青は藍より出でて藍より青し(刈高2年生の英作文)【高校3年生は締め切ります】

さてさて、1年と半年の指導にいったん一区切りがつき、中学3年生の冬から指導をさせていただいていました、刈高2年生の男の子の指導が都築先生に移りました。

 

・・・。

正直たったの1年と少しで、中学英語はもちろんのこと、高校英語も全て終わってしまい、(良い意味で)もうやることないな~と思案していたところでした。

 

いや、もちろんやるべきことはあるのですが、もうただの知識だけです。

見たことのない単語やイディオム、語法などを暗記するだけですので、正直あえて指導するほどのことはなくなっていたのでした。

 

そこでしばらくの間は、都築先生が英作文の指導をすることになったのですが・・・。

 

 

・・・ん??

 

んんんんん!!

 

そんな彼が書いた英作文がこちらです。

 

多分聞いてはおりませんが、この内容から察するにテーマは『高校生が携帯電話を持つべきか否か?』『一般市民が自家用車を所有するべきか否か』みたいな感じでしょうか??

 

それにしても・・・内容、構成ともに文句のつけようがないのですが(本当に細かい語法を除いて)、目に留まったのはこの表現ですね。

 

“I attribute being killed by traffic accidents to spreading of cars.”(※spreading だけは都築先生が”the spread”に修正)。

『私は交通事故による死亡者は、車両の増加にあると考えている。』

 

いや~、自由英作文で(というより条件英作文でも見たことありませんが)”attribute”を使っている例を初めて見ました。

 

高校生諸君はこの”attribute”を正しく覚えていますか??

 

“attribute”はターゲットなどを開くと、『((結果などを)(・・・に)帰する(to)』と書いてあります。

 

ただこれ、意味わかりますか??

 

正直山口はまったく分かりません。

 

そこで彼に2か月ほど前に、”attribute”の簡単な意味と使い方をチラッと教えたのでした(5分くらい)。

 

“attribute A to B”で、『AがBにあると考える』くらいで充分なのです。

もう少し踏み込んでも、『Aの原因がBにあると考える』みたいな感じですね。

 

山口はこんな感じの例文で説明しました。

 

 

“Many people attribute (A)supernatural power to (B)amelets and chrms.”

『多くの人は、超自然的な力がお守りや魔除けにあると考えている。』

 

・・・もしかして、授業で一瞬だけ説明したこれを覚えてて、それを自分の英作文に応用したのかい??

 

『はい、一応そうです。』(彼はとても謙虚なのです)

 

 

 

こわいこわいこわい!(良い意味で)

 

師の例文を超える文章を本番で作ってくるあたり、『青は藍より出でて藍より青し』になりつつあるのかもしれません。

 

いやいやまだまだ負けられん!

 

というわけでより一層英語力の向上に火が付いた山口だったのでした。

 

ちなみに彼の文章ですが、この表現をそのまま活かすなら”I think (that) more the nuber of cars means more being killed by traffic accidents.”

『車の増加が死亡事故の増加につながっている。』なんて書いてもよいと思いますし、文中の”means”は”leads to”や”results in”にも書き換え可能です。

 

あと彼の文章が構成上優れているのは、可能な限り無生物主語を使っているということ。

 

日本語で考えたことをそのまま英語の文章にしてしまうと、”I”が連続する少し幼稚な文章になりがちなのですが、極力『英語らしい無生物主語の文章にしよう』という配慮が読み手の山口にも伝わってきます。

 

いずれにしましても、このすさまじいばかりの成長に目が細くなってしまいますね(ちなみにくどいですが、当塾に通い出してまだ1年と半年ほどです)。

 

そして最後に、彼は教室に誰よりも早く来て、ラストの時間までわき目もふらずに勉強しているということをお伝えしておきます。

 

 

 

 

【高校3年生の入塾はいったん締め切ります。今のところは追加の募集は予定しておりません】

今年は例年よりだいぶ早いですが、高校3年生の入塾は締め切らせていただく運びとなりました。

中学生全学年、高校1・2年生につきましては引き続き募集しております。

 

高校3年生を締め切らせていただく理由については以前にも申し上げた通りなのですが、正直キャパシティについてはまだゆとりは持たせています。

ただ、今期は比較的にかなり高校3年生比率が高く、また、『センター試験最後の年』ということもありまして、例年よりも非常に厳しい戦いが予想されます。

 

加えて、今年の当塾の高校3年生の学習の進捗状況を考えると、これ以上新規で受け入れるのは厳しいと判断しました。

 

ちなみに学習相談くらいならいつでも大歓迎です。

センター試験まで残りあと8か月、どのようにして学習を進めていくべきかなどについては無料でご対応させていただきますので、お気軽にお問合せください(ただしスケジュールなどについては、こちら都合となってしまいますことをご了承くださいませ)>

 

 

さて3年生諸君、厳しいことを言いますが今のみなさんは正直当塾の1・2年生よりも、量・質ともに負けています。

もちろん、部活がまだバリバリ残っている3年生は仕方ありませんが、ほとんどの受験生諸君はもう終わってしまったでしょう??

 

今の勉強量では全然足りません。

 

(いや、やってるよ!)と思われるかもしれませんが、じゃあ移動の電車や車に乗っている時間、ご飯を食べている時、お風呂に入っている時間、学校の放課の時間までやっているのかと言われたら、多分やっていないでしょう??

 

私たちはどうしても俯瞰してしまうので、今のめちゃくちゃ頑張っている高校1・2年生と比べてしまうと、受験生であるにも関わらず君たちが量の面でも質の面でも負けていることは分かってしまいます。

 

もう本番まであと8か月ですよ?

 

たったの8か月くらいはなりふり構わず頑張ってください。

 

友達と一緒にきて、一緒にご飯を食べて、一緒に帰るなんて余裕は今の君たちにはないはずです。

今一度気を引き締めて、日々の学習に取り組んでほしいと切に願います。

 

 

 

 

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