連日鼻息が荒い感じのブログを書いておりますが…
もう文章だけ読んでいると、『山口め!なんていやな人なんだ!!』と思われそうですが、違うんです!
自分はただただ、『当塾を信じて入塾してくれた塾生全員に、第一志望に合格してほしい!』と思っているだけなんです。
もう本当にただただそれだけです…。
なんだか血気盛んに、昨年度の合格実績をアピールしていますが、どれだけ難関校の合格実績を作ろうが、偏差値が70や75を超えようが、『昨年度の第一志望合格率は、80%強』だったのです。
100%ではありません。
つまり昨年度も、5~6人にひとりは、私の力不足で悔しい思いをさせてしまったのです。
だからこそ、これから当塾を訪れてくれる中学生、高校生には、勉強することの厳しさ、そして目標を達成したときの喜びを知ってほしい、ただただそれだけなのです。
それなのに、『5文型よくわかりません。』『なぜ、I can make myself understanding in Englishじゃだめなんですか?』『関係代名詞と関係副詞って何がどう違うんですか?』というかわいそうな高校生に出会うわけです。
彼らがサボっていたのであれば彼らの責任ですが、もしも一生懸命頑張っていたのであれば、それは指導する側に責任があります。
というわけで、なかなか難しいところはありますが、うまく連携して中高生の第一志望合格という目標を達成したいな~と思ったりするわけです。
本当に…ただ本当にそれだけです。
【具体的に中高一貫校は中学生の内からこんなことをやっています】
先日ゲットしたSAPIX(開成、早慶、筑波大学駒場、麻布などを専門とする難関中学校専門の学習塾)のテキストなんですが…、知ってはいましたが改めてびっくりしました。




分詞構文や比較、強調構文などはもう完全に高校生の内容です。
さすがに分詞構文は、時制の不一致までは進んでいないようですが、それでも驚異的な進み方です。
ざっくりとしたイメージとして、
中学校1年生から2年生の夏休み前まで・・・中学校の内容はすべて終わる
中学校3年生の冬まで・・・高校の内容も一通り終了
高校1年生から・・・東大などをはじめとする旧七帝大の過去問を解く
彼らはこんなことをやっています。
ちなみに数学にいたっては、灘中学校などでは中学校受験や中学校の期末テストなどで、東大の問題を取り扱っているとのこと。
そして彼らの最大の強みは、『学校全体がそれを当然のことと思っている』というところです。
教師もご両親も、周りの友人も『それが当たり前だと思っている環境』で中学の3年間、高校の3年間を過ごしていくので、あのようなとてつもない合格実績ができるのです。
もちろん公立の高校でも東大や京大、早慶や医学部の合格者は出ますが、延にして100人も200人もこれらの難関大に合格者を出すことはかなり困難です。
ただ、(いやいや、別にそんな難関大学は目指してないけどね。)と思われるかもしれませんし、難関大に合格することが全てではありませんが、少なくともそのチャンスはあったこと、そしてそんなものすごい別世界があるということは知っておいて損はありません。
それに難関大であろうがなかろうが、大学受験というものは本当にとても厳しいもので、とてもじゃないですが1年やそこらの対策で何とかなるようなものではありません。
公立の中学校や高校の指導方針が悪いとは思いませんが、危機感という点においては圧倒的に欠如しているのは否めません。
何となくで中学校の3年間、高校を1年2年と過ごしてきて、いきなり『平日4時間、休日は8時間(理系は10時間以上)勉強しましょう!』と言われても、彼らにはそんな習慣は今までになかったので、頭も体もついていかないのです。
公立高校の受験で失敗することはあまりありません。
しかし、難関大であろうがなかろうが、大学受験は別問題です。
そんな中高一貫校の生徒のように、無理して中学生の頃から高校の単元を勉強する必要はありませんが、集中して学習する姿勢はしっかりと築き上げてほしいと強く願います。
もう一度改めて念を押させていただきますが、公立中学校と公立高校は分離している状態で大学受験を目指していくのですが、中高一貫校は『6年という時間をかけて大学合格』を目指していきます。
ここにもはっきりとそう書いています。

もちろん、公立の中学校や高校にも、中高一貫私立にはないメリットはたくさんあります。
しかしながら、こと大学受験となるとどうなのか?ということは中高生はもちろんのことですが、保護者様がリスクマネジメントしておく必要があります。
何も『今から難関私立の中学校や高校を目指しましょう!』と言っているわけではありません。
公立の学校に通いながら、彼らに負けない環境を作り、対策を取っていけたらと願います。