閲覧注意!本当にただの雑談です!

ドラマ『二月の勝者』(土曜22:00放送)がなかなかおもしろいですね。

ただ実写版の宿命なのでしょうが、漫画の方がはるかにおもしろいですし、中学受験のリアルをしっかりと描いていると思います。

今週話では、中学受験にかかるお月謝がフィーチャーされていたのですが…。

『基本の月謝が4万5千円、季節講習や合宿、ニガテ克服講習など諸々合わせて年間132万円…』なんて言っておりましたが、今回視聴された方は(え!中学受験ってそんなにお金がかかるの!?)と思われたかもしれませんし、もしかしたら(小学生の勉強にそんなにお金をかけるなんて…理解できない)と思われた方もいるかもしれません。

年間130万円以上ということは、当然お月謝は10万円くらいかかってしまっていることになります(※当塾はそんなとんでもない費用はかかりませんよ!)。

それに、1人のお子さんを育てるのに、大学卒業まですべて公立だった場合の教育費はおよそ500万円、すべて私立だった場合は1800万円以上ともいわれており、ここだけ見るとものすごいコストがかかっているように見えるかもしれません。

短期的には。

しかしながら、学歴が伴わなかった場合の生涯年収は、今では1億7,000万から1億9,000万円ほど(実際にはそんなにもないと思われますが…)、早稲田卒の平均生涯年収は3億8,785万円、慶應卒だと4億3,983万円、東大卒だと4億6,126万円となっております。

極論にはなってしまいますが、短期的に見れば1,000万円以上損をしているように見えても、長期的に見ればお釣りがくるどころか、熨斗をつけて返ってくるくらいのとんでもないコストパフォーマンスであることが分かります。

・・・なんてことを言うと、『いやいや大卒でも年収が低い人はいる!』『高学歴でも使えない人はいる!』という意見もあるでしょうが、それはそうだと思います。

しかしそれは極めて局所的な話であって、上記の数値は飽くまでも平均値の話をしていますので、高学歴である方がお金を稼げるというのは間違いないと思われます。

もしも…、東大や早慶、医学部なんかに合格しても『いや、人間は学歴ではありませんので、僕は(わたしは)名もない大学に行って頑張ります!』というのであれば分かりますが、この状況であれば100人中99人は難関大に進むことを選ぶはずです。

だから『教育に投資をした方がいいですよ!』ということが言いたいわけではありません。

もちろん費用対効果などは考える必要はありますし、お金はかけずに済むのであれば、それに越したことはありません。

S原先生や針本君のように、『塾にも予備校にもまったく通わず、小中高オール公立で東大にストレートで合格』なんて例もあるにはあるのですが、そんなの数千人にひとりいるかどうかだと思うんです(少なくとも山口の経験上では)。

だから、『地元の公立で高学歴をゲットするんだ!』というのであれば、それはそれ相応の策を練る必要があります。

良いか悪いかの話はさておき、小学校の頃から毎日毎日中受専門塾に通って、中学に入ってからは東大早慶目指して6年間勉強し続けた連中と戦おうというのなら…、これはもうご両親がその意識を高く持つしかありません。

しつこいようですが、お子さんが自主的に、将来の進路を決め、それに合わせて主体的に受験に必要なものが何かを考えて行動に移すのは非常に難しいのです。

逆に当塾の保護者様方のように、受験に対して必要なものをお子様と共有している場合は非常に良い結果が出ることが多いです。

当たり前の話ですが、親がスマホばかり触ってゲームなんかやってたら、そりゃあ子供もそうなりますし、ご両親が受験に対して意識を高く持ち備えていたならば、お子さまも当然その意識を共有していきます。

これは何も『勉強しなさい!』とか、『このままだとお前がいける高校や大学は無くなる!』とか、そんな言葉を投げかけてほしいと言っているわけではありません。

例えば小さな頃から一緒に本を読んだり、お父様やお母様が休日のお仕事の勉強をされたり、素晴らしい大学や素敵なキャンパスライフの話をしてくれるだけでもいいと思います。

最悪なのは、小学校の頃は(悪い意味で)自由に伸び伸び羽を伸ばさせてあげていたのに、中学校に入った途端お子様の成績が可視化されて、『え!この成績だとまずいじゃん!』とご両親が突然焦りだしてお子様をけしかけること。

子供からしたらたまったもんじゃないです。

意味が分からないですからね。

(は?こないだまで勉強の話してなかったじゃん!)

社会経験を積んでいない中学生からしたら、将来の大切さも学歴の大切さも理解できるはずがありません。

そうして勉強が『苦行』になって、あっという間に高校生になり、今度はとんでもない質と量の大学受験の学習に圧倒されて、行きたい大学はあるけどとてもじゃないけど間に合わない…、しょうがないからFランと呼ばれる大学で手を打とう、なんてことになってしまいます(厳しいことを言えば、やるべきことをやらなかったのだから、しょうがないのではなく、なるべくしてなっただけの話なのですが…)。

話が少しそれてしまいました。

中学受験や中高一貫私立というのは、確かにお金はかかりますが、その見返りは十分にあるものですし、それを良いと思うか悪いと思うかは個人の価値観にようものです。

ちなみに、これもしつこいようですが、山口は『公立派』ですよ!

中学時代も高校時代もめっちゃくちゃ楽しかったですし、今ここにいることも後悔していませんから!

でもそれは、私立というものを経験していないからこそ言えることであって、もしもその二つを経験できていたら、どちらを選ぶかは分かりません。

灘や開成みたいな超トップクラスの私立に行って、同じように高い志を持った同級生に囲まれて青春時代を過ごすのも悪くはなさそうです。

何度も申し上げますが、山口が公立の中学校や高校で出会った悪友が、ポジティブに多様性であるなどとはとても思えませんし、そんな多様性は二十歳を過ぎればいくらでも経験できますからね。

少なくとも、中学校・高校時代の悪友たちから得たものはほとんどないように思われます(楽しい思い出ではありましたが…)。

まあそんなわけで、いつも通りとりとめのない話になってしまいましたが、教育にお金をかけるかどうかは人それぞれ、どちらでもいいと思います。

しかしながら、取るべき対策が取れずに高校生まで進んでしまったならば、大なり小なり何かしらのテコ入れは絶対に必要だと個人的には思います。

もちろん、お子さまが自分で気づいて、主体的に行動に移してくれるのがベストなのは言うまでもありませんが、まだまだ成熟していない中高生にはそれが難しいことも事実だと思います。

最後がバタバタしてしまいましたが、これから3年生の指導が始まりますので本日はこの辺で!