速読などという幻想は存在しません!

本日のお昼ごはんです!

しめじとたまねぎのバター醤油和風パスタ、カイワレ大根を添えて、ですね。

ちなみに料理戦闘力はゼロですが、そこそこおいしかったです。

・・・って何のブログなんや!と思われそうですが、隅っこにチラっと熟語帳があるのが分かりますでしょうか?

山口の日課で、英検1級の単語帳かイディオム帳を食事の直前に適当にめくり、食べながら覚えるというのをやっています。

自分の価値観を押し付けるつもりはありませんが、英単語が覚えられないと嘆いている諸君、みなさんのお食事時間も貴重な勉強時間なのです。

もしも、(いや、それはさすがにお行儀が悪いよ・・・)と思われるのであれば、ごはんを食べる前に目を通して、食べながら頭の中で何度も復唱してください。

お昼ごはん中にたったの3単語覚えるだけで、1年で1,000個以上の単語が覚えられます。

ちなみに今日山口が『おぉっ!そうだったの?』と目からうろこが落ちた単語は”order A from B”

意味はただ単に『AをBに注文する』なのですが、(Bに注文するなのに、”to”じゃなくて”from”なんだ)という発見があったのです。

だから例えば、山口はついに新しいオーダーギターの製作にこぎつけたのですが、”I’m planning to order my oridinal gear from Kaisindo Gakki in Toyama prefecture.”(私は富山の開進堂楽器で、オーダーギターを注文する予定だ。)

なんて使い方をするんですね!

これでこれを読んでいるみなさんもorder A from Bが使いこなせますね。

イメージとしては『Bから注文を取る』みたいな感じで覚えてもいいかなと思います。

そうそうついに待ちに待った、オリジナルギターの製作に入れますという連絡を頂戴したのです。

完成は何と…1年後!

長い!

でも自分が満足のいくものなら、どれだけ時間はかかってもいいと思っています。

ちなみにイメージはこんな感じです。

色は多分変えてしまいますが。

【速読などというものは存在しません】

さて、文系理系を問わず、大学受験に最も大きな影響を及ぼす教科”英語”、取り分けその中でも最も大きなウェイトを占める長文、長文の攻略は受験においてマストですし、逆に言えば長文対策が少しでも滞ったならば、失敗する確率を大きく上げてしまうことになります。

そしてそうなると、多くの学習者は『英語の速読』というものに一度は心を奪われてしまうのですが、結論から言います、『速読などというものは存在しません』(・・・と何度も当ブログで同じことを言っているので、耳にタコ状態かもしれませんが)。

はっきり言って、山口は速読できません!

もっというと、アメリカとオーストラリアで4年間生活をし、古典英語まで学び、英語はもちろんペラペラで、受験英語も完璧に攻略している都築先生でも速読はできません。

速読とはもちろん読んで字のごとし、『速く読む』ことを意味していると思うのですが、そもそも文章を速く読むとはどういうことなのでしょうか?

例えば次の文章、速く読んですぐに理解ができるでしょうか?

『しかし、常識のこの部分は、これまでに考えられた他のどんな代替手段と比べても、日常の行動を予言し、管理し、説明するのに非常に強力で正確であるから、これが我々の最善の科学的理論の中に何らかの形で取り入れられる可能性は高い。』

もちろん、これをただただものすごいスピードで目で追うことはできるでしょうが、理解ができているかどうかというと、なかなか厳しいものがあるのではないかと思います。

ちなみにこの文章、長文の中の一節ですし、もっというと元々は英語の長文から抜粋したものです。

日本語でもきちんと読解できていないのだとすれば、英語の文章ではどうなのかは言及するまでもないと思います。

なお参考までに、英文は以下の通りです。

“But this part of common sense has so much power and precision in predicting , controlling , and explaining everyday behavior , compared to any alternative ever entertained , that the chances are high that it will be included in some form in our best scientific theories .”

このレベルの文章がひたすら続く長文を読む必要があり、それを『速読』で理解しようとする行為がいかに荒唐無稽なのかを受験生諸君にご理解いただけると助かります。

結局のところ、

(1)単語とイディオムをひたすら覚える

(2)英文法は100%理解する

(3)5文型をしっかりと理解した上で、全ての難文にじっくりと腰を据えて取り組む

他にも末節枝葉の要素はありますが、この基本を反復していった結果、多少読むスピードが上がっていくものだと思ってください。

何度も念を押しますが、海外で4年間生活し、英検1級取得、TOEIC満点を取っている都築先生でも速読はできないのです。

もちろん、当塾で英語の偏差値が70を超えている高校3年生達も、速読などやっていませんし、そもそもそんな指導は一切しておりません。

そしてその道中は本当に長いもので、月単位などでは身に着けられるものではないことも合わせてお伝えしておきます。

目指す大学にもよりますが、いわゆる難関大と呼ばれる大学受験で英語に必要とされる総学習時間は1,500時間(とはいってもほとんど暗記ですが…)、みなさんは山口のような暇人とは違って、国語も社会もやらなければならないし、国公立組なら数学と理科基礎、理系ならなんと物理や化学までやらなかんのです。

英語学習はできるだけ早めに終わらせるのがベストです。

【冬の面談がスタートしました】

先日高校生のお母様と面談でお話をさせていただいたいのですが、ちょっとびっくりしたことがありました。

その塾生は『英語が好きだから英語を頑張りたい!』と希望していたらしいのですが、担任の先生から『英語の仕事といっても英語教師や通訳くらいしかない。』と答えが返ってきたとのことでした。

まあそうですね。

こちらの先生がおっしゃることは確かに正論かなと思います。

冷静に考えたら、ただ英語をしゃべるだけなら今は帰国子女がいくらでもいますし、それだけでは強い武器にはならないでしょう。

自分の高校時代の同級生でも、『英語を職業にしたい!』と言っていた友人が何名かいましたが、結局のところみな全然関係ない仕事に就いていますので。

でも最後はやっぱり本人がどれだけ強い思いを持っているかだと思うんですよね。

英語を使う仕事、そりゃあ学校の先生や山口のような塾講師もそうですし、例えば携帯ショップなんかで外国人とやり取りをするのもそうかもしれません。

でももしかしたら、ゴールドマンサックスなんかの外資系で、英語をネイティブばりに使いこなして取引するのも英語を使った仕事でしょうし、シリコンバレーなんかで英語を駆使して現地の技術者とやり合うのもそうでしょう。

『英語を使った仕事は教師か通訳しかない。』なんてのはその先生の価値観でしかありませんし、何よりも許せないのは、『英語を頑張って、英語を使った仕事がしたい。』と希望している高校生に、その価値観を押し付けたことです。

いいじゃないですが、本人が自分の意志で、自分で頑張りたいと言ってるんですから。

何も『ユーチューバーになりたいです!』なんて言ってるわけじゃないんです。

それに、仮にいつか道がそれてしまって、英語がまったく関係ない仕事に就いたとしても、それまで何かに打ち込んだということは必ず評価されますし、評価されなくてもその後の人生で必ずプラスになります。

う~ん・・・でも山口も中学や高校の先生だったら同じようなことを言うのかな…、とふと考えてしまいました。

多分言いませんが。

もしかしたら自分には理解ができないような、しがらみなんかがあるのかもしれませんね。

そんなわけで、英語を頑張って英語を活かした仕事がしたいと思っている中高生諸君、存分に頑張ってください。

ただし先にも述べた通り、英語をしゃべれるだけの人間はごまんといますし、それだけでは大した武器にはなりません。

もちろん目先の受験も大切ですが、それだけ大きな夢を持ったのであれば、それに見合う努力をしてほしいと願います。

英単語やイディオムが覚えられない、なんてのは言語道断、英語だけでもいいので『学年で1番になる』『偏差値は70以上をキープする』『受験に関係あろうがなかろうが、英検1級を取る』『なんならIELTSやTOEFLを受験してみる』、それくらいの気概でいてほしいと願います。

あと最後に、すっごく俗っぽい話になってしまいますが、英語ができるというだけで、多分一生くいっぱぐれることはありません(笑)。

いや本当ですよ!

だから文系理系問わず、目の前の受験もそうですが、将来の保険のために、ぜひぜひ英語を頑張ってほしいですね。

最後に、特に意味はありませんが、日曜日にジョギングした時の写真です。

いや、特に意味はないです。

勉強の話ばかりだとしんどいかなと思いまして・・・。

さあそれでは今日も頑張りましょう!