当塾における中学生指導のカリキュラム

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雑談

・・・というわけで、もう少しでご家庭連絡が終わります。

本当はもっと早くに完了する予定だったのですが、いかんせん山口の悪癖で長電話になってしまいまして、ただの電話連絡なのに3日もかかってしまいました。

どうしても気になるのが、この自粛期間中にみなさんがどう過ごしているか?

さすが当塾の塾生、みな概ね頑張れているのですが、中にはどうしても家だとだらけてしまって・・・という中高生もいました。

一刻も早く塾を開けたい!

今日も一人教室でひたすら勉強しながらそう思っています。

ちなみに余談ですが、西尾市内の学習塾、山口が調べた限り2社を除き全て休校となっています(他にもやってるところはあるのかもしれませんが・・・)。

その通常通り指導をしている学習塾のホームページを見たところ、『コロナウィルス対策は徹底いしています。』とのことでしたが、論点がズレているんですね。

その塾の講師や生徒、保護者様が感染しなければよいという話ではなく、今国をあげて自粛を徹底している理由は、『接触の機会を少しでも下げて、ウィルスを極力運ばないようにする』のが目的です。

そりゃあ10代の中高生や、20~30代の若手講師はまず発症しないでしょう(最近はそうでもないみたいですが)。

でも問題なのは、外出の機会が増えることにより、コロナウィルスを持っていながら発症していない、いわゆる『無症状キャリア』が出歩くことにより、ウィルスがまき散らされてしまうところにあります。

規模感が小さい学習塾ならいざ知らず、全国に何万人もの通塾者がいる学習塾は、どこよりも先陣を切って自粛するべきです。

いや、もうそれは当塾だって開けたいですよ・・・。

でも今ここで、国民総出で一致団結してコロナウィルスを封じ込めないことには、どんどんどんどん自粛期間も長くなって、国や自治体からの要請内容も厳しくなるかもしれませんからね…。

ちなみに当塾の近所ですと、野田塾さん・スクールIEさん・サナルさんなんかはずーっと電気が消えたままです。

たまに電気ついてるな~と思ったらオンライン授業らしいですしね。

塾に限った話ではありませんが、ここは職業も年齢性別も問わず、みなさん一致団結してまずはこの国難を乗り越えましょう!

【当塾の中学生の指導カリキュラム】

当塾はブログを書いているのが私山口ということもあり、ほとんどの場合が大学受験に照準を合わせた話ばかりになっておりますが、実は塾生の3割は中学生です。

今回は刈谷高校や岡崎高校、慶應義塾高等部などのいわゆる難関校に合格した中学生のカリキュラムについてご紹介いたしますが、最初に申し上げておきます!

山口個人は、中学生に関して言えば色々な学びの形があっていいと思います。

なぜなら高校受験で生徒の人生は決まらないからです。

極端な話、たとえ高校受験に失敗したとしても、中学の3年間で『目標に向かって一生懸命頑張る』という姿勢ができたならば、その後の大学受験や長い人生では勝利を勝ち取ることができるからです。

逆に言えば、先に例に挙げたような難関校に合格したとしても、中学3年間で手を抜いていたならば、その先の長い人生で、努力を積み重ねた同世代には勝てないかもしれません。

そういったわけで、もちろん当塾は学習塾ですので、塾生が第一志望に合格するためのカリキュラムを作成し指導させていただくのですが、中学校の3年間はたくさん悩んでたくさん楽しんで、たくさん勉強してほしいと個人的には思っています。

【今回刈谷高校に合格した塾生の場合】

というわけで、先月のブログでもチラッと紹介したのですが、今期刈谷高校に合格した塾生の例です。

中学生のお子様を持つ保護者様たちにまずご認識いただきたいのが、必ずしも『公立中学校のカリキュラムに合わせる必要はまったくない』ということです。

つまり言い方を変えれば、当塾に通う塾生で『岡崎・刈谷・慶應』といった難関校に合格していった中学生たちはみな公立の中学校に通っていましたが、全員公立のカリキュラムは無視して指導を進めさせていただきました。

最初に申し上げておきたいのですが、何も『公立中学校のカリキュラムが悪い』と言っているわけではありません。

中学校の指導要綱というものは文部科学省が定めたものであり、公立中学校の先生方はそれに沿って日夜中学生の指導にあたってくださっています。

内容が悪いはずがありません。

ただしここで考えなければならないことは、じゃあそのカリキュラムはどの層に向けて作られているのかというところにあります。

【公立の中学校に通う生徒はどんな子達??】

当たり前の話ですが、ものすごく賢い子もいれば真ん中くらいの子もいて、もしかしたら中学時代の山口のように勉強が嫌いすぎて学年ビリになってしまうような中学生もいれば、授業をサボっちゃってたばこなんか吸っちゃうような素行の悪い中学生もいるかもしれません

『2・6・2の法則』と言いまして、どんな集団でも必ず『よくできる2』『真ん中くらいの6』『まったくできない2』に分かれてしまうのだそうです。

そんな机上の論はさておきまして、みなさんが通われているいわゆる公立の中学校はそんな感じになっているはずです。

それは西尾市に限らず、全国同じです。

そうなったときに、じゃあよくできる子・真ん中くらいの子・あまりできない子を集団授業で一斉に指導するとなると、当然『真ん中くらいの層から少し下くらいまで』が理解できるような授業をしていかなければなりません。

昨日チラッと”intrest”という単語について説明しました。

中高生に『私は野球に興味があります』を英語で書くように伝えると、ほぼ間違いなく”I’m

interested in Baseball.”と答えてくれますし、もちろん間違いではありません。

ただしこの文章、よく見ると受け身になっていますし、その理由を説明するように聞いてみると、ほとんどの中学生は答えられません。

ちなみに受身になっている理由は、『元々”interest”という単語は、×「興味を持つ」という意味ではなく、〇「興味を持たせる」という意味なので、”intrest”という単語を使う時は、受け身にして「私は興味を持たされている 野球に」という文章を書かなければならない』となるのですが、こんな話を集団授業で説明してもまず伝わらないので、公立の中学校の授業では『とりあえず”I’m interested in Baseball.”という文章を覚えてください。』という指導になるのです。

これは飽くまでも一例で、一事が万事、ありとあらゆる単元でこれが起こっています。

問題なのは、真ん中の層やあまりできない子はそれでよいでしょうが、この指導だと『本当はもっともっと伸びる可能性があった子の才能も潰してしまう可能性がある』ということです。

【本来中学生にはものすごい可能性がある】

話が長くなりましたが、ここで今回改めてご紹介させていただきます『刈谷高校に合格した塾生』を例に説明させていただきます。

彼が入塾してきたのは忘れもしない、中学1年生の冬、大手進学塾からの転塾でした。

当初の目標は西尾高校合格、できれば刈谷高校にも挑戦したいとのことでしたが、体験授業のその日に『刈谷高校に絞りましょう。合格できますから。』とお伝えしたことを覚えています。

根拠もなくそういったのではなく、当塾の卒塾生たちの例と客観的に比較しても、充分可能性があると判断できたからです。

ただしここで重要となるのが、当塾の指導方針に保護者様にご理解いただけるかという点にあります。

先にも申し上げました通り、当塾は公立の中学校や高校の指導カリキュラムはあまり参考にしておりません。

根拠もなくそうしているのではなく、当塾は『完全1対1のマンツーマン指導』『自習室利用し放題、質問し放題』という指導形態をとっておりますので、そもそも集団授業のカリキュラムに合わせる必要がないのです。

ですので彼の場合もそうなのですが、岡崎や刈谷、最難関私立高校などを目指している中学生と保護者様には、まずその点をご理解いただくことから始まります。

とはいえ・・・。

当塾を選んでくださる保護者様皆様に思うことなのですが、そもそも大手でもない街の小さな学習塾の指導方針にご理解とご協力いただくのは本当に感服いたします。

具体的には、『公立の指導カリキュラムには合わせず、どんどん前倒ししていきます』という旨を伝えます。

彼の場合ですが、メインの指導は数学担当の板倉先生で、夏や冬の季節講習だけ山口が英語を担当させていただきました。

山口が担当した英語に関して言えば、『中学2年生時点で中学校の内容を全て終了』『中学校3年生時点で高等英語の半分以上を終了(具体的には分詞構文や仮定法まで)』することができました。

できるんです。

きちんとカリキュラムを組んで、正しく指導すれば、公立の中学校に通いながらでも、『高等英語』『高等数学』を理解することは可能なのです。

ちなみに余談ですが、今現在在籍している高校3年生の『偏差値が65』を超えているグループは、みな中学生、もしくは高校1年生から従来よりも1年2年早い前倒し指導を受けた塾生達です。

そうなると今、まさに今非常事態宣言で学校の授業が止まってしまっても、何の影響も受けないんですね。

あんまり大きな声では言えませんが、医学部を目指している塾生は、『このまま学校の授業が止まってくれていた方が、自分の勉強に集中できていい。』と言っていました。

話を戻しますが、『完全1対1のマンツーマン指導』ならそれが可能なんです。

本来小学生や中学生、高校生というのはものすごい可能性を秘めていて、学習において1年や2年前倒しして理解することなんて、そんなに難しいことではないのです。

できないと決めているのは、中高生のみなさんと保護者様です。

できるんです。

世間には日本にいながら、英検準1級や1級を取ってしまう小学生がいるのですから。

でもそんな大きな可能性も、環境次第では眠らせたままになってしまうことも少なくありません。

【でもそうは言っても・・・高校受験でそこまでやる必要はないんじゃないの??】

結論から言えば、確かに『愛知県の公立高校入試』が目標であるならば、そんな前倒し指導など必要ありません。

当塾が中学生のみをターゲットとしていて、大学入試に対応していなければ、これまでにご紹介したような指導カリキュラムは一切組みません。

しっかりと学校の授業を受けて、新研究や補強ワークなどを反復するだけで大丈夫です。

愛知県の公立高校入試問題は、一部を除いて基礎問題も応用問題も一律1点なので、大っぴらには言えませんが、数学の最後の『空間図形』『相似』は(1)と(2)だけ解くように指導します。

英語にしても、ご丁寧に単語に全てルビが振られて意味まで記載してくれているのですから、これだけ『単語単語!』を連呼する山口も、公立高校入試が最終ゴールなら『単語は覚えなくてもいい』と言ってしまいます(もちろん、そんな日が来ることは永久にありませんが・・・)。

愛知県の公立高校入試問題は、難問を全て捨て問にして、基礎問題を取り切るだけでも、岡崎・刈谷などの難関校の合格点は取れます。

ただしそのやり方では、高校に入ってからついて行けなくなります。

岡崎や刈谷、西尾高校に合格したのは良かったけど、その後の3年間でついていけなくなって大学受験もうまくいかなかった・・・なんて話はよく聞くと思いますが、それは『公立高校入試』を最終ゴールに置いた学習の仕方をしたからです。

単語をないがしろにしてきた高校生は、高校での英単語の質と量に圧倒されて英語が嫌になりますし、難問を捨て問にしてきた高校生が、難解な高等数学に向き合う素養ができているわけがありません。

岡崎や刈谷、西尾や西尾東を目標にするということは、当然最終ゴールに『大学受験』があるはずです。

誤解を恐れずに言えば、中学生の段階からゴールを高校受験に定めるのではなく、6年間を通して大学受験に設定するべきです。

・・・というわけで当塾を選んでくださっている保護者様は、みなほとんどが山口の長い長いブログを読んでいただいて、体験授業の日も時間を惜しまず指導方針について耳を傾けてくださった方々ばかりです。

そして何よりも、大切なお子様の無限の可能性を信じてくださった保護者様なのです。

偏差値が50で、これまでに勉強をまったくしてこなかった高校3年生が、『今から8か月で東大に受かりたいんです!』と言っても、『それは無理です。』と答えるでしょう。

しかしそれが中学生なら話は別です。

受験は平たく時間との闘いで、当たり前の話ですが残されている時間が長ければ長いほど可能性が大きくなるのです。

そんなわけで話が長くなりましたが、中学生諸君と保護者様方に『中学生には無限の可能性がある』ということが伝わりましたら幸いです。

【最後に・・・】

いや~教室には来ているものの、授業がないので文章が長い長い…。

いつも山口の長い長い文章を最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

国語が専門とは思えないほどの冗長さ…。

塾が再開したらもっとシンプルな文章を心がけていきます。

そんなわけで学習とは全く関係ありませんが、最後に去年帰省したときの山口の故郷の写真をUPしておきます。

ちなみに人っ子一人いませんが、去年の話なのでコロナウィルス関係ありません(笑)。

たまたまですが、西尾高校の就学旅行は山口の地元ということで、勝手に親近感が湧いてしまいますね(とは言っても島までは行かないようですが…)。

というわけで西尾高校の先生方!

余裕がありましたらぜひ島巡りしてみてください!

ご入用でしたら私不肖山口、スーパーアドバイザーとしてぜひぜひボランティアでご協力させていただきますので・・・。

連絡お待ちしております!

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