西三テスト(高校2年生)テスト直し!
・・・というわけで、本日と明日、各高校で西三テスト・進研模試が実施されていますね。
言わずもがなですが、テストが終わったら必ず隅の隅までテスト直しをしましょう!
・・・。
必ず隅の隅までテスト直しをやってくださいね!(大切なことなので2回言いました)
さて、解説がまだ手元にないので偉そうなことは言えませんが、今高校2年生の問題を眺めております。
う~ん・・・、これ、いかに普段しっかりと文法に取り組んでいるかどうかが問われる問題ばかりですね。
ガッチガチの文法にアンチテーゼを唱える人が多い昨今ですが、今回の整序問題なんかはしっかりと文法をやりこんでいないと解けなかったのではないかと思います(今回に限った話ではありませんが・・・)。
では、2019年 西三テスト 必答問題⑥の整序問題のテスト直しです。
問1 (Had she made another attempt) , she would have succeeded.
最初に断っておきますが、整序問題では日本語訳などほとんど必要ありません。
ただただ、品詞と文法の知識のみです。
この問題では、最初に与えられている”she would have succeeded.” から(仮定法過去完了ではないか?)とあたりをつけなければなりません。
次。
,(カンマ)が一つあることから、従属節と主節があると考えながら、整序する部分に目を通します。
すると確かに『主語 動詞 目的語』がきちんとあります。
She(主語) had made(動詞) another attempt(目的語)
ですね。ただし、接続詞もなしに完全な文章が二つ並ぶことはありません。
少なくとも受験英語では。
そこで接続詞がなくても二つの文章が並ぶ可能性がある『仮定法』と『分詞構文』の可能性を考えるわけですが、先に述べた通り、ここではすでに与えられた文章から仮定法ではないかと予想ができます。
後はただの知識問題。
倒置すると接続詞”If”が省略できるというルールに則り、”She”(主語)と”had”を倒置させるだけです。
日本語訳は整序問題ではまったく重要ではないと言いましたが、一応書いておきます。
『もし別の手段を試みていれば、彼女は成功していただろう。』
仮定法過去完了の倒置による”If”の省略でした。
問2 How (do you think robots will be used) ten years from now?
これは特に解説するべきポイントがないので、またの機会に(今回は優先度が高いものを先に解説していきます)。
問3 She is (not so selfish as she) used to be. That’s why I think she’s now suitable for the position.
これも日本語訳なんかまったくもって関係ありません。
まず、最初に与えられた文章の”used to be”が動詞であることから、(個人的には助動詞だと思っていますが、正直それはどちらでもいいです)、主語が必要であることが分かります。
選択肢の中で主語になり得るのが”she”しかありません。
次。
“she used to be “と文章が出来上がってしまったので、今度は関係詞が必要だと考えます。
“she used to be”は完全文で、なおかつ先行詞らしきものも見当たらないので、接続詞が必要なのだと分かります。
ここで接続詞となる可能性があるのは、”so”と”as”なのですが、ここで”so”を接続詞として使ってしまうと、”as”の所在がなくなってしまいます。
ですので”as”を持って来て、”as she used to be”というフレーズを作ります。
次に、最初に与えられている文章、”She is “に注目します。
S V と来ていて、なおかつbe動詞なので、この後には補語、もしくは形容詞が必要であることが分かります。
ここでは該当するのが、形容詞の”selfish”しかありません。
後は否定語の”not”をbe動詞の後に持って来て、”she is not selfish as she used to be.”
最後に残った”so”は副詞として使って、形容詞である”selfish”の前に置いてあげれば完成です。
She is (not so selfish as she) used to be.
ちなみ細かいですが、”as”は接続詞で完全文と言いましたが、正確には”be”の後に補語が省略されていますので、ここでは様態『~のように』で訳す必要があります。
接続詞の”as”が苦手な受験生は多いので、確実にマスターしておきたいですね。
訳は重要ではないと言いましたが一応書いておきます。
She is (not so selfish as she) used to be. That’s why I think she’s now suitable for the position.
『彼女はかつてのようにはわがままではない。だからこそ、彼女は今、彼女にふさわしいポジションにいるのだと思う。』
・・・大分意訳してしまっていますので、詳しくは後日配布されるであろう解説の方で確認してください。
あと、『usd to』と『would』の違いも抑えておいてください。
意味は同じ、『かつては~だった』ですが、『used to』が『昔は~だったが(今は違う)』と言っているのに対して、『would』は単純に昔のことにしか言及しておりません。
ふ~・・・。
え?
こんなに細かくやる必要があるのかって??
もちろん感覚で、ちゃちゃっと解いて、余裕で全問正解しているのであれば、ここに書いたようなことは考える必要がないです。
だけどもちょっとでも間違えたのならば、ここまで細かくテスト直ししてください。
何となくで間違えてしまった高校生諸君、逆に何を根拠に解答を考えるのですか??
英語と日本語は、そもそも文構造も文法も、何もかもが違うのに、『日本語訳』という最も曖昧なものを根拠にアプローチするのは危険です。
もう一度言いますが、感覚で解ける受験生は、こんなに面倒くさいことは考えなくていいです。
ただし純日本人で(山口のような)、感覚では英語の問題が解けない、または長文が読解できない受験生は、直ちに正しい学習法で、確実に得点できる方法を身に着けてください。
最後の問4の答えです。
Can you give me (the reason for your objection to my plan )?
この問題は、”give”が第4文型であることと、M句を正確に理解していれば答えにたどり着きますが、もうすでに3,000字近くになってしまいましたので、気になる塾生諸君は質問に来てください(笑)。
なお、当塾では授業でこんなことはやりません。
これくらいのことは授業外の質問対応で片づけてしまいます。
これを授業を使って解説するのはお月謝がもったいない!
授業ではもっともっと深く、難関校対策に直結するような指導をさせていただいております。
さてさて、塾生諸君の結果はいかがなものか・・・。