読解力の養い方

さて、昨日のブログで『書く』と言っておきながら、まったく書いていなかったので、少し持論を述べたいと思います。

 

最初にお断りしておきますが、個人的には『読解力』と『国語の得点力』の二つは、共通点はあれども別物だと思っています。

 

大切なのはもちろん前者。

 

『読解力』は国語だけではなく、英語や数学にも通じるものです。

 

国語というのは古文や漢文でも得点を稼ぐことができますので、とにもかくにもまずは『読解力』を意識してください。

 

 

さて、昨日のブログにも書きましたが、学年ビリであった中学2年生の頃、もちろん山口の読解力はどん底もどん底でした、

何せ書く作文ときたら、『昨日は晴れたので、校庭でサッカーのして後で、家に帰って、宿題をして、その後漫画を読んで、寝ました。』・・・みたいな文章を平気で書き連ねていたのですから本当に恐ろしいです・・・。

 

では結論から!

 

読解力を養うのなんてやることはとても簡単です(継続するのはしんどいですが・・・)。

 

巷でよく言われている『毎日少しずつでも良いので、新聞の社説などを読むこと』なんてのは当たり前なんですが、読むだけではだめです。

 

文章の羅列を視界に入れるのと、真剣に読み取り、自分の中で解釈することはまったく別物です。

 

だから必ず読んだものを、100字程度で構わないので要約する練習をしてください。

 

『読む』をゴールにするのではなく、『書く』をゴールにするんです。

 

『読む』だけなら誰でもできます。

 

目に入れていくだけですもん。

 

『書く』というゴールを設定しなくても、自分は真剣に『読む』ことに取り組めます!・・・と自信を持って言い切れるなら、本当に読むだけでもいいと思います。

 

そして『書く』上で大切なことをもう一つ。

 

語尾で『・・・と思う。』を絶対に使わないという縛りを入れること!

 

『・・・思う。』という表現は無責任なのです。

 

根拠のないことでも『思う』と言えば全部解決してしまいますからね。

 

 

『彼は昨日勉強をサボったと思うんだよね。』『○○さんはA君の悪口を言っていると思うんだよね。』

 

これをはっきりとした言い方に変えると、『彼は昨日勉強をサボった。』となるわけですが、もちろんその後には『なぜなら彼は昨日・・・』という風に根拠が続かなければなりません。

 

根拠もなく『・・・と思う』と書いた瞬間に記述では×をくらいますし、何よりも君自身の読解の精度を大幅に下げてしまいます。

 

結論が『・・・と思う。』なんて主観的なもので良いのなら、根拠を探す必要もないですし、それを前提とするならば、君の読解は割と適当でも構わないということになります。

 

だから【文章を読む⇒100文字くらいに要約する(慣れたら字数を増やしていく)⇒語尾は全て『・・・である。』『・・・だ』で統一する】を徹底してください!

 

これを毎日実践してほしいんです。

 

やることは簡単でしょ??

 

でも継続することはなかなか容易ではない。

 

でも多くの中高生が『国語の点数がなかなか上がらなくて・・・』と苦しんでいますが、厳しい言い方をすれば、ただ単純に『真剣に取り組んでいない』場合がほとんどです。

 

そりゃあいきなり要約しろ!なんて言われてもできないですよ。

いきなり名文が書けるわけがない。

 

何度も何度も愚直なまでに反復して、少しずつ少しずつ読み取る力が上がって書く文章が洗練されていくのです。

 

そしてしつこいようですが、これは『国語の得点』だとか『小論文を書く技術』に直結するものではありません。

それはまた別の話。

 

ただそんなものは、いわゆる『受験のテクニック』というものを身に着ければ、割となんとかなるものです(例えば、【断定的に言い切っているものは選択肢から外す】とか【傍線部とまったく同じ内容のものは選択肢から外す】みたいなものですね。)

 

国語の点数は一朝一夕には上がらないとは言いますが、古文と漢文の得点を上げることはそんなに難しいことではありませんし、現代文にしたって満点は難しくても、8割くらいは誰でも取れるようになります。

 

今回のテーマは飽くまでも『読解力』。

 

読み取る力こそ、一朝一夕にはつかないのです。

 

そしてこの読解力こそが、5教科の得点アップにつながっていくのです。

 

 

『読む』そして『書く』、かかる時間はほんの30分程度、それなのに毎日継続するのはかなり難しいです。

 

でも何事も最初が一番きついんです。

 

一番単純な『単語の暗記』だってそうでしょう?

 

見たこともない単語を覚えるのは苦痛を伴うんです。

 

でも2回3回と見ていくうちに、だんだんと覚えられる。

 

野球やサッカー、テニスやバスケ、陸上や水泳だってそうでしょう??

 

いきなり先輩たちのような動きはできないし、体力だって敵わないんです。

 

できなくてもしんどくても・・・何度も何度も繰り返して、少しずつ技術も体力も向上していくんです。

 

信じるか信じないかはあなた次第・・・。

 

ん・・・?

国語の得点をどうやって上げるかですか??

 

そりゃあもう古文と漢文で満点取ればいいじゃないですか。

 

現代文は作られている問題にそもそも客観性がないこともあるので、どんなにあなたがベストを尽くしても満点を取れないことはあるかもしれませんが、古文と漢文だけは全員が納得する答えがきちんと用意されているのです。

 

だからといって、現代文をやらなくてもいいといっているわけではありませんが、基本的な『読解』の土台もできていないのに、『現代文の得点力を上げたいんです』なんて、バットも買っていないのに『ホームランの打ち方を教えてください。』と言っているようなものです。

 

100文字程度の要約ができずして、筆者の考えなんて読み取れるわけがない。

 

まずはとにかく『書く』ことを前提に『読む』練習をしてください。

 

 

 

 

 

 

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