今年の3年生と新高校3年生の違い(高校生)

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雑談

昨日はものすごく嬉しい合格発表を聞かせていただいたのですが・・・、国立の受験が終わるまでブログには書かないと約束しましたので、ご報告などは来月になります。

国立組のみなさん、みなさんはこの1年2年、とんでもなく頑張ってきましたので、新しい何かを頑張る必要はありません。

単語帳やイディオム帳をぼーっと眺めたり、黄チャートに目を通す程度でいいです。

君たちなら絶対に合格できますので、安心して本番に臨んでくださいね!

今年のメンバーは全員第一志望合格できる!と言い続けてきましたが、残念ながら今の時点で第一志望の合格が厳しい塾生も何名かいます。

受験とは本当に厳しいもので、100%の努力を正しくやり切っていても、第一志望に合格できないことは往々にしてあります。

第二志望の大学に行くのか、それとも浪人して何が何でも第一志望を追いかけるのか、それはみなさんが決断することですが、どちらの道に進んでも君たちなら大丈夫です。

これだけ頑張れたのですから。

もちろん悔しい思いをしているとは思いますが、本当に努力を積み重ねた人間には、捲土重来のチャンスはいくらでもめぐってきます。

自信を持って次のステージへ進んでください。

【大学入学共通テストまであと326日】

早いもので、新高校3年生の受験まで、残りあと11か月となりました。

もう何度も口を酸っぱくしてお伝えしてきましたが、正直今年の新高校3年生は、相当気合を入れ直さないと厳しいです。

これは過去に15年ほどではありますが、毎年毎年受験生を見させていただいた経験則から申し上げています。

過去の例と比較して、単純に厳しいと予測しています。

自習に来ていない塾生が多いというのもありますが、仮に来ていたとしても、やるべきことをしっかりとやれていない高校2年生が目立ちます。

もう何度も何度も『単語を覚えるように』と口にしてきましたが、今の時点でこれなら間に合うなと思える高校2年生は3名ほどです。

なぜ覚えないのでしょうか?

たまに学校の先生が言う、『単語を前後から類推予測する』などという超能力者まがいの能力に期待しているのでしょうか?

断じてそんなことは無理です。

東大や京大、早慶上智や医学部を目指している連中が、本番でどうしても分からない単語にぶつかった時に、やむを得ず『単語を前後から予測する』しかないのです。

言うまでもありませんが、彼らは受験に必要な4,000単語くらいは完璧に覚えています。

例えば次のような文章です。

[To predict the vast majority of human acts-going to the refrigerator , getting on the bus , reaching into one’s wallet-you don’t need to “crank” through a mathmatical model , run a computer simulation of a neural network , or hire a professional psyachologist ; you can just ask your grandmother. It’s not that common sense should have any more authority in psychology than it does in physics or astronomy.]

この文中の”crank”という単語ですが、直前の助動詞”need to”に下接していることから、動詞の原形であることは分かると思います。

しかしこの”crank”という単語、辞書をひいても名詞でしか載っていません。

確か『前後運動を推進力に変えることができるハンドル』みたいな感じで訳が載っておりましたが、当然それでは意味が通じません。

そこで初めて『前後からこの”crank”という動詞の意味を類推する』のです。

『人間の行動の大部分(冷蔵庫のところに行ったり、バスに乗ったり、財布の中に手を入れたりすること)を予測するためには、数値モデルをあれこれ(crank)したり、コンピューターで神経回路の模擬実験をしたり、専門の心理学者を雇ったりする必要はない。ただ自分のおばあちゃんに聞けばよいのだ。だからといって、常識が心理学において、物理学や天文学の場合よりも大きな力を持つべきだと言っているわけではない。』

もう答えは意味さえ通じれば何でもいいのですが、例えば(用いる)とか(応用する)とかそんなような言葉が入ればいいと思います。

ちなみに今年の受験生はほとんどがきちんと答えてくれました。

ただこれは、土台にすでに基本的な英単語やイディオムがすべて暗記されていて、難解な精読もできることが条件です。

文法も分からず、英単語もうろ覚えの状態でできるようなことではありません。

余談ですが、今年のメンバーは英語の偏差値が70を超えた塾生が8名いましたが、全員1冊目の単語帳(ターゲットなりシス単なり)を終えて、2冊目(鉄壁など)に取り掛かっていました。

・・・なんてことを言うと、今年の受験生がそもそもよくできていたのではないか?と思われるかもしれませんが、そうではありません。

彼ら彼女達はシンプルに『努力の質も量も高かった』それに尽きるのです。

今年のメンバーは岡崎市や知立市、豊明市など遠方から通ってくれていた塾生が多かったので、自習にこそなかなか来れなかったのですが、それでも授業をやればその間にどれくらい頑張っているのかはすぐに分かりました。

昨日ブログでご紹介した国立二次の添削を依頼してきた塾生もその一人です。

これだけ頑張り続けているから今年のメンバーは強かったのです。

逆に言えば、新高校2年生に対して『厳しい』と言っているのは、単純に『これほどの努力をしていないから』なのです。

自習に来ずに自宅でも学習していない、なんて高校生は論外だとしても、自習に来ても漫然と過ごしているのであれば、得られる効果はほとんどありません。

そりゃあ単語やイディオムを覚えるのは大変ですよ。

この画像のように、記述の課題に取り組み続けるのは本当にきついことです。

でも、何となく単語帳をぼーっと眺めて、何となく(あ~今日も自習に来て頑張ったけど、あんまり覚えられなかったな…)なんて不毛なことを繰り返していたら、あっという間に2ヵ月、3か月と時間が過ぎて、気づいたら受験まで残り数か月、もう単語の暗記なんてやってる暇がない、だけど赤本に目を通しても何も分からないなどという状況に追い込まれてしまいます。

比較することは良いことではありませんが、私は能力の比較をしているわけではありません。

ただ単純に、努力の質や量について相対比較しているだけです。

今年の受験生は誰でもできる・・・だけどとってもきついことに真摯に愚直に取り組んできたのです。

新高校3年生のみなさん、厳しいことを言いますが、今のみなさんは学習に対する量や質がまったく足りていません。

それは無理難題に挑戦してくれと言っているわけではなく、『とってもしんどいけど、誰にでもできることを頑張ってほしい』と言っているだけです。

難単語を類推するくらいなら、覚えた方がはるかに楽ですし、確実です。

そもそも、みなさんの受験に英語は必須です。

理系はまあ百歩譲って文系ほど英語に費やす時間はないとしても、文系が英単語やイディオムを覚えないというのはありえません。

受験を放棄しているも同然です。

当塾は『極力季節講習を勧めない塾』ではありますが、このままだと本当に厳しくなって、春期講習や夏期講習を勧めざるを得なくなってしまいます。

だからもっともっと学習の質を高めてほしいと切に願います。

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