西尾高校新3年生のみなさんへ

西尾高校でこれから3年生になるみなさん、みなさんはおそらくどこかのタイミングで、英語の先生から”cutting edge”なる英語のテキストを渡されることになります。

自分が西尾に来た10年前からずっとそうですので、おそらく今年もそうなるでしょう(もちろん去年も配布されております)。

この”cutting edge”、テキストとしては本当に素晴らしいのですが、結論から申し上げます。

フルに使いこなせているのは西尾高校の上位60名ほどだけです(英語の偏差値が60以上)。

残りの300名は、何となく、意味も分からないまま使っていることになります。

もう一度申し上げますが”cutting edge”そのものは素晴らしいテキストです。

旧帝大をはじめとする国立大学や、MARCH関関同立以上の大学を目指す受験生にとってはちょうどいい難易度で、名古屋大学や国立大学を目指している受験生にとってはとても有効なテキストなのです。

西尾高校がみなさんにお渡しするのも至って普通のことです。

ただ、偏差値が60未満の英語力ではかなり厳しいです。

厳しいことを言えば、ほとんど無駄に終わってしまいます。

解説を聞いても何を言っているのか分からない状態のはずです。

ですから、英語の偏差値が60を切っている受験生は、分からないところはどんどんメモするなり、付箋を貼るなどして、放課や放課後に先生に質問に行ってください。

塾に通っている受験生は、塾で質問に行くのもいいですね。

もちろん、当塾の塾生はどんどん質問に来てください。

いつでもwelcomeです。

非常にまずいのは(何となくわかんないんだよな~…)の状態で、受け身で授業を受け続けること。

これは全くの無駄です。

一年のうちの100時間以上は無駄に過ごしてしまうことになります。

英語に限ったことではありませんが、分からないところは放置しないでください。

高校側が用意してくださる課題は、大体正しいものばかりです。

それが分からないのは、これも厳しいことを言いますが『今までさぼってきたから』、ただそれだけです。

高校側が集団授業で照準を合わせるのは、成績上位陣です。

俗なことを言えば、『強い合格実績を出せる受験生』ということです。

今までサボってきた受験生にあれやこれやと世話を焼いてはくれません(…て山口が言ってるわけじゃないですよ!友人の高校教師がそう言ってたんです)。

だからどんどん質問してください!

【岡高生や刈高生ほど危機感を持っていて勉強しまくっている】

あんまりそういう目線で見てはいけないのですが、岡高生や刈高生はシンプルに勉強量がすごいです。

(いや…君は大丈夫だよ…)と思っている子でも、常に危機感と焦燥感を持って勉強していますし、質問や添削依頼も圧倒的に多いです。

ただ、これまでにも紹介してきましたが、当塾には一色高校生で偏差値が60を超えている塾生もいます。

実は、当塾で一番単語やイディオムを覚えているのは彼です。

彼に限って言えば、単語やイディオムの暗記量と精読力は一番です。

ですので高校で分けることはあまりいいことではないのですが、それでも相対的に見て、やはり岡高生や刈高生の学習量はものすごく、『岡高生や刈高生だから成績がいい』のではなく、『岡高生や刈高生は誰よりも勉強をしている』から成績がいいのだと言えます。

これはびっくりなのですが、彼ら彼女達は動画やゲーム、音楽や漫画などもほとんど興味がありません(あるかもしれませんが、しっかりと律しているのでしょう)。

もちろん、中にはゲームや漫画をやりつつも成績がいい塾生もいます。

なんだか嫌なこと言うな~と思われるかもしれませんが、これは事実として受けれ入れなければなりません。

ただ単に、成績がよい中高生は『シンプルに勉強していて』『よそ事に気を取られていない』のです。

自分のような塾の人間はどうしても俯瞰してしまうので、(この子は本当によく勉強してるな~)という塾生と、(ほとんど勉強してないんだろうな)という塾生は大体分かります。

後者のみなさん、正直言うと自分自身はどこの大学に行こうが構わないと思っています。

ただ、『○○大学に行きたいんです。』とか『××大学には行きたくないんです…(大体偏差値が低い大学を挙げてきます)』なんて言いながら勉強をまったくしないのは一体どういう了見なのでしょうか?

受かるわけないじゃん。

だってその君が行きたい大学、周りのライバルは寝る間も惜しんで、移動の時間や放課の時間も全部勉強につぎ込んでいるだよ??

勝てるわけがない。

自分はたとえそれが塾生であったとしても、勉強していないのであれば『負けるべくして負けている』と思っています。

そうなると『偏差値至上主義はよくない』とか『学歴がすべてではない』と論点をずらした自論にすがる受験生がいますが、それならそれでいいんです。

でも少なくとも、『○○大学に行きたい』だの『××大学に行きたくない』などと口に出してはいけない。

甘んじて××大学に行くべきです。

それでもどうしてもみなさんの中にどうしても行きたい大学や高校があるのであれば、これはもう勉強するしかありません。

何度も申し上げますが、理由は『ライバルがみんな勉強しているから』。

そしてこれから高校3年生になるみなさんの中で、(今までサボってきたな~…)という自覚がある受験生諸君は、『平日4時間 土日祝はその倍以上』をデフォルトにしてください。

というより、成績上位陣のデフォルトがそれになります。

上位陣がそれくらい勉強しているのだから、本来そこに達していない学習者はそれ以上に勉強する必要があります。

ただみなさんに与えられた時間は、あまねく平等に『1日24時間』、そして大学入学共通テストまで『残り337日』しかありません。

これがどれだけ危機感溢れる状況なのか、一刻も早く気づかなければなりません。

3教科だけでいい私立専願でも『1教科あたり4か月弱』、国公立組はなんと『1教科あたり2ヵ月強、1科目あたりならなんと47日』しか時間が残されていません。

春や夏休みだのを待つゆとりはないのです。

(山口め!いやなことばかり言いやがって!)と思われるかもしれませんが、山口がいやなやつであることと、目の前にある事実はまったく何の関係もありません。

山口がどんな人間であろうと、みなさんの目の前に置かれた状況は、何も変わらないのです。

本当はそれほど第一志望にこだわっていないなら、それなりの勉強でいいです。

でももしも本当に行きたい大学があるのなら・・・、いや、もうそりゃそっちに行きたいじゃないですか。

だからたかだか1年弱、全力を出し切ってください。

ゲームや動画なんて、1年やらなかったくらいで死にはしません。

それでは今日はこの辺で・・・。