こんなに大変!絶対評価で内申点を上げるためにやるべきこと。

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保護者様へ

さて、昨日のブログで紹介した山口の英作文ですが、都築先生に添削してもらったところ、いくつか修正点がありました。

受験レベルでは合格点とのことでしたが、ネイティブ的な目線からすると改善点はあったようで…。

それについて話すとちょっと長くなってしまいますので、機会がありましたらご紹介させていただきます。

さらに、お題を『少子高齢化について』というテーマだと思っていたのですが、今塾生から渡してもらった藁半紙には、『日本の少子化によって生じる問題点とその解決策』とのことで、そもそもテーマからしてまったく違いましたね。

しかしこれを人数分全員添削するなんて・・・高校の先生方の日々の頑張りには本当に頭が下がる思いです。

休む暇とかないんだろうな・・・。

自分たち塾の人間は、中学校や高校の先生方とは考え方なども違いますし、時には敵対するような思考を持ってしまうこともありますが、それでもこんなふうに、生徒のために一生懸命頑張られているところを見ると、やっぱり生徒のみなさんは学校の授業を一生懸命受けて、先生のおっしゃられることをきちんと聞くべきなんだろうなと思います。

少し前のブログにも書きましたが、山口個人は公立高校の先生方に、『もっと言うべきことをきちんと伝えてほしい!』と思っていますが、都築先生に言わせれば『学校の先生方はきちんと言うべきことをおっしゃってくださっている。それをやらないのは生徒の責任』とのことでしたので。

まあでも確かに、やるもやらないも本人の意志ですし、本人の責任ですよね。

さて、今日は珍しく『内申点』のお話です。

【内申点を上げるのはこんなに大変!果たして絶対評価と相対評価はどちらが正しいのか?】

山口と同世代であるお父様やお母様なら共感していただけると思うのですが、私たちの時代は完全な相対評価でした。

テストの点数で成績が決まり、極端な話、『テストで満点さえ取っていたなら、たとえ素行の悪い不良でも5がもらえる』という、ある意味これ以上にない平等なシステムでした。

今はというと、言葉は悪いですが、『いかに先生にアピールできるか?』が合否を左右してしまいます。

・・・と、この漫画は中学受験を取り扱った漫画でして、この後には『お子さんがそういうタイプでなければ中学受験を目指しましょう!私立には内申点などありません!』みたいなセリフが続いていきます。

ちなみにですが自分個人としては・・・、少し前までは相対的に平等な私立の方がいいのかな~と思っていたのですが、最近ではまたちょっと考え方が変わってきました。

というよりも、どちらも一長一短ですね。

それぞれにいいところと悪いところがあります。

現在の公立中学校が採用している『絶対評価』の良い点を挙げるとすれば、『社会性を身につけることができる』という点だと思います。

私も大きな組織に属していた時に何人も目にしてきましたし、お父様やお母様も職場で、自営業の方は従業員で必ず出会っていると思います。

いわゆる『得するタイプ』と『損するタイプ』です。

前者は仕事のクオリティはさておき、人当たりも良く周囲にうまく順応して、どんどん上司の評価を得て出世していきます。

後者は、仕事もしっかりとしていて、報連相も完璧、非の打ちどころがないはずなのに、ちょっと周囲と馴染めていない・・・それだけで不当な評価を得られない、そんな人もいます。

それがいいか悪いかはさておき、残念ながらほとんどの職場がそうなっていると思います。

そういった社会性というものを身につけることが出来る場所は、実は学校しかありません。

『友達とうまくやっていく』程度なら、何もそれが学校である必要はありませんが、好きか嫌いかはさておき、先生がいて、仲の良い友人もいて、時にはそりがあわない友人もいて、風紀を乱すような同級生もいて・・・学校はそういった環境でうまくやっていく、格好の場所であると思われます。

【『絶対評価』の弱点】

これはもうしょうがないのですが、過大に評価される生徒もいれば、しっかりとやるべきことをやっているのに、先生に嫌われてしまう生徒もいるということです。

10年ほど前、西尾に来たばかりの頃の話です。

その子はすごく活発な子で、大人の山口にもため口で話しかけてくるような憎めない子でした。

ただ、成績が悪かったんですね。

学年で本当にビリの方でした。

ただある日、その彼がなぜか生徒会に立候補するということで、目の前で一生懸命演説するための文章を書いていました。

生徒会に立候補するなんて偉いじゃん!と声をかけたところ・・・、いや今でもぞっとするのですが、恐ろしい答えが返ってきました。

『あいつら(※学校の先生のことです)ばかだからさ~、こうやって生徒会にでも入っとけば内申点も上げてくれるし、推薦だってくれるじゃん??』

こわっ!

しかし実際のところ彼は、学年でビリの方の成績だったのに、内申点は29ありました。

その逆で、西尾高校に合格するくらいの生徒で、内申点が30とか32みたいな中学生も何人か見てきたので、本当に社会の縮図を見たような気がします。

先生も人間ですので、目の前にいる数十名の生徒たちを100%フラットに、客観的に見ることなどできません。

これが絶対評価の弱点ではないかと思われます。

とはいえ・・・そういったマイナスな点も含めてですが、社会に適応していく力を養っていくという点において、絶対評価はお子さんにとって必要なものだと思います。

勉強と同じですが、いい時はいいんです。

あんまり好きではない先生やお友達と一緒に同じ空間でやっていかなければならなくなったとき・・・もちろん理不尽なパワハラ紛いな指導やいじめなどがあった場合は論外としても、日常がすごしづらい環境に適応する力を養うことはとても大切です。

・・・とまあとってつけたような理由になってしまいますが、マイナス面にばかり目を向けてしまうと人生おもしろくないですからね!

だから中学生のみなさんには、ぜひぜひ前向きに、ポジティブに頑張ってほしいなと心から願います。

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