小学校、中学校、高校は何とかなっても大学だけはどうにもできない

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教室長ブログ

昨日のようなブログを読んでしまうと、(じゃあ難関中間一貫私立じゃないと、大学受験は難しいのかな…??)と思われるかもしれませんが、そうではありません。

当塾の卒塾生で、早慶に合格した3名は全員地元西尾の公立校ですし、去年の卒塾生もほとんどが公立高校です。

そしてしつこいようですが、去年は一色高校に通いながら、偏差値65以上を維持し続けた塾生もいました。

もちろんご本人の努力の賜物ではあるのですが、少しだけ弊塾のことも言わせていただくならば、『当塾にはそれを達成できる環境があった』というのは紛れもない事実だと思います。

だから、小学校や中学校、高校までは正直どこでも構わないと思っています。

どこに行ったとしても、難関中高一貫校に通っている中高生と、同じような環境で、同じように努力すれば、同じような結果が得られるはずですから。

ただ、それこそが難しいということをしっかりと知っておく必要はあります。

例えば中高一貫校私立の先生方は、『塾なんかに行かなくても、うちの授業だけ受けていれば必ず結果は出る!』などという無責任なことは言いません。

難関私立の先生方は、前提として塾に通うことを進められます。

これはちょっと誤解を生みそうであまり言いたくはないのですが、その上で授業についていけないと判断した生徒には『○○君はうちの授業にはついていけないので、来年の4月からは地元の公立中学校(または高校)に転校することをお勧めします。』とまで言ってきます(※山口の発言ではないですよ!)

その一方で、多くの公立高校の先生方が、『塾に行かなくても、うちの授業だけ受けれいれば必ず結果は出る!』とおっしゃられます。

ただ、難関大に多数の合格実績を持っている高校の先生が言うのであればまだ話は分かるのですが、地元の雄名古屋大学に一名の合格者も出していない高校の先生が、そんな無責任なことを言ってはいけないと思うのです。

百歩譲って、高校1年生の4月や5月はそう生徒に発信してもいいと思うのですが、2年生や3年生になって、偏差値が50にも満たなかった時『うちの責任ではありません。○○君が勉強しなかったからなんです。』とでもいうのでしょうか??

いや、もちろん○○君が勉強しなかったからその結果なのでしょうが、ご本人や保護者様からしたら、(えーっ!塾に通わなくてもいいってそっちが言ったから通わなかったのに…。)と思ってしまわないでしょうか??

重ねて申し上げますが、成績が上がるのも上がらないのも、私個人は本人の責任だと思っています。

企業や人事からしても、『高校の先生が「塾に通わなくていい」って言ったから本当に行かなかった結果、第一志望に合格できませんでした。』という就活生なんて欲しいとは思わないでしょう。

高校の先生が『塾には行かなくていい!』と言ったとしても、結局のところ、『塾には行かない!』と決断をして、高校3年生まで漫然と過ごしてしまったのは、すべて本人の責任です。

ただあえてフォローさせていただくならば、まだ社会経験がなく、大学受験がどれだけ厳しいのかを知らない、中学校を卒業したばかりの高校生が、学校の先生に『塾なんて行かなくていいぞ!』と言われたら、それを信じてしまう気持ちも分かります。

高校時代の山口なら、もうそれは喜んで塾なんて行かなかったと思います(そもそも自分が住んでいた島には、塾そのものが存在しておりませんでしたが…)。

そして今までもそうでしたが、これからもおそらくそうなのでしょう。

高校2年生、3年生になるのに、『ターゲットやLEAP程度の単語帳を半分も覚えていない』『SVOCをまったく理解しておらず、①”I found the book intersting.”や②”I had my car repaired.”などのわずか5単語の文章もきちんと訳せない』そんな高校生に出会うのです。

もちろん、勉強をしなかった本人に責任がありますが、正直なところ、高校ではどんな指導をされていたのかと疑ってしまうのです。

そうすると、高校1年生の4月に『塾なんて行かなくてもいい!』と発言した無責任の責任を取って、ちゃんと高校2年生や3年生の面談では、『塾にはいかなくてもいいと言いましたが、このままでは間に合わないので、今からでも塾に行って、基本からやり直してください。』というのが誠意だと思うのです。

(※①『私はその本をおもしろいと思った。』②『私は車を修理してもらった。』が正解です。もし、『私はそのおもしろい本を見つけた。』②『私は修理された車を持っていた。』と書いてしまったら、その解答は0点です。それこそが出題者の狙いですので…)。

というわけで、少し話が脱線しましたが、小学校や中学校、高校まではなんとでもなります。

ただしゴールが大学受験であるとすると、大学だけはどうにもなりません。

一度その大学に入ってしまえば、別の大学に転学することは相当難しく、まず無理です。

よく『仮面浪人』という言葉を聞きますが、山口個人は成功した例を知りません。

それくらいなら覚悟を決めて、浪人して予備校に通った方がいいです。

とにもかく、良くも悪くもここ日本では『最終学歴は一生ついて回る資格のようなもの』です。

それもたいていの資格は年齢を重ねても取ることができますが、大学だけは若いうちに何とかするしかありません。

現実的に、アメリカのように『働きながら大学に通ってキャリアアップ』というのはまだまだここ日本では難しく、30歳や40歳を超して大学を受験するということは、『その時の仕事を辞める』ということを意味します。

私個人は大学すらも『どこの大学でも構わない』と考えていますが、それは山口の価値観であって、ほとんどの人はそう考えていないでしょうし、願わくば『今はE判定が出ているけど、絶対に第一志望に合格したい!』と願っていることと思います。

だったら簡単に高校の先生が言うことを鵜呑みにしてはいけません。

もちろん、山口の言うことも簡単に鵜呑みにする必要もありません。

ただ一つ言えるのは、『当塾は難関校の合格実績を持っている』という事実があるということです。

当塾はこの短期間で、名古屋大学、早慶、MARCH、関関同立、南愛名中などの合格者を出しています(※毎年高校3年生の数は15名ほどです。200人も300人もいるわけではありません)。

人生を決めると言っても過言ではない重大な決断を、15歳や16歳で決めなければならず、しかも、その決断は取り返しがつかないことが多いので、客観的に主体的に考えなければならないと思うのです。

だから中学校や高校の先生、もちろん山口のような塾側の人間が発信する言葉に対して批判的に考えて、自分に一番合っている環境を、自分と行動に責任を持って選んでほしいと願います。

(ちなみに”批判的に考える”というのは悪い意味ではありません!”critical thinking”と言って、『物事を批判的精神を持って、客観的に分析し、思考すること』を意味します)。

重ねて申し上げますが、山口の発言に対しても批判的に捉えていただいて構いません。

むしろそうするべきです。

その姿勢から自分に合った勉強法、さらに言えば、どの大学に進んでどんなことを学ぶのか?自分がどういう仕事について社会貢献をしていくのか??色々なことを考えられるようになると思います。

学校や塾の先生の発言を受動的に捉えて、言われるがままに勉強するようではいけません。

その勉強法は、もしかしたら君には合っていないのかもしれないのです。

と言うわけでもう少し書きたいことがあったのですが、相変わらず収集がつかなくなってしまいそうなので、本日はこの辺で・・・。

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