英語は100%成績が上がる教科です!

先日某塾のチラシでこんな文言を目にしました。

 

『成績UP保証!授業に参加し、宿題課題をしっかりこなして成績が上がらなかったらうんたらかんたら・・・。』そこに続いてこう書き足されていました。

 

『※ただし英語は除きます』

 

いや、誠実でとてもいいと思います。

以前にもお話しましたが、英語という教科は最も習得に時間がかかる教科です。

 

ただし、時間がかかるというだけで、『100%結果が出る』んです。

本気で真剣に取り組んで結果が出なかった子をこれまでに1人も見たことがありません。

 

何よりも、中3の一学期中間テストまで学年ビリで、英語0点を取ったことがある山口でも、最終的に関関同立に合格できて、今こうしてみなさんに東大だの京大だの早慶上智だのの指導をさせていただいているのですから、みなさんにできないはずがない。

 

断言しますが、やりさえすれば、英語という教科は絶対に成績は上がります。

 

(当塾の成績上位者を一

部紹介させていただきました)

 

ただし何をやるかはとても大切です。

 

毎日毎日念仏のように『単語とイディオム!』を連呼していますが、もちろん文法も大切なのです。

単語なんて覚えるだけなんだから、多少きつい思いをすれば誰でも覚えます。

 

ちなみに余談ですが、センター試験の英語の難易度は、ネイティブ圏だと小学校低学年くらいのものです

4年生くらいならほぼ満点取ってしまいますね。

 

でも私たち日本人がそうならないのは、決定的に文構造と文法が異なる日本語に慣れ親しみ過ぎているからです。

 

だったらその構造の違いを理解することは、単語を覚えるのと同じくらい大切なことです。

 

でも文法なんて言っても、それこそ中学校のテストで0点を取るくらいの学力でも、最終的には大学受験では困らない程度には伸びるのですから、実のところ本当はそんなに難しくありません

 

ただし、指導カリキュラムに大きな問題があります。

 

以下の文章は高校生に限定して話を進めさせていただきます(中学生にはさすがに難しすぎるので、中学生のみなさんはこの先は読まないでくださいね)。

 

 

【自動詞と他動詞の理解の重要性】

当塾の体験授業を希望される高校生全員に、まずは『自動詞と他動詞の働きの違いを説明できるかどうか』を聞きます。

以下のような説明をしてしまう高校生諸君、本当に危険です。

 

 

自動詞は・・・自分自身で成立して、他動詞はそうじゃない動詞・・・

 

 

ほぼほぼこんな答えが返ってきますが、そもそもこの表現、意味が分かりますか?

自分で言ってて意味がわからないものは、当然理解しているとは言い難いものなのです。

 

自動詞ははっきり、『目的語を必要とはしないが、もしも目的語を取る場合は必ず前置詞が必要となる動詞。go to 場所、live in 場所、 arrive at 場所など』

 

他動詞は『必ず目的語を取る動詞で、『~を』と言えたら他動詞(ただし稀に例外あり)』

 

 

・・・で、それが何の役に立つの??と思われるかもしれません。

なおかつこの単元、どこの高校でも高校1年生の4月中に終わってしまいます。

 

例外なく全ての高校でです。

 

にも関わらず、たったこれだけの説明をほとんどの高校生ができないのです

 

断言しますが、自動詞と他動詞が理解できていなければ、絶対に高校英語の長文読解や文法問題は解けません。

 

絶対です。

 

だとするならば、本来は全員が理解するまで、どれだけでも時間をかけるべき単元のはずなのですが、指導カリキュラムはそうはなっていないので、みなさんの理解度には関係なく、どんどんどんどん授業は進んでいくのです。

 

でも自動詞と他動詞という基本中の基本が理解できていなければ、関係代名詞と関係副詞の違いも理解できませんし、受動態の進行形や接続詞、その他諸々まったく理解できないはずです。

 

足し算が分からないのに分数の掛け算をやりなさいと言っているようなものですね。

 

つまり、英語という教科は100人生徒がいたら100人分のカリキュラムが存在し、なおかつ、一つ一つ100%理解するまでは先には進んではいけない教科なのです。

 

先の自動詞と他動詞の例について説明をします。

 

以下の違いは分かるでしょうか??

 

①He ran the restaurant.

②He ran to the restaurant.

①は他動詞なので『経営した』②は自動詞なので『走った』となります。

この程度なら(”run”という動詞には『走る』と『経営する』という2つの意味があるんだ。あとは文脈判断だな。)と思うかもしれません。※この文脈判断というのは非常に曖昧で危険な思考なのですが・・・)

 

これは文章が簡単だから困らないだけで、以下のような長くてタフな文章になると、自動詞と他動詞の区別がつかない高校生は軒並みお手上げになります。

 

“At the heart of environmental issue is the basic question of how we apply the knowledge that and technology make available to us to the decisions which will determine our future .”

 

この文章はSVM句の倒置だとか、howの処理だとか、makeのSVOC用法だとか様々な重要文法が複合しており、とてもじゃないですが単語が分かっただけでは正確な読解にはつながりません。

 

その辺の詳細はさておき(もし興味があったらお気軽に体験授業を受けてみてください。1回の指導で必ず読めるようになります)、今回のテーマは自動詞と他動詞です。

 

今回はこの”apply”という動詞の語法を正しく理解しているかどうかにかかっています。

“At the heart of environmental issue is the basic question of how we apply the knowledge that and technology make available to us to the decisions which will determine our future .”

 

多くの単語帳を見ると、動詞applyは『~へ申し込む』と書いてあると思いますが、正しくは”apply for”という自動詞の時にこの訳になるのだと理解しておかなければなりません。

 

見てみると、この文章はどこにも前置詞forは見当たりません。

う~ん・・・forはないけど無理やり『申し込む』で訳しちゃえ!などというパワープレイは絶対に通用せず、それどころかこの文章、他がどれだけ正解していても『申し込む』と一言でも書こうものなら0点です。

 

そもそも全然違う訳になりますからね。

 

ここで単語帳をよく見てみると、『apply for=~へ申し込む』『apply A to B=AをBへ応用する、適用する、当てはめる』と書いてあります(ターゲット、シス単、速読英単語確認済)

 

細かい文法のルールの説明はまたの機会に譲るとして、この英文は『環境問題の核心には、科学と技術によって私たちが使えるようになった知識を、私たちの未来を決定するであろう決断にどのように適用するか、という基本的な問題がある。』

 

『申し込む』などという訳は絶対に書いてはいけません。

 

それも、文脈云々ではなく、動詞”apply”の直後に前置詞がなく、目的語が直接来ているから他動詞で、『AにBを適用する』と訳すという、きわめて客観的なアプローチが必要になります。

 

そうじゃないと長い長文を時間内に読解することはできません。

 

したがって文法というのは、諸君の知識量や学習量を問うためだけのものではなく、文章を正確に読んでいくために必要となる知識なのです。

 

どれだけ頑張っても、私たちは10年以上日本に住んでいる純日本人。

英語の文章を理解するのに、文法をおろそかにしていいはずがないのです。

 

その中でも『自動詞と他動詞』だの『5文型』だのは、英語を読解する上で必要となるきわめて基礎的なルールなのです。

 

もし100%の理解をしていないのであれば、その先に進んでも時間の無駄です。

先にも述べた通り、足し算ができないのに一次方程式の文章題を解くようなものです。

 

ただし、きちんとした計画に基づくのであれば、英語という教科は必ず攻略できます。

その代わり楽とは言いません。

単語を覚えるのも、文法を100%の水準で理解することも、きっとみなさんには大きな負荷がかかるでしょう。

 

しかしながら本気で取り組んでくれるのであれば、みなさんが英語という教科で100%結果を出せることをお約束します

ただししつこいようですが・・・やる気がなければ絵に描いた餅です。

厳しいことを言ってしまいますが、やる気がないのであれば、やる気が出てから来てください。

 

英語という教科はただ単純に受験のために必要なものなのですが、何よりもみなさんの人生を豊かにしてくれますよ!

乱暴なことを言ってしまいますが、英語さえできていればこの日本でくいっぱぐれることは絶対にありません。

 

 

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