高校3年生は今回の模試で分かったと思いますが…
英語でいくつか質問をしていただいて、ざっとどんな問題かは分かりましたが、例年通り難易度は『普通』でした。
割とオーソドックスな問題でしたし、受験生を悩ませるようなひねった問題は特にありませんでした。
ただ浪人生であったり、トップクラスの進学校のように、『高校2年生ですでに共テ対策してました』という高校3年生を除けば、とにかく時間が足りなかったのではと思います。
昨日のブログで書かせていただきました通り、時間に関しましては今の現役高校3年生は気にすることはありません。
100分くらいを目安に解いてもらっても構いません。
それを本番までに、少しずつ少しずつ短縮するイメージです。
きちんと読解できていないのに、『ただただ速く網膜に情報を写すだけ』の作業は、みなさんにとって百害あって一利なしです。
それは『スキミング』『スキャニング』というものであって、いわゆる読解とは対極にあるもので、『雑なものをどんなに速くしても雑なだけ』であることをご理解ください。
あと、問題文や設問の難易度は『普通』と書きましたが、単語そのものは『使役の”cause”』が出ていたり、自分の手元のターゲットでは1722番目に載っている”divert A from B”『BからAの注意をそらす』がさらっと使われているなど、単語学習が甘い高校3年生にはなかなかきつかったのでは?と思います。
ちなみに、他動詞の”cause A”『Aを引き起こす』を知ってはいても、SVOCである”cause A to do”『Aにdoさせる』を知らない受験生も多かったのではないでしょうか??(山口の授業を受けてくれた塾生は当然全員知っていたはずですが…)。
余談ですが、”get” “enables” “allow” などの定番のものをはじめ、意外なところで”want” “ask” “give (物)to(人)” “discourage” “encourage” “prevent” “stop” “refrain”・・・きりがないのでこの辺でやめておきますが、”動詞 人 to do” もしくは、”動詞 人 from ~ing”の形は、『全部SVOC』文型です。
自分自身は面倒くさいので、『単語は片っ端から隅から隅まで丸暗記派』なのですが、時間がない受験生などは『動詞 人 to do (もしくはfrom ~ing)は全て、”人に~させる”もしくは”人に~させない”』と覚えてしまった方がいいかもしれません。

あ、最近ブログが字がびっしりで読みづらいですとのご指摘をいただいたので、適度に画像を入れていきます。
『前みたいに多めに改行すればいいじゃん!』と思われるかもしれませんが、実はこのフォーマットですと改行ができないのです・・・。
それはそうと、たった今保護者様お二人から、ほぼ同時にご入塾のお電話をいただきました。
いや、本当に嬉しいですね。
『勧誘は一切いたしません!』と公言していますし、実際に勧誘や営業的なお声がけはしておりませんが、こうしてご入塾希望のお電話をいただけるのは本当に嬉しいです。
その内のお一人は、山口がものすごく勝手に尊敬している学習塾からの転塾ですので、これはもう責任重大というか、本当に身の引き締まる思いです。
あ、山口って普段ちょっと他塾様に批判的かな~と思われるかもしれませんが、もちろんこの西尾市内にも『この塾は素晴らしい!』と勝手に思っている学習塾が2軒あります。
いつかその塾さんも当ブログでご紹介させていただけたらと思うのですが、今は『勝手にライバル!』だと思っておりますので、すぐにはご紹介いたしません(笑)。
それにまあどこもそうだと思いますが、塾や予備校の教室長や塾長、オーナーは、例外なく『どこも自分が一番!』だと思っていますし、そうじゃないといけないと思います。
生徒の数だけ『この塾は合う、この塾は合わない』があるだけですね。
もちろん自分も『うちが三河一・・・、いや、日本一なんだ!』と信じて日々過ごしています。
それでは話を元に戻しまして。

ちなみにこれは自分が激写した写真です。
みなさんの癒しになれば幸いですね。
さて今回の模試で高校3年生諸君に自覚してほしいのは、『これからの模試は、すべて単語帳を一冊覚えていることが前提になる』ということです。
ターゲットやLEAPといった、『初級用の単語帳はすべて覚えておかないと今後は厳しい』ということです。
一発目の模試の、しかも長文の割と重要な箇所で”divert A from B”をさらっと使っているのですから、模試の作成者は『当然単語帳は一冊終わっているんだよね??』と思っているのです。
毎年毎年自分が、『ターゲット程度は高校2年生の秋には一通り終わっていなければならない』と言い続けているのはこれが理由です。
出るんですから。
理由はただただそれだけです。
そして、『単語を覚える』などという単純作業は、高校3年生まで残しては絶対にいけません。
高校3年生は、『国立二次対策や私立対策をする時期』であって、厳しいことを言えば『土台を固める時期』ではないのです。
ですので、本当に断腸の思いではありますが、『高校3年生の新規入塾はすべてお断りさせていただいている』のです。
これはいやがらせでもなんでもなく、ただただ過去の経験則から、『もちろん可能性はゼロではないけど相当厳しい』と判断させていただいています。
話を元に戻しますが、とはいえ、基本的に模試というものは本番よりも難しめには作られています。
昨日のブログでも少し触れましたが、毎年4月末、5月頭の模試は、新受験生にとっては洗礼といいますか、入試の厳しさを知ってもらう、今のご自身の弱点を知ってもらうことが目的です。
結果は二の次です。
しかしながら一昨日模試を終えた高校3年生諸君、みなさんはまさに今、今この瞬間も『模試の直し』を一生懸命やっていなければなりません。
全教科満点でない限り。
当塾塾生に限って言わせていただくならば、昨日ちらっとご紹介させていただいた通り、今みなさんの問題用紙はこうなっていなければなりません。

1.分からない単語やイディオムは隅から隅までチェック、特に動詞は用法まで覚えること
(※”cause”は「Aを引き起こす」だけでは不十分ですし、”divert”についても”divert A from B”『BからAの気をそらす』まで完璧に覚えることがゴールです)
2.単語を調べても、構造的に精読できなかった文章はすべて山口や他の講師に必ず質問(大体暇そうなのは山口ですので、山口がお勧めです)
3.家では左から右に逐語訳を意識しながら音読(絶対に返り読みはしない)
英語に限っていうならば、最低でもこれだけの復習が必要です。
ここまでやりこんだら、おそらくは英語だけで10時間前後かかるのではないでしょうか??
でもそうしてください。
それこそが、英語や数学といった重たい教科を制する近道なのですから。
単語を覚えずに入試対策など、バットを持たずに打席に立つようなものです。
もちろん、自己採点の結果満点だったのなら、そんなことをする必要はありません。
しかしそうでないのであれば、同じ模試、同じ問題で構いませんので『完璧になるまでテスト直し』してください。
去年も今年も、『そのためにゴールデンウィークを昼から開校』しています。
(あれ?山口なんかブログ書かなくなったな??)と思われるくらい質問に来てくださいね!

あ、こちらは山口のジョギングコース、蒲郡でした!