英語がニガテな中高生こそ細かい品詞や文法にこだわるべき

英語…というか言語全般に言えることですが、感覚だけで何となく理解できてしまうタイプとそうでないタイプがいます。

前者はごくごく少数で、ほとんどは後者で、そのご多分に漏れず山口も後者のグループに属します。

はっきりと申し上げて山口、英語はニガテです(それでも旧七帝大や早慶の問題は解けますし、ありがたいことに難関大対策の指導もさせていただいております)。

先日ご紹介しました英語の偏差値が70を超えていて英検準1級を持っている塾生、こちらは完全に前者で、英語を見たままにどんどん訳すことができて、ものすごいスピードで英作文が書けたりします。

リスニングもかなり強く、正直何もしなくても英語は常に偏差値70を超えています(というか70を切ったところを一度も見たことがありません)。

それでも彼女は英語に対して非常に貪欲なので、かなり細かい文法まで指導をさせていただいていますが、正直そんなものなくても困らないでしょうし、指導の度に『これは覚えても覚えなくてもいいよ』と伝えています。

細かい文法のために、今彼女の武器であるスピード感が失われたら本末転倒ですので・・・。

さて、問題は大多数の、山口と同じ『英語がニガテ』なグループです。

英語と日本語は決定的にまったく異なる言語ですので、英語がニガテであるという自覚があるならば、これはもうその違いについてはっきりと理解するしかありません。

なぜだが高校の授業では軽視されがちなSVOC(特に第4第5文型)などは、知っていないと難関大の長文は絶対に読めませんし、英作文もSVO止まりの幼稚な文章になってしまいます(軽視されいると言及したのは、英語がニガテな高校生のほとんどがSVOCを理解していない状態で当塾を訪れるからです)。

これについて議論すると長くなってしまいますし、文面では伝わりませんが、高校2年生の時点で単語帳をまる一冊暗記して偏差値が40だった山口が、『富田の英文読解100の原則 上下』(SVOCをはじめとする細かい文法を徹底的に解説した参考書です)を読破した結果、偏差値75まで上がったことを参考にしていただければ幸いです。

英語がニガテな高校生こそ、細かい品詞や文法に徹底的にこだわるべきで、『英語は言語だから細かい文法よりも慣れが大切だ』とか『速読が重要だから多読して読解のスピードを上げる必要がある』だとかは、英語センスが元々あるような学習者にとっては効果的かもしれませんが、英語がニガテな中高生には百害あって一利なしです。

“The assumption that the world’s drylands are worthless and deforested landscapes has led , since the colonial period , to programs and policies that have often systematically dameged dryland enviroments and marginalized large numbers of indigenous peoples , many of whom had been using the land sustainably .”

辞書を使っても全然構いませんので、こんな文章がスラスラ訳せるのなら、細かい文法なんてこだわる必要はありません。

ただ、これもはっきりと断言いたしますが、山口級に英語がニガテでも、この文章は地道な努力の積み重ねによって絶対に読解できます。

努力はもちろん大切なのですが、間違った努力はこれまた百害あって一利なしです。

文法も単語も学ばずに、いきなりロシア語やモンゴル語を『言語だから慣れが大切だ!』なんて言って1年2年聞き流しても、おそらくまったく理解できないはずです。

もしかしたら5年10年続けたら聞き取れるようになるかもしれませんが、時間が限られている受験生のみなさんは絶対にそんな非効率的なやり方で学習してはいけません。

とはいえ、これも信じるか信じないかはみなさん次第です。

世の中にはたくさんの学習塾や英会話教室があったりして、指導法も千差万別かと思いますので、みなさんが自分に合っていると思うものを選択すればよいかと思います。

当塾に来ていただければ『100%英語の成績は上がる!』と断言いたしますが、ものすごく面倒であることもお伝えしておきます。

みなさんが『英語センスのかたまり』みたいな学習者であれば面倒なことはやらなくても構いませんが、ニガテであった場合には単語帳は少なくともまる一冊暗記してもらうことになりますし、冠詞や形容詞、副詞と言った品詞にも一言一句こだわり、文法も全て完璧になるまで指導させていただくことになります。

英会話程度ならそれこそ慣れでできるようになるかもしれません。

でも日本語と同じレベルで英語を操り、ニュースや英字新聞も理解するとなると話は別です。

英会話と同じ次元でできるようになるわけがない。

そんなわけで『困難な道のりも覚悟して、英語の成績を上げたい!』と思っている中高生諸君はどんどん体験授業に来てください!

逆に『楽して時間をかけずに英語の成績を上げたい!』・・・なんて受験生には、正直お勧めできません。

正直なところ、そんなスーパー学習法があればとは思うのですが…。

【おかげさまで多数のお問合せをいただいております】

・・・とはいっても、前職に比べたら全然なんですけどね。

実は当塾にしては珍しく、今週一気に4件のお電話をいただき、今月は合計10名様の体験授業を実施させていただくことになりました。

正直言うと、前職の3分の1以下なのですが、それでも本当にありがたいですし、当塾のような小規模ですと、本当にこれくらいがちょうどいいですし、逆にこれ以上お問合せいただくとパンクしてしまいます(笑)。

もちろん、利益のことを考えれば一人でも多くの方に来ていただけるのがベストなのですが、塾生一人1人の指導クオリティのことを考えれば、塾生の数は少ない方がいいです。

本当に極端な例ですが、1万人と10人なら、そりゃあ10人の方が隅々まで行き届いた指導ができますので。

当塾がまったく営業や勧誘、宣伝広告をしないのはそこに理由があります。

受験生のみなさんに選んでいただけるのは、何にも代え難い至上の喜びではありますが、今来てくれている塾生の方が優先度は高いのです。

ですから面談の日に入会をせまる、なんてこともしませんし、個人情報も一切お伺いしませんので、ご帰宅後に当塾から電話がかかってくる、なんてことも一切ありません。

本当に乱暴な言い方になってしまいますが、他に合う塾があればそちらを選ぶべきだと思いますし、それでもご縁があって当塾を選んでいただけたのなら、全力で指導をさせていただくという姿勢です。

とはいえ、山口も塾側の人間ですので、面談の際はなんだか調子のいいことを言ってしまうと思います。

山口は比較的デメリットについてもお話させていただくタイプですが、気になることは全部聞いていただけたらと存じます。

塾選びは大げさでもなんでもなく、中高生のみなさんの人生を決める重大な決断です。

西尾市内の気になる塾は全て回るべきです。

通っている学校も成績も、目指す目標も性格も十人十色、万人に合う学習塾なんてありません。

だからこそ少しでも選択肢を増やすべく、できるだけ多くの学習塾を回って、いいことも悪いことも全て聞いて、最後に何よりも主役であるお子さんの意見をしっかりと聞いた上で最終的なご決断を下すべきだと考えます。

その選択肢の一つに当塾を加えていただけたら、幸甚に存じます。

さて、そんなわけで『大学入学共通テストまであと176日』『公立高校入試A日程まであと217日』となりました。

大学入試本番までついに半年を切りました。

そして高校2年生のみなさん、みなさんに残された時間も実は『たったの540日』ほどしかありません。

当塾が早期に高校3年生の入塾を締め切る理由はいたってシンプルで、単純に『間に合わない場合が多い』からです。

もちろん、毎年毎年当塾でも『E判定しか出なかったのに、最後に大逆転』みたいな合格例も出ます。

出ますが、やはりそれは一種の賭けに近いもので、地道に長い時間をかけて努力する方が確実性が高いのです。

今の偏差値や習熟度にもよりますが、大学受験は高校受験とは全く別物で、高校2年生のこの時期は決して余裕があるとは言えません(それはもちろん、現塾生も例外ではありません)。

中高生のみなさんは、第一志望と現時点での学力を客観的に見つめて、正しい判断と行動を取っていただけたらと願います。