高3塾生偏差値68!現代文は8か月で偏差値20近くUP!
・・・というわけで、高3生の模試の結果が返ってきました!
少し前にもブログでお伝えさせていただきましたが、当塾の塾生も半分は偏差値UPかステイ、半分は下がる結果となりました。
しかしこの時期の現役生の模試の結果が下がってしまうのはお約束。
去年修羅場をくぐってきた浪人生が新たに加わってくるのですから、まだ受験勉強が本格化していない現役生が分が悪いのは例年通りのことです。
したがって偏差値がステイしてくれれば御の字、相当な努力を積み重ねていないとまず偏差値が上がるなんてことはありません。
論より証拠、こちらをご覧ください。

英語の偏差値は70オーバーとかなり高いのですが、現代文を含めたその他の教科が足を引っ張る形となり、5教科総合の偏差値は54.4とかなり下がってしまっています(※高校2年生11月時点)。
特に当時該当塾生がニガテとしていた国語は偏差値45.1と、かなり苦戦を強いられていたことが分かります。
それが約8か月経過した今回の模試でどうなったのかというと・・・

なんと全体の偏差値は68.2までUP!
特に国語の偏差値は『63』ととんでもないことになっています。
ここで改めて念を押しておきたいのが、高2の模試は母数が現役高校2年生しかいないので、偏差値がかなり高めに出るということです(つまり、高校2年生の偏差値は、基本的に悪い意味であてになりません。実数値よりもはるかに高く出てしまうのです。
その一方で、今回の模試は強力なライバルである浪人生が混ざってきているので、それまでよりもはるかに厳しい結果が出がちです。
それを踏まえた上でここまで偏差値を上げてきたのですから、これはもうかなりすごいことなのです(実際高校3年生のみなさんは、これまでよりも偏差値が下がったのではないでしょうか?しかしそれは割と普通のことなので、これからに備えてください)。
まあ英語に関しては・・・もう元々高かったので特に言及することはないのですが、国語(特に現代文)がここまで上がったのは山口個人としてもかなり嬉しいですね。
そして自分の中では、正直もう少し時間がかかると思っていました。
よく聞く話だと思いますが、現代文はかなり成績が上がりにくい教科だと言われています(※これは大きな誤解で、やり方さえ間違わなければ必ず上がります)。
該当塾生と保護者様には、すぐには結果は出にくいこと、そして必ず上がることをお約束して指導をスタートしました。
大学入試の現代文(特に旧センター試験や大学入学共通テスト)は、いわゆる消去法で解答にたどり着くのが王道だとされていますが、それだけでは難関大や国立二次の記述には全く対応できません。
現代文、つまりいわゆる読解力をつけるためには、やはり基本となる『理解を前提に読む力』をつけていくしかありません。
しかし一口に『読解力を上げる』と言っても、それがニガテだからできないのであって、抜本的な解決策が必要となります。
それは漫然と読むのではなく、最初はどれだけ時間がかかっても良いので100%理解できるまで文章を読み込むこと、加えて『読むこと』をゴールにせず『自分の言葉で書いてまとめること』をゴールに設定するのです(詳細について述べるととんでもない長さになりますので、ここでは割愛させていただきます)。
まあつまり一言で言うと、『かなり面倒くさい』ということです。
現代文はなまじ日本語なので、何となく上がりそうで上がらないし、人によっては『現代文は生まれながらの読解力が重要なので、上がらない』なんてありがたくないことをおっしゃられる先生もいます。
しかししつこく何度でも言いますが、生まれ持って読解力がない人間なんて1人もいませんし、他の教科と同じく、『面倒くさいこと』を一生懸命頑張るならば、100%成績は上がります。
そもそも中学校のテストで学年ビリを何度も取った山口が、こうして大学受験の国語の指導をさせていただいているのですから、まず間違いなく誰でも上がります。
日本語ですから。
そして読解力の向上は、他教科にも大きな波及効果があります。
現代文、つまり読解力が上がるということは、他教科を理解するスピードと質も向上するということです。
さて該当塾生の例に戻りますが、逆に言えばここまで成績を上げるのに最低でも8か月かかったということでもあります。
いや、入塾したのはそれよりも前なので、実際のところ1年ほどかかっています。
当塾が入塾に制限をかけているのはまさにここにあります。
偏差値を10、20上げる、またはE判定をB判定やA判定にするというのは、半年やそこらではまず無理です(もちろん、ネットでは受験生や保護者様を翻弄するような甘言蜜語が跋扈しておりますが、それを信じるならばその塾を選べばよいだけのことです。飽くまでも無理だと判断しているのは私たちの主観的な判断です)。
こちらの該当塾生も、『面倒くさい事を愚直に積み上げること』『それでもすぐには結果がでないこと』『しかしそれを続けたなら必ず上がること』を信じてこの1年間継続してくれたのです。
もう英語に至っては山口が教えることなんてほとんどないのに、今でも授業を受け続けてくれています(その高みを目指し続ける姿勢こそがこの結果に反映されているのですが)。
断言します。
当塾に来てくれたなら必ず成績は上がります。
しかしそれは中高生諸君の不断の努力を前提とします。
楽して成績を上げる術など持ち合わせておりませんし、学習に対する姿勢があまりにもまずければ、やめていただくこともあります。
でもその厳しさこそがみなさんを第一志望に導く唯一の道筋だと確信しておりますし、ここでその愚直なまでの努力を積み重ねることは、みなさんのその後の人生をよりよくすることをお約束させていただきます。
それにしても・・・、本当によく頑張ったと思います。
もちろん受験本番は半年後の話ですので、気を緩めることはできないのですが。
え!
半年!?
気づいたら大学入学共通テストまであと半年じゃないですか(ちなみに公立高校入試までは8か月を切っています)!
こないだあと9か月だの8か月だの言ってたはずなのに・・・。
そして気づいたら、夏休みなんて『あっ』という間に終わってしまいます。
半年と言ったら、私立専願でも1教科にかけられる時間はたったの2ヵ月、国立志望の受験生なら1教科あたり1ヵ月ちょっとしか残されていません。
このあたりを十全に自覚して、しっかりと地に足をつけて受験勉強を頑張ってくださいね!
そして言うまでもありませんが、非受験生である高校2年生ですら、受験まであと1年と半年しか時間が残されていないということです。
高校受験と違い、大学入試は半年や1年では何とかならないということも最後に付記させていただきます。