任だと山口個人は思います。

 

体験授業をするたびに、(あぁ・・・この単元はとても大切だったのに・・・。)と毎回痛感させられます。

当塾じゃなくても構いません。

今高校2年生で、前回の模試でE判定が出てしまっている生徒諸君は、何かしらの塾の体験授業を受けてみてほしいです。

 

 

話が反れましたので元に戻します。

無事に高校受験を終えて、念願の第一志望に合格。

ただし、大学受験を目指す諸君にとっては、もちろんこれはゴールではありません。

 

そしてここで考えてほしいのです。

高校1年生と高校3年生、大学受験を考えたとき、どちらが大切なのかということを。

 

これは言うまでもなく、高校1年生です。

高校1~2年生の期間で、受験に必要な土台の部分を築き上げる必要があるのです。

高校3年生での1年間というのは、新たに学習する期間ではありません。

1、2年生で学んだ内容を叩き台にして、受験対策をする期間なのです。

 

とりわけ、英語と数学において、高校1年生の内容というのは極めて重要です。

当たり前の話ですが、高校1年生の内容が分からない状態で、2年生の単元はまったく理解できません。

 

一番まずいのは、『高校1年生だからまだ大丈夫。』という根拠のない理由で学習をおろそかにし、高校2年生、3年生になって慌てて受験勉強を開始するパターンです。

 

1、2年生の内容も理解できていない状態で、受験勉強も何もないのです。

どんなに厳しい判定が出ていようが、どれだけ期間が残されていなくても、『高校1年生の内容からやり直す』以外に対策は残されていないのです。

 

社会や生物などは、そこまで土台となるものは必要ないかもしれませんが(それでも難関大と言われる大学の対策を考えるならば、高校1年生からしっかりと対策するべきです)。

 

もしかしたら、(お月謝だってかかってしまうし・・・1年生の間は何とか自力で頑張ってほしいな~)と思われるお父様お母様もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし逆なんです。

お月謝をかけないために、高校1年生からしっかりと塾でフォローしておくべきなのです。

先ほどの例のように、もしも学校についていけていない状態で高校1年生2年生を過ごしてしまい、慌てて高校3年生から塾や予備校に通うことになった場合、間違いなく高額なお月謝がかかってしまいます。

 

場合によっては、高校1年生から通塾していた場合よりも高額になってしまいます。

1、2年生の分もフォローしながらの受験対策用のカリキュラムを組む必要があるので、本来であれば『週1~2日』くらいで済んでいたはずのものが、『週5~6日』の提案をされる可能性があります。

 

お月謝も余計にかかるだけでなく、これは受験生にとっても大きな負担なのです。

何せ、ラストの1年間で、高校3年間分の学習をやり直しながら、なおかつ受験勉強までやらないといけないわけですから・・・。

 

そんなわけで、例えば高校3年間の中で、1年間塾か予備校に通わなければならないとすれば、高校1年生の期間をお勧めします。

ラストの1年間なんてのは、例外なく全員死に物狂いで勉強します。

1年生、2年生の頃に、しっかりと受験の準備をしましょう。

 

 

 

 

 

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