高校の学習は予習ではなく、復習を重視する

どうしても受験の難易度でいうと、高校受験より大学受験の方が圧倒的に大変なため、大学受験の話が多くなってしまいますが、当塾は高校受験にも対応しております。

そんなわけで今日も今日とて高校生の学習の話なのですが、簡潔にお伝えいたします。

①英語や数学の難題は予習はしない、というよりしてはいけない

②ただし、英単語やイディオム、古文単語や助動詞などの単純暗記はどんどん先に進める

もちろん、中高一貫私立に通っている高校生などは、逆に学校側が『事前に予習すること』を求めているのでこの限りではありません。

開成や灘中は中学校なのに高校の勉強をしていたり、早稲田や慶應などは、同じく中学生なのに、いきなり高校の課題が出されたりします。

(なんだ、じゃあやっぱり予習も大事じゃん)と思ってしまう高校生もいるかもしれませんが、彼らは本当に厳しい中学受験を乗り越えてきているので、多少の負荷にも耐えられます。

さらに言えば、『ついてこれなければどうぞご自由にやめてもらって結構です』のスタンスです。

ですので、山口のように公立の小学校、中学校を通過してきた高校生には、それに合った学習法というのがあります。

【中学校と高校で学ぶ内容にはとんでもない差がある】

前日のブログにも通じる内容ですが、とにかく高校に入学してから、ほとんどの高校生はあまりにも授業が難しすぎること、また、あまりに早すぎることに驚いているのではないかと思います。

特に、英語と数学の難易度はけた違いです。

そこでおそらく次の2タイプに分かれます。

(どうしよう…学校の授業に全然ついていけない、何とかしなくちゃ!)と思うしっかり者タイプ。

(まあ一応進学校に合格したし、しばらくすれば慣れるんでしょ??部活もあるし)と思ってしまうお気楽な山口タイプ。

もちろん前者であることが望ましいことは言うまでもありません。

とはいえ、学校の授業はどんどん進んでいくし、難易度も高いし・・・どうすればいいのでしょうか??

【とにかく復習オンリー!塾に通っているのであれば、進捗管理は塾に任せてしまう】

まず、英語や数学などを予習してはいけない理由について、改めてご説明いたします。

以前にもご紹介しましたが、みなさんはこの問題を見て何とかなりそうでしょうか??

ちなみに山口は何ともなりません。

一日どころか、一週間この問題にかかりっきりになっても、おそらく全く解けません。

もしも毎日4時間、一週間ぶっ続けでこの課題に取り組んで何もできなかったら・・・、何と30時間近く無駄にしてしまうことになります。

文字通り『時間の無駄』です。

おそらくやる気もうせてしまうでしょう。

手も足も出ない予習など、百害あって一利なしです。

もし山口がこの問題を何とかしたいと思うのであれば、S原先生や石川先生、黒野先生あたりに指導をお願いして、なおかつ、どこから始めればいいかまで聞いてしまいます。

これを山口が1人でどうにかすることは無理ですし、百歩譲って何とかなるとしても、それはプロに聞いた方が圧倒的に効率がいいです。

また余談ですが、一応東大に現役合格し、旧センター試験の数学や物理を半分以下の時間で解いて満点を取ってしまうS原先生が、『高等数学は教科書だけをやっておけばいいです。むしろ、教科書も完璧でないのに、他の問題集に手をつけてはいけません。』と言っておりました。

いずれにしても、数学がニガテな山口のようなタイプの高校生が、全く手も足もでないような数学の課題に、うんうんうなりながら取り組む時間は本当に不毛です。

それくらいなら英単語やイディオムを覚えてもらった方が、よっぽど生産的です。

【同じことは英語学習にも言える】

先日のブログで、4技能の内で一番簡単なのが、『リーディング』であるというお話をさせていただきました。

いわゆる、大学入試の問題です。

しかし、その一番簡単なリーディングにも、難易度と学習する段階というものがあります。

次の文章、山口にとっては相当難易度高めなのですが、これを英語がニガテな学習者が、自力で、予習だけで何とかなるでしょうか??

“The first scribble of childhood with a well-sucked crayon will as surely lead to the making of recognizable shapes to represent ‘Mummy” as will his early enthusiastic claps to the rhythm of nursery rhyme or popular song to the free-flowing steps of a yet unknown pop culture or the formal patterns of the traditional dance .” (京都大学 1982年過去問より抜粋)

これを文面で解説すると、本当に日が暮れてしまうので割愛させていただきますが、おそらくは英語の偏差値が70くらいでも読解は厳しいです。

おそらく、『大学入学共通テストを大問1~6まで全て解くよりも、この1文を正しく訳すことの方がはるかに困難』です。

これを中学校を終えたばかりの高校生が、予習で何とかしなさいと言われても、おそらくは得られるものはほとんどありません。

ただし、最低限単語などを調べて覚えることはできるので、それくらいのできることはやってほしいと願います。

【昨日のブログと合わせてまとめると…】

以下のようになります。

①高校1年生、2年生の学習はほとんど英語と数学だけでよい

②復習メイン、とにかく予習は一切やらない(もちろん、自力で進められそうなら進めるべきです。まったく手も足も出ない予習はやるべきではないということです)

③ただし、英単語やイディオムなどの単純暗記は、できるときにできる限り詰めておく

以上です。

最近エキサイティングなブログばかり書いていたので、少しだけ癒しの画像を貼っておきます。

こんなにキリっとしているのに・・・

腹が完全にメタボリックです(笑)。

熊やん…。

おまんはえぇのう、毎日毎日寝て食ってるだけで…。

受験生のみなさんは本当に大変だと思います。

でもたかだか数年です。

もちろん第一志望に合格できなくても、何なら大学に行かなくても、努力次第で人生はいくらでも修正できると思うんです。

もしかしたら、大学に行かなかった方が最良の選択である可能性もあるかもしれません。

しかしそれを知っているのは神様だけ。

第一志望の大学に合格した学生が、大学に行かなかった場合の人生など知る由はありませんし、逆も同じです。

もしも大学に行かなかったら、(あの時大学に行っていたらどうなってたんだろう??)という疑問は永久につきまとうはずです。

もちろん、それで後悔しないならいいです。

しかしながら、少しでも後悔する可能性があると自分自身で思うのであれば、文字通り後悔のないよう、今この瞬間に全力を尽くしてください。