とはいえ、どの高校に通うかはあまり問題ではないと思います

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教室長ブログ

『昨日みたいなブログ書いておいて、どの口がそんなこと言うんやー!』と思われるかもしれませんが、本当に心からそう思っております。

なぜなら、当塾には受験にはそれほど力を入れていない、一色高校に通いながら、偏差値65をキープし続けた塾生がいたからです。

本当にしつこいようですが...。

まあただ、月並ですが勉強量が尋常ではなかったです。

ひとつ言えるのは、一色高校はご存知の通り、それほど受験に注力しているわけではありませんので、3年間の指導は受験には特化していなかったのです(※それは本人から確認済みです)。

ということは、先日のブログで申し上げました通り、『大学受験に学校のカリキュラムはまったく関係ない』ということが言えると思います。

そして今回話したいのは、『どの高校に通うかは関係ないけど、岡高生・刈高生たちと同じ環境を作り、同じように頑張ることは必要』ということです。

個人的には、やることさえやっていれば、公立高校受験はどこでも合格できると思っています。

これまたしつこいようですが、大学受験とは異なり、公立高校入試では岡崎高校も、そうでない高校もまったく同じ問題を受けるわけですから。

なお、大学受験の場合は、偏差値が上がるにつれて問題の難易度も比例して上がっていきます。

もちろん、東大・京大・早慶・医学部の問題はけた外れに難しいです。

話を元に戻しまして。

すごい乱暴な言いざまになってしまいますが、『過去問5年分、AB日程5周する』『そこで分かった自分の弱点を、新研究などでしっかりと固める』、ただもちろん、『言うは易く行うは難し』であることは間違いありません。

中学受験を経験したわけでもない中学生が、これだけの学習量をいきなり求められたら、おそらくはパンクしてしまうでしょう。

だから成績に優劣が現れます。

そうして学年上位の1%が岡崎高校へ(※稀に東海や滝などの上位私立)、上位3%が刈谷高校、上位15%までが西尾高校、上位40%までが西尾東高校...、といった具合に進学先が決まっていきます。

ここまでは問題ないです。

先ほど申し上げました通り、一色高校に通いながらでも偏差値60以上をキープすることは可能です。

しかしながら、大学受験は高校受験のように甘くはないので、高校に入学したその瞬間から意識を変えなければなりません。

もちろんそのためには、主役である高校生はもちろんのこと、お父様やお母様も意識改革が必要です。

高校受験は飽くまでも通過点に過ぎませんので、仮に西尾高校に合格したとしても、そこから1年・2年サボってしまえば、偏差値が50や40を切ることなんて普通にあり得ますし、西尾高校に合格した時点では想像もしていなかったような、いわゆる”Fラン”とみなさんが呼称している大学に行かざるを得なくなる可能性だってあります。

これは余談になりますが、先日西尾高校OBのお父様が、『今の西尾高校は、私たちの代では考えられないような(※偏差値が低いという意味です)私立大学にしか行けない卒業生がいるんですね...。』としみじみおっしゃっていました。

そうなんです。

少子高齢化で中高生の母数そのものが減り、また、教育の水準も下がっているため、今の西尾高校や西尾東高校は、10年前・20年前とはまったく状況が異なるということをご理解いただけたらと存じます。

話を戻します。

そう、高校合格というのは飽くまでも通過点、合格した瞬間に今度は大学受験を目指していかなければなりません。

『高校時代は一度しかないから・・・。』という理由で青春を謳歌するのも大いに結構。

ただし、貴重な大学時代だって、みなさんの人生では一度きりしかないのです。

1年後2年後の第一志望大学合格を犠牲にして、高校の3年間を楽しみたいのであれば、それは自由に選択すればいいと思います。

ただ、高校は取り返しがついても、大学の取り返しはつかないです。

もちろん、予備校に行くという選択肢もありますし(※実際当塾の黒野先生などは、1浪して名古屋大学に合格しております)、仮面浪人して不本意な大学に通いながら本命を目指すということもできるでしょう。

でも後者はよっぽどです。

個人的には、仮面浪人で成功した受験生を山口は知りません。

そんなわけで、何高校に合格するかどうかはあまり大きな問題ではありませんが、環境という一点においては、岡崎高校や刈谷高校はやはり各段に違いますし、その環境を目指すべきです。

多分、岡高や刈高の放課とか見たらびっくりすると思います。

ただそうは言っても年頃の高校生、自らの意志でそういった超トップ進学校の環境を作り出すことは難しいと思います。

だから塾や予備校に通ってほしいです。

これは長い間、色んな高校に通う生徒たちを見てきた客観的な目で俯瞰しております。

私たちのような塾関係の人間はさておき、みなさんは学校や、学校の先生のせいにしてはいけません。

だってその高校は、他でもないみなさんが選んで受験した高校なのですから。

みなさんの責任です。

今度は次の3年間(※正確には3年もありませんが)、みなさんの主体的な意志と行動で挽回していく必要があります。

というわけで、模試の結果が続々と返ってきていると思いますが、もう一度念を押させていただきます。

『偏差値は基本的に、時間と共に下がります』。

下がるんです。

上がることなんて滅多にありません。

それを1年2年と勉強を怠って、それでもその1年・2年を跳ね返してなおかつ第一志望を目指していくというのであれば、これはもう第三者の力を借りるしかありません。

自分の力ではどうにもならず、なおかつ、学校のカリキュラムに従って結果が出なかったのですから。

というわけで、本日もこれから授業ですのでこの辺で失礼いたします。

ドラマ『二月の勝者』がいよいよ今日終わりますね。

個人的には、ちょっと現実より甘いかな~という印象ですので、ぜひぜひ気になる方は漫画の方を読んでみてほしいです。

こっちの方が現実です。

小学生の内からこんなに一生懸命頑張ってきたライバル達が、全国にはゴロゴロいるのです。

みなさんのライバルは、同じ高校に通うお友達ではありません。

同じ模試を受けている、全国のライバル達です。

さらに厳しい現実を突きつけると、本当の上位校は同じ模試には参加していないこともありますし、みなさんが3年生になってからは、その前の年に修羅場をくぐってきた浪人生たちが、みなさんのライバルに加わってきます。

むしろそこからが本番、つまり偏差値は下がってしまうのです。

...。

とまあ最近なぜこのような内容のブログばかり書いているのかというと、珍しく今年は1年生の入塾がとても少なかったのです。

他塾さんに行かれているのであれば良いのですが、そうではなく、この1年間どの塾にも通わず、そして偏差値が60を下回っているのであれば、相当な危機感を持った方がいいです。

まだ基本的なことしか学んでいない高校1年生で、偏差値が60を下回っているのであれば、1年後にはさらに5~10ポイントは下がるでしょうし、3年生になってからは50を下回り続ける可能性だってあり得ます。

受験は先行逃げ切り、大切なのは高校3年生よりも、高校1年生です。

そういったわけで、今日も一日頑張りましょう!

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