高校の合格実績はとても重要です
いつもそんなに忙しくない当塾も、この7月は少しだけ忙しかったです。
私たちの「忙しい」とは、ほとんど授業準備や授業であることがほとんどで、体験授業や入塾面談が重なって忙しいというのは本当に久しぶりでした。
そういったわけで、少しひと段落ついたので、教室の大掃除をやりました。

う~ん・・・シレっと大学入試まであと半年切っているんですね。
高校3年生は言うまでもありませんが、高校2年生ももうギリギリのラインです(後ほど詳しくお話いたします)。

もちろん机も椅子も全部下げて、コロコロプラス掃除機で髪の毛一本も残さずきれいにしました。

こういった細かいところの埃もきれいにしております。

下駄箱も雑巾がけ⇒アルコール除菌⇒消臭と清潔にしております。


もちろん指導ブースも隅々まできれいにしました。
自分たちでいうのもなんですが、多分当塾、三河で一番清潔な塾だと自負しております(もっときれいなところがあったらごめんなさい!もっともっと掃除します!!)
クリンリネスの徹底は開校時からこだわっているところで、土足厳禁にしているのもできるだけ埃などをシャットアウトしたいからです。
当塾は理由は分かりませんが、女子比率が高いので、学習環境の清潔さはとても大切だと日々の指導で感じております。
【高校の進学実績は本当に大切です】
当たり前の話といえば当たり前の話なのですが、高校が発表している大学の合格実績は本当に重要です。
東大の合格実績がない高校から東大に合格する可能性は極めて低く、地元の国立大学の雄、名古屋大学の合格実績が20名ならば、少なくとも学年で30番以内はキープしている必要があります。
もちろん名古屋大学の合格実績が1人ならば、少なくともその高校では常時一番をキープしていなければなりません(※ここで重要なのは、中間期末テストはまったくあてにならず、模試の結果を基準にしなければならないということです)。
公立高校入試はほとんどの中学生にとっては初めての受験で、倫理的な評価基準はさておき、同じくらいの学力の生徒が集まることになります。
そして少しの例外もなく、高校の3年間であるものは偏差値が70を超えるようになり、その逆に、同じ進学校であるにも関わらず、偏差値が40を切ってしまう生徒も現れます。
であるにも関わらず、どういったわけかほとんどの高校で、『うちの高校できちんと授業を受けていれば、どんな大学でも必ず合格します』といった内容を、入学式でお話されます。
確かに。
山口が高校の教諭でもまったく同じことを言います。
でもそれを言っていいのは本当にスタート地点が同じ時だけです。
高校2年になり、3年生になり、その生徒の成績が思うように上がらなかったら・・・これは教育者ならば『うちでは結果が出せなかったので、塾や予備校で足りない分を補う必要があります』と伝えるべきです。
もちろん、高校側の立場からすれば、『いやいや君はサボっていたでしょ??』と言いたくなるでしょうし、私たちは実際にそう言ってしまいますが、それならそれで『ここから先はこういうことが必要になります。』と伝えてほしいです。
公立私立の優劣を論じるつもりはありませんが、私立の中学校や高校(進学校)は、『○○君はうちではついていけていないので、他校へ転校した方がいいです。』くらいのことを言ってしまいます。
『なんてひどいことを言うんだ!』と思われるかもしれませんが、その子のことを考えたら、厳しいようですが早めに現実と改善策をお伝えするのはむしろ誠意だと思います。
何の対策もせず、ダラダラと高校1年生2年生を過ごさせて、ラスト1年になって『間に合いませんでした』では、厳しい言い方をすれば無責任だと思います(ちなみに当塾が早期に高校3年生の入塾を制限するのはそこにも理由があります)。
そして高校生諸君は、今一度自分の高校がどういう合格実績を出しているのか、改めて確認してほしいのです。
その上で客観的に、自分が志望校に合格する可能性があるのかどうかを見極めて、足りない物があれば、どうすればそれを補えるのかを考えなければなりません。
特に高校2年生のみなさん。
もちろん現在のみなさんの持ち偏差や志望校にもよりますが、現時点での判定がC未満、偏差値の差が10以上あったら相当厳しいです。
なかなか想像はつかないかもしれませんが、今から一年後、つまり今の高校3年生と同じ立場になると何が起こるのかというと、全国のライバル達が一斉に本格的な受験勉強に取り掛かりだします。
加えて受験の修羅場をくぐってきた浪人生も、みなさんと同じステージに混ざってきますので、ここで偏差値や判定は一気に下がりますし、相対評価である偏差値はほとんど上がらなくなります。
君が平日4時間、土日祝10時間以上勉強しても、周り(特に成績上位陣)はそれくらい当たり前にやってくるので、偏差値を上げるどころか、現状維持するのすらままならないくらい大変なことになります。
学習の土台を作り、偏差値を稼ぐのは高校3年生ではありません。
高校1年生や2年生なのです。
イメージとしては、高校1・2年生で可能な限り偏差値を上げて、高校3年生は現状維持するのが理想です。
でもなかなかどうして、高校1年生や2年生が1年後、2年後に危機感を持つことは難しいので、そこは多少保護者様が介入されてもいいかと思います(色んな塾の体験授業を受けてもらう程度でも構いません)。




(当塾の高校3年生の模試の結果です。公立高校入試なら短期的な勝負も可能になりますが、学習量も質もけた外れになる大学受験は、少なくとも年単位の学習計画が必要になります)。
もちろんここに紹介した塾生は、通った期間が一番短い生徒でも1年以上通塾しております(もちろん、この結果は当塾の力ではなく、彼らの不断の努力であることは言うまでもありません)。
少しわき道に逸れましたので、話を戻します。
高校入学というのは一つの大きな節目ではありますが、ゴールではありません。
名門とされる進学校でも、全員が旧七帝大や早慶上智に合格するわけではないのです。
むしろ成績の格差は、高校3年が最も大きくついてしまう時期で、その危険性にどれだけ早期に気付くかが肝要になります。
厳しいことを言ってしまえば、そこに気付かずに何となく高校3年生になって、『C判定未満、もしくは偏差値が10以上離れているけど○○大学に合格したい。』と言われても、ほぼほぼ難しいと私たちは判断しています(もちろん不可能ではありませんし、例年当塾でもそういう大逆転は起こっています)。
そして改めて高校が持っている進学実績、これはもう何よりも客観的なソースです。
旧七帝大や早慶上智の合格実績が出ていないならば、やはり現実的にはその高校の対策だけでそれらの難関校に合格することは難しく、別の対策を検討しなければなりません。
歯に衣を着せずに言わせていただくならば、『その高校はそれらの大学に合格できるような対策を持ち合わせていない』ということなのです。
これはもう山口の主観でもなんでもなく、数字が表しているただの客観的なデータです。
だとするならば、大学受験まで見越すならばやはり高校選びはとても重要なのです。
ただ高校受験を控えた当事者である中学生が、3年後4年後のことまで見越して計画的に学習することは難しいので、その大切さを何となくでも良いのでお子さんに伝えてほしいです。
でもそれこそが難しいですよね!
当塾の保護者様を見ていて思うのですが、受験そのものに保護者様が積極的に関わっている場合が多いです。
ここで言う『受験に関わる』とは、お子様の学習についてアレコレ口を挟むことではありません。
保護者様が先回りして、受験について一生懸命勉強されていることが多いのです。
山口から見ても、(え!そんなことまで調べられているんですか!?)とビックリすることがあります。
お父様お母様が当事者になって一生懸命考えられていると、その姿勢というのは必ずお子様にも伝播します。
だからうちの塾生は、『お母さん(お父さん)が一生懸命調べてくれて・・・』と口にする子が多いです。
『塾に預けているんだからあとはお任せします。』みたいな保護者様はいらっしゃいませんし、常に当事者意識と危機感を共有されています。
それは飽くまで各ご家庭の教育方針ですし、正解も不正解もないと考えています。
ですが高校受験、大学受験をご検討されている保護者様の選択肢の一つになれば、幸甚に存じます。
【改めて、大学入学共通テストまであと半年、公立高校入試まであと7か月ほどとなっています!】
受験生のみなさんにとっては受験まで残された時間は有限です。
だからこそ本当にみなさんに必要なことを勉強してください。
みなさんにとって今、YouTubeやSNSなどは必要なのでしょうか?
友人とカラオケなどに行くことは、残り半年を切った受験を差し置いても優先されることなのでしょうか??
それを決めるのはみなさんなので、自分自身の意志で行動すればよいと思います。
でも、どうしても行きたい学校があるのなら・・・スマホや友人との時間は目標とする学校に合格した後でもよいのなら、それはぜひ行動に移してほしいと願います。
・・・というわけで、いつも通り長文になってしまいましたが、今日はこの辺で!