英単語がみなさんの大学受験の合否を決めると言っても過言ではありません。
7月に体験授業を受けられていた2名様からご連絡をいただき、いよいよ本当にあと残りわずかとなりました。
まず、山口のブログで焦らせるような形になりまして、申し訳ございませんでした。
当塾はご入塾が決定するまで、ご家庭や生徒様の個人情報は一切伺いませんので、こちらから勧誘などのご連絡を差し上げることがありません。
これにつきましては、入塾について極力こちらから働きかけをしたくないというのと、当塾に対しても批判的な目を持って、じっくりとご検討いただきたいという思いがあります。
塾や予備校、いや教育業界に限らず、車のディーラーでもハウスメーカーでも、大きな決断を伴う業種ではみな大体うまいこと言うんです。
それは当塾でも例外ではありません(私達は極力デメリットについてもご説明差し上げているつもりですが)。
言うまでもなく、お子さんの将来を決める塾選びは、金額は違えどもお車やお家を決めるのと同じくらい重大なご決断となります。
山口の話のいい所だけを信じるのではなく、ぜひぜひ批判的にマイナス部分にも目を向けていただき、他塾様と徹底比較の上でお決めいただけたら幸いに存じます。
【英単語にどれだけ打ち込めるかで大学受験の合否は決まる】
大学受験に必要となる英単語の数は約2,000、偏差値が60を超える大学だと例外なくプラス1,000単語は必要になると言われています。
え~と・・・すでに長文になりそうな予感がしますので、結論から申し上げます。
①英単語は高校1年生の頃から本気で取り組むこと(高校3年生からでは絶対に間に合いません)
②単語帳はできれば2冊終わらせたい(※ただし1冊目を完璧にしてから2冊目に入ること)
③単語の重要度は動詞、形容詞、副詞の順、特に動詞は派生語から用法まで、隅から隅まで完璧に覚えること。
④英語はほとんどの大学で1.5倍から2倍扱い、社会や理科基礎はみんな直前にかなり詰め込んでくるので、実際に合否を分けるのは英語と理数系科目(※特にこれらは圧倒的に学習時間が多いです)。
①についてですが、これはぜひ保護者様にも共有していただきたいのですが、高校3年生までサボってしまうとほぼ間に合いません。
英語学習に必要な時間は、理系1,000時間、文系中堅大学1,500時間、文系難関大2,000時間となりますが、恐らくそのうちの8割は暗記です(文法やイディオムも含めて)。
当塾が高校3年生の新規ご入会をお断りさせていただいている理由の一つがここにあるのですが、仮に英単語をまったくやっていない状態でご入会されても、ほとんど単語学習で終わると思います。
だから願わくば高校1年生、遅くとも2年生には一区切りつけていないと、とてもじゃないですが間に合いません。
そしてこの英単語の暗記、スタートラインは早くても全く問題ありません(※ちなみに前塾では、小学校5年生で英検準1級を取っている子がいました。単語に年齢は関係ありません)。
中学生に『大学受験レベルの数学や物理の問題を解きなさい』というのは無茶ぶりも無茶ぶりですが、『単語を覚える』というのはただの暗記です。
ただの暗記を高校3年生まで残してはいけません。
その頃には英単語の暗記と一通りの英文法は終えていて、入試レベルの問題に取り組んでいたり、数学や理科基礎、社会(国公立なら2科目)、古文や漢文などに時間を割かなければならず、とてもじゃないですが英単語の暗記に力を入れる余裕はありません。
②についてですが、これは少し前のブログでもお書きしましたが、偏差値が60を超える大学(※ただし理系は除きます)に挑戦するならば、基礎から応用まで2冊取り組んでほしいです。
『基礎レベル』…ターゲット1,900、システム英単語、速読英単語(応用)など
『偏差値60以上の大学』…鉄壁、単語王など
理由はとてもシンプルで、情報量が多いか否かです。
例えば基本単語の”allow”、高校生のみなさんはほとんど『allow 人 to do』で、『人が~するのを許す』と覚えているかと思いますが、次の文章を正確に訳せるでしょうか??
“You have to allow about an hour for getting to Centrea airport.”
もちろん『1時間にゲットさせる』などというキテレツな訳ではありませんし、そもそも不定詞のtoもなく、代わりに”for”があります。
ちなみに『allow 時間 for 名詞/動名詞』で『~するのに〇時間見越す』という意味があり、上の文章は『セントレア空港まで行くのに1時間は見ておいた方がいいよ。』という訳になります。
ちなみにこの用法はターゲットには載っておらず、山口の手元の単語帳だと鉄壁と英検準1級用のものでしか説明されておりません。
もちろん、この語法を知らなくても、パッと見た瞬間に何となくこの訳が出てくるなら、2冊目の単語帳なんてやる必要がありません。
時間がもったいないので。
だけど、先ほどの文章を見てすぐに正しい訳が出てこず、なおかつ偏差値が60以上の大学に挑戦するのであれば、やるべきです。
しかしながら、学習時間が限られた高校生が単語帳を1冊終わらせるには最低1年、2冊なら当然2年は見ておいた方がいいです。
つまり難関大に挑戦する可能性があるのであれば、ただ何となくではなく、1年目から真剣に英単語に取り組むべきです。

③は②とほぼ同じですね。
例えば『”respect”=尊敬』は知っていても、『”respective=それぞれの”』を知らない高校生も多いのではないでしょうか?
また、『”apply for=申し込む』は知っているけど、『apply A to B=AをBに応用する』は覚えていないという高校生もいると思います。
言うまでもなく、これらの単語は100%覚えて初めて使えるもので(特に動詞は)単語の意味を一つ覚えただけではほぼ使い物になりません。
特にapply forはTOEICでは必発の用法ですが、逆に受験英語ではほぼお目にかからず、”apply A to B”しか出ないと言っても過言ではありません。
そして④は言わずもがなですね。
AOや特殊な推薦を除き、英語が受験科目にないなどということはまずあり得ません(ごく一部存在しますが)。
どこまでやりこむかはさておき、文系理系問わず、英語の点数が受験を決めると言っても過言ではないのです。
もちろん、難関大に見られるような難易度が高い超長文を読んだり、旧七帝大に見られるような難解な条件英作文を書くには膨大な練習が必要となりますが、それよりもはるかに英単語を覚えることの方が時間はかかります。
比べ物になりません。
そんな時間も労力もかかるものを、1年も2年も放置して、最後の1年で勝負に出るというのは本当に無謀なのです。
当塾で偏差値65を超えている塾生は、全員が1,2年生の間に単語帳を1冊終えています。
彼らでももしも単語力が中途半端だったら・・・、おそらく偏差値は60を切っています。
それだけ英単語は大切なもので、ものすごく時間がかかるものです。
これは塾生かどうかは関係なく、すべての受験生は英単語の重要性と労力をしっかりと肝に銘じ、早期に取り組んでほしいです。
また、どれくらい大変なもので、対策が遅れれば遅れるほど志望校が下がってしまうということを、保護者様にも共有していただけたらと願います。
・・・と、まだ書きたいことはあったのですが、授業の時間になりましたので今日はこの辺で!