価値や実績が下がってしまっている高校や大学があります(この記事は保護者様だけが対象となっております。読むのに10分近くかかります)。

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保護者様へ

昨日は6,000字を超える超大作ブログを書いたのですが、あまりに内容がきつ過ぎてお蔵入りとなってしまいました。

実はこういう『書いたけど公にしていないブログ』がPC内に300本以上眠っております(笑)。

ただ、昨日書いたブログの内容は本当に大切なことなので、『やんわりとオブラートに包んで』書き直させていただきます。

【少子高齢化の影響で、これからはその価値が下がる大学や高校がどんどん出てくる】

三河に長く住まれているお父様お母様はすでに感じられていると思います。

はっきりと言いますが、西尾高校や西尾東高校は、かつてほどの力を持っていません。

具体的に実体験で申し上げます。

山口が西尾に来たのが10年前、その当時はもちろん西尾高校や西尾東高校のことはまったく存じ上げていなかったのですが、調べてみて本当に驚きました。

西尾高校…毎年名大に20名から30名の合格者を出し、阪大などのその他の旧帝大の合格実績を持っている。たまに東大京大の合格者もでる。

西尾東高校…西尾高校ほどではないが、名古屋大学や名古屋工業大学、その他の国立大学の合格者を多数出す。何と言っても『南山大学に100名以上の合格者』を毎年出す。

人口がそんなに多いわけでもない西尾市に、とんでもない進学校が2つもあると本当にびっくりしたものでした。

しかしそれから5年、10年と経ち、2つの高校の推移を見てきましたが・・・、正直言って10年前とは大分変わってしまいました。

実際のところ、西尾高校の上位陣にそんなに変化はないのですが、同校内での上位陣と下位陣との間の開きがかなりできてしまいました。

昔は西高生で偏差値が45ポイントを下回る生徒は見かけませんでしたが、今では40を切ってしまう生徒も普通にいます。

西尾東高校はさらに顕著で、10年前は名古屋大学や名古屋工業大学に毎年合格者を出していましたが、今ではゼロに近い状態です。

そして100名以上の合格者を出していた南山大学の合格者数も、今では20名前後まで減少してしまいました。

ここだけ見るならば、『5分の1』まで減少したということになります。

これはもちろん、少子高齢化の影響でそもそも子どもの数が減少しているということになりますが、だからと言って仕方がないで済まされる問題ではありません。

後ほど大学についてのお話でも触れさせていただきますが、『上位校の評価や実績は変化していない』のです。

旭ヶ丘や明和、岡崎や刈谷、一宮高校の合格実績や評価が下がったという話は聞いたことがありません。

つまり、本当に最上位の高校は、おそらく5年後10年後、数十年経っても変わらないかもしれませんが、今すでに実績や評価が下がりつつある高校は、歯止めが効かずに今のまま下がり続ける可能性もあるということです。

中高生の成績と同じで、下がるときは簡単に下がってしまいますが、上げるのは相当難しいと思われます。

理由はもちろん、おそらく少子高齢化の影響で、子どもそのものの数が減っていくことが予想されるからです。

【保護者様にはこの事実をしっかりとお子様に伝えていく必要があります】

しかし相変わらず高校の進路担当の先生はこう言うのです。

『うちの授業さえしっかりと受けていれば、塾に通う必要はありませんし、結果も必ず出ます。』

もちろん本当にそうならいいです。

ただし、これは本当に厳しい物言いになってしまうのですが、それを言っていいのは少なくとも名大や名工大などに合格実績を持っている高校だけだと思います。

もうこれはただただ客観的な事実に基づいてお話しています。

名大の合格実績もほとんどないのに、『うちに通っていれば名古屋大学でも合格できます。』と言われても、(何を根拠にそんなことを??)と思いませんか?

でも子どもたちはそんなことは知りません。

中学受験でも経験していない限り、今高校に合格したばかりの新高校1年生は、『西尾高校に合格した!』『西尾東高校に合格した!』という気持ちでいっぱいでしょう。

多少高校の勉強についていけなくても、今そこまで危機感を感じることは難しいはずです。

きっと(まああと3年もあるし、進学校に通ってるから何とかなるでしょう?)と思っている可能性すらあります。

でもそれは仕方ないんです。

なぜなら、『公立高校受験しか体験していない』から。

きっとお父様やお母様はこれまでの社会経験から、大学受験と言うものがどれだけ大変なのかは骨身に染みて知っています。

しかししつこいようですが、お子さんたちは知りません。

そうして本当に大切な高校1年生、2年生を無為に過ごしてしまい、気が付いたら難関大は夢のまた夢、仕方なく残された数か月で何とかなりそうな大学を探して、そこに向けて頑張っていくことになります。

当然ですが時間は戻ってきません。

受験というものは、スタート地点をどれだけでも早くできるマラソンですので、2年も3年も…中学受験を体験しているのであれば6年も7年も前にスタートしている連中に追いつけるはずがありません。

彼らはもうゴールの手前地点まで来ていて、あとは余裕を持って最後の仕上げに入るだけです。

だから高校の先生が枕詞にしている『うちに通っていれば塾には通わなくていい。』を鵜呑みにはしてほしくないのです。

『だからFIXに通ってください!』なんて言っているわけではありません!

別に当塾じゃなくてもいいので、転ばぬ先の杖として、色んな学習塾の体験授業を受けたり、説明会などに参加して、しっかりと情報を収集してほしいのです。

そして当塾の山口の発言も含めてですが、すべてを鵜呑みにすることなく、批判的な姿勢で各塾の責任者の話を聞いていただきたいです。

塾の責任者なんてただの営業マンなので、そりゃあ調子のいいことを言うに決まっています(笑)。

当塾も含めてですが、『万人にピタリとはまる学習法』などは存在しません。

したがって、学習塾についてもお子様に一番合う塾を探す必要があります。

当塾が合わないのであれば、それは他の学習塾様を探した方がいいです。

【当然少子高齢化の影響で、これから消える大学も多数出てきます】

というわけで、昨日のブログはこれよりも相当きつい感じで書いておりまして、とてもじゃないけど公には出せないと判断してボツにしました(苦笑)。

そして大学についてです。

もちろん『学歴がすべてではない』と言いたいところなのですが、これについてはネットなどで参考になる意見がたくさん紹介されていますので、ぜひぜひ検索していただけたらと存じます。

ちなみに山口はよく『学歴 年収』『大卒 年収』『学歴 フィルター』『10年後 消える大学』『経営者 出身大学』などで検索をかけております。

ここできれいごとを言うつもりはさらさらなくて、『お子さんの将来の幸せ=生涯年収』です。

それが第一条件です。

ここでは『学歴がすべてではない』『お金だけが人の幸せではない』という意見はとりあえず置いておきます。

本当にそう思われるのであれば、そもそも大学にこだわる必要はありませんし、きつい思いをして勉強をする必要もありません。

しかし、いわゆる進学校に進んだお子さまたちは、おそらくは『大学進学』を視野に入れているはずです。

そしてどの大学に進むのかというのは本当に大きな問題です。

先ほどの高校のくだりでも少しお話させていただきましたが、少子高齢化の影響で、これからは価値が下がる大学もどんどん出てきますし、私立大学などは収益で成り立っていますので、受験生が減るということは、存続が危ういということに直結します。

歯に衣を着せずに言わせていただくならば、『そんないつか消えてしまうかもしれない大学を、大切なお子様の母校にしてはいけない』ということです。

少子高齢化の影響もどこ吹く風で、旧帝大をはじめとする国立大学や早慶、MARCHや関関同立、南愛名中などの大学の評価は、下がるどころか上がり続けています。

重ねて申し上げますが、山口個人は『学歴がすべて』とは思っていませんし、一生懸命頑張ってつかみ取った大学であれば、何大学でもいいと思っています。

しかしやはり相対的に見て、いい大学に入って、そこで素晴らしい同世代の、同じように努力を積み上げてきた仲間をたくさんつくり、世間的に評価の高い企業に就職して、同じような価値観を持つ相手と結婚をして充実した人生を送るためには、やはりそれなりの大学に合格することが期待値は高いと言えるのではないかと思われます。

もちろん、この意見が正しいとは限りませんし、話半分で聞いていただいて構いません。

しかしながらここで大切なのは、そんなことはほとんどの高校生は知らないし、考えもしないということです(※社会経験というものと積んでいないからです)。

もちろん過干渉はお子様の主体的な思考を妨げてしまいますので、あれこれ世話を焼き過ぎるのも良くないのですが、事実を事実として伝えることは必要だと思います。

またできれば、お父様お母様にも大学受験がどんなものか、隅から隅まで調べてみてほしいです。

当塾の保護者様達を見ていても、本当によく調べられているなと本当に頭が下がる思いです。

あるお母様などは、お子様が希望している大学を一人で関西まで見学に行って、学生寮があるのか?治安は良いのか?オートロックのついた賃貸物件はあるのか?まで調べられていました。

そのお子様は今高校3年生で山口が指導を担当させていただいておりますが、お母様がそこまで危機感を持っておられるため、自然と彼女も危機感を共有していることが分かります。

当然それは成績にも反映されています。

一方で、保護者様が『大学受験のことは難しくてよく分からないんです…。』というスタンスだと、お子様も危機感ややるべきことを共有できないことがあるように感じます。

いいんです、詳しいことは塾に丸投げで。

そのために学習塾があるのですから。

しかしながら、保護者様が一生懸命であれば、それは必ずお子様にも伝わります。

何も同じように受験勉強をする必要はなく、少し彼らの先回りをして、障害物を取り除いて、必要とあればその苦しみを共有してほしいのです。

・・・、というわけで、もう少し書きたいことがあったのですが、もうすでに大変な長さになってしまいましたのでいったんここで切り上げます。

最後までお読みいただいて、本当にありがとうございました。

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