親の心子知らず
・・・このテーマでブログを書くのももう何度目でしょうか?
古くからブログを読んでくださっている方はご存知の通り、山口は年に2,3回のペースでこのテーマで似たようなブログを書いています。
今日ははっきりと、このブログを読んでいる数少ない中高生諸君に向けて発信します!
さて中高生諸君のみなさん、みなさんは今幸せでしょうか?
ほとんどのみなさんは普通に学校に通うことができて、何不自由なくご飯が食べられて、ツレと遊ぶことができて、高望みさえしなければある程度欲しいものは手にすることができて・・・、勉強の邪魔とさえ言われているスマホを持っている中高生もたくさんいることと思います。
でもそれらは、何一つ君だけの力で手に入れたものではありません。
君たちが小さい頃から、お父さんとお母さんが計画的にお金を貯めて、何なら自分たちの老後のことも考えつつ、毎日毎日働いて稼いだお金で君たちの幸せは成り立っております。
その上でさらに塾や予備校に通えたり、大学に進学して授業料もサポートしてもらえるなんて、これほど恵まれた環境が果たしてあるでしょうか?
ちなみにですが国立大学でも年間50万円ほど(月4万円ほど)、私立大学ですと年間100万円ほど(月に8~9万円ほど)の大金がかかるわけで、それを無償で援助してくれるご両親に対して感謝こそすれ、憎まれ口を叩いたり勉強をサボるなど言語道断です(山口も中学時代サボってたやないかい!というツッコミはこの際無しで!)
もしもこのブログを読んでいて、(勉強なんかしたくないんだよね)と思っている中高生がいるならば、その時は自分の口でしっかりとご両親に伝えなさい。
『勉強は嫌だからやりたくない。』と。
ただしその時は、行きたい高校や大学は諦めること。
みなさんはまだお父さんお母さんに守られているから今はまったく問題ありませんが、5年10年経てば普通に社会に出ていくことになります。
高校受験や大学受験を失敗した程度で命を落とすことはありませんが、社会に出て自分の力で生きていくときにはそんな甘えは一切許されません。
その時に少しでも理想の環境で仕事ができるように、少しでも豊かな生活が送れるようなお給料がいただけるように今勉強をしているんです。
その昔30年ほど前、日本はバブルで空前の好景気で、大卒であろうがなかろうが内定はよりどりみどり、誰でも高いお給料がいただけていたという夢のような時代がありました。
ところがバブルの崩壊後は一転、日本の経済は一気に減退して就職氷河期という時代が到来します。
50社100社面接を受けても1社も内定が出ないなどということが普通に起こっていたのです。
ん・・・?
いったい何の話をしているんだ??
と思われたかもしれませんが、これはみなさんにとって極めて重要な話です。
5年後10年後に『知りませんでした』では通用しないのです。
だから分からなくても分かる努力はしなければなりません。
そして今、今現在はネット社会の到来で労働環境はさらに混沌化しています。
分かりやすいところで言えば銀行。
AIの発達により事務仕事を機械がこなせるようになったため、今はメガバンクを中心に大幅人員削減が進んでいます。
もしも運転技術に高度なAIが導入されるようになれば、物流関係も機械がこなすようになりますます人ではいらなくなるでしょう。
小売店の販売なども機械がこなせるようになるでしょうし、他にもたくさんの仕事が機会にとってかわられることでしょう。
その時にみなさんは、機械にはできない仕事ができる人材でないといけないということです。
身に着けた武器が心もとなければ就ける職業も限られてきますし、少しでも良い高校や大学に行って知識を増やし学歴という資格を持つということはとても大切なことです。
なおかつ・・・大学に進学して同じように頑張ってきた仲間と親交を深め、勉強したり遊んだり、時にはアルバイトをしたり恋愛をしたり・・・そんなことができる4年間なんて長い人生の中でそこしかないと言っても過言ではありません。
さて話を戻しますが、そんな強力な武器を手にすることができて、めちゃくちゃ楽しいキャンパスライフを送ることができるようにとご両親は君の背中を押してくれているのです。
多少自分の気に入らないこと言われても我慢せんかい!
それに・・・本当こんなこと今言っても砂粒ほども伝わらないだろうけど、自分が大人になったときに必ず後悔するよ??
(あぁ・・・あの頃はお父さん〈特に〉お母さん、あの頃はありがたみが分からなくてごめんよ。)ってね。
自分が働くようになれば分かるけど、諸君の生活費や交友費、学費や塾のお月謝や、これからかかるであろう大学生活のために、ご両親がどれだけ自分の身を犠牲にして働いているのか・・・。
ほんの少~・・・しで良いので考えてみてください。
そして最後に!
勘違いしている中高生が多いけど、勉強なんてやりたくなければやらなきゃいい。
その結果は自分に返ってくるだけなので。
やる気がないんならせめて、『お父さんお母さん、ぼくは(わたしは)本当に勉強が嫌いなんでやりたくないんです。その代わり高校卒業したら自分で働いて稼ぎます。』と本音を伝えることが誠意ってもんだろう。
ちなみにそれが悪いとも思わないです。
大学に行かなくても立派に自分の力で目標を立てて自分の人生を歩んでいる人はいくらでもいます(ただしそれは大学受験なんかよりはるかに大変なことだと思います。)
自分の生活はもちろんのこと、自分のやりたいことまでお世話になっておきながら、本当はやりたくもないと思っている塾代まで払ってもらうなんて本当にお金の無駄。
それならお父さんお母さんに旅行にでも行ってもらった方がまだマシってもんだろう。
だからやるにしてもやらないにしても、自分の意志で決めなさい!
・・・というわけで、授業準備に入るので今日はこの辺で!