英語と国語の偏差値が70を超えている塾生(高校2年生)に、今年の共通テストプレを解いてみてもらった!
なんかタイトルがYouTubeみたいになっちょりますが(笑)。
それはさておき、タイトルそのままなのですが、先日弊ブログでお伝えさせていただきました通り、現高校2年生に今年の3年生が地獄を見た共通テストプレを解いてもらっています。
まだ全員には行き渡っておりませんが、年内にはお渡しします。
さて、今回の試みの真意は、ズバリ『凹んでもらうこと』にあります。
自信をつけてもらおうなんてサラサラ考えておりません。
実際のところ、英語圏で4年生活した都築先生が、時間ギリギリだったので、バリバリ日本人の我々が正攻法で取り組んでもまず勝ち目はありません。
ちなみに都築先生は、旧センターを40分で解いてアベレージ満点ですので、難易度そのものはさておき、受験生にかかる負荷は相当大きくなったということが伺えます。
高校2年生諸君には、来年受ける共通テストがこれくらい難しいということを知ってほしいのです。
そんなわけで、実際に解いてくれた高校2年生から自己採点の結果を報告していただいたのですが...、現時点で英語と国語の偏差値が70オーバー(※限りなく80に近いです)の塾生でも、時間内に解いて『69点』、100分時間をかけた結果『87点』ということでした。
いや、普通にすごいなとは思いましたが、まだ高校2年生とはいえ、偏差値が70を超えていても、時間をしっかりと守った場合は『7割を切ってしまう』のです。
(いやいや、そんな難しいテストを今からやらなくても)と思った高校2年生もいるかもしれませんが、冷静に考えてください。
君ら受験本番まで、『あとたったの387日しかない』んやで??
今から本気で対策を取るのか?それとも部活が終わった高校3年生の5月から取り組むのか??
どちらが有利なのかは言うまでもありません。
なおしつこいようですが、当塾では4月以降の新規高校3年生は入塾をお断りさせていただいております。
理由はシンプル、『単純に間に合わない』からです。
話を戻しまして。
解けるかどうかはさておき、試験本番の難易度を知っておき、そのために必要な対策を取るのが早いのは当たり前の話。
逆にこんな難しいものを高校3年生になるまで放置することの方がはるかに危険です。
さらに言えば。
しつこいようですが、国公立を受験するならば5教科7科目の対策が必要となります。
英数先行型の当塾でも、さすがに受験まであと数か月となった高校3年生にまで、『英語と数学が大切だから、とにかくそこを完璧にしよう!』なんて悠長なことは言いません。
全部です。
逆に言えば、超重たい英語と数学を何とかできるチャンスが、今からの3か月程度しかないと考えた方がいいです。
そしてこれまたしつこいようですが、ライバルは君の周りの三河地方の高校生ではありません。
全国のライバル達です。
中高一貫私立に通う高校生が多数いる関東圏、関西圏の高校生や浪人生たちです。
彼らとの競争の中で偏差値を上げなければならないと心得てください。
とはいえ...、20分多めに時間をかけたとはいえ、このプレテストで『87点』取れるとは…。
いやいや、ここはしっかりと兜の緒を締めないといけないですね。
来年の共通テスト本番が、これよりも簡単になるという保証はどこにもありませんので。
【過去からの未来予想の”would”がよく分からない、という質問をいただきました。】
ブログを読んだ中学生から質問をいただきました!
いや、君は中学2年生だから、まだこんなのやらんくてもえぇんやで...、と言いたいところですが、塾生の疑問には100%で答えるのが我々の使命。
文章でどれだけ伝わるか分かりませんが、興味がある方はご一読いただけたら幸いです!
まずですが、次の文章はどう訳すでしょうか??
“I’m worried about whether or not he will come.”
ちょっと”whether”は中学生には難しいかもしれませんが、ここでは『~かどうか』とだけ覚えてくれたらそれでいいです(※英検3級では普通に出ますのでご注意を!)。
そうなると、『私は彼が来るかどうか心配です。』となりますね。
ちなみにですが高校生のみなさん、この”whether”は”if”に置き換えは不可能ですので一応ご確認を…。
よく分からなければ、『”about whether”とは言えても、”about if”とは言えない』と丸暗記しといてください。
話を戻しまして。
では今度は逆に、『彼が来るかどうかは心配だった。』という意味ならどうでしょう??
今回は『心配だった』と過去形になっています。
これを英文にすると当然、
“I was worried about…”となるわけですが、その続きはどうなるのでしょうか??
“I was worried about whether or not he will come.”は正しいのでしょうか?
これはズバリ『×』ですね。
日本語だと、全体の時制が過去形だったとしても、『彼が来るかどうか(現在形)』+『分からなかった(過去形)。』となるわけですが、厳密には『来るかどうか』の部分も時制は過去なのですから、英語の場合はここもしっかりと過去形にしなければなりません。
だからここで”will”⇒”would”にしっかりと時制を合わせる必要があります。
ですので、
〇”I was worried about whether or not he “would” come.”
となります。
これが日本語と英語の違いの割と難しいところで、”he would come”の部分は何とも日本語にはしづらい...、というよりも、日本語には存在しませんね。
...、なんて偉そうにゆーとりますが!
高校時代の山口はこれを理解するのに本当に2年かかりました。
いや~...、今考えてもよくそこから関関同立間に合ったなとしみじみ思います(正確にはその内1校は不合格でしたが)。
そんなわけで、みなさんの英語の偏差値、まだまだ全然上がりますよ!
ただし、(これは自分が悪いのですが)山口の場合は高校の先生方の指導は一切参考にしませんでした。
誤解のないように申し上げておきますが、先生方の指導が悪かったわけではありません。
これまでにも何度も弊ブログでお伝えしてきましたが、山口の中高6年間のフローは以下の通り(※英語限定です)
中1…普通。そもそもそんなに難しくなかったので、英語の学年平均が80点くらい。自分の平均点も同じくらい
中2…数学の方程式文章題がまったく解けなくなった影響を受けて、英語もまったく分からなくなってしまう。0点を二度取ってしまう。
中3…このままでは本当に行く高校が無くなってしまうと思い一年発起。カンニ〇グペーパーを作っていたら、いつのまにか英文を丸暗記できていて、(これ、教科書の文章丸暗記したら何とかいけるんじゃないのか?)と思い違いをし、すべての英文を暗記。英語の点数がアベレージ90点まで上がる。
高1…何とかかんとか進学校に合格、そのことから盛大に勘違いをし、一切勉強をしなくなる。基本などもまったく定着せず、偏差値が30台まで落ち込む
高2…夏休みが終わるまで、フルスロットルで遊びまくる。偏差値は相変わらず30台。秋くらいから受験勉強に本気になるが、何をやればいいのか分からず、(とりあえずターゲットやっとけばいいんでしょ?)という安易な考えから、ターゲット1,900を隅から隅まで丸暗記する。しかし文法のバックボーンがまったくなかったことと、周囲のライバルが頑張りだしたことにより、偏差値は上がるどころか下がる。
高3…もはや学校の受験対策にはまったくついていけず(土台がゼロなので当たり前)、自分で何とかするしかないことに気付く。自力で『冨田の英文読解100の原則上・下』をコンプリートし、一気に偏差値が78まで上がる。
そう…、高2・高3ともなれば、進学校の授業は当然『旧センター対策』『国立二次対策』になっていましたので、偏差値が50を切るような学力で高度な授業を受けても何の役にも立ちませんでした。
自業自得ですね。
キャッチボールを始めたばかりの小学生が、大阪桐蔭高校の練習に参加するようなものです(それはそれで何か得られるかもしれませんが・・・)。
再三再四でうんざりかもしれませんが、高校2年生のみなさんで、偏差値が55を下回っていたら、この先どんなに高度な授業を受けても、それはあまり効率が良いとは言えません。
かといって、山口のように、自力で参考書をコンプリートするというのも、正直まったくお勧めできません。
コスパが悪すぎるので。
山口は参考書オタクなので、素晴らしい名著がきら星のごとく、書店の本棚を飾っていることを知っていますが、これを自分一人の力で何とかしようとするのははっきり言って時間のムダ。
それで何とかなるのであれば、世の中にこれほど多くの学習塾や予備校があるわけがないです。
受験生の皆さんの敵は、全国のライバルと『時間』。
学習塾や予備校は、言い方を悪くすれば、『時間と効率をお金を払って得るところ』と言っても過言ではありません。
そりゃあ自分の力で何とかすることは無条件に素晴らしいですよ。
でも、時間が有限である場合は話が別です。
みなさんの、これから70年80年は続いていくだろう人生を、この『たったの1年強』が決めてしまうのです。
そもそも高校に通って、1年と9か月を過ごしてあまり結果が出ていないのであれば、残りの1年強、同じやり方で飛躍的な向上があるとは考えない方がいいと思います。
【ついでに、今回の共通テストプレで出た『~かどうかの”if”』について】
今回は名詞節、『~かどうかの”whether”』についてお話ししましたが、高校3年生のみなさん、(…とはいっても、高3生はこのブログを見ていないでしょうが…)、今回のプレの第6問の長文で『~かどうかの”if”』がシレっと出ていたことにお気づきでしたでしょうか?
しかもなかなか共通テストレベルでは珍しい、『仮主語の間接疑問詞”if”』でした。
第6問B 第6段落の2行目ですね。
“it is often not clear if an item was obtained legally.”
『その品物が合法的に得られたものかどうかは、不明瞭であることが多い。』
しっかりと『~かどうか』で取れたでしょうか?
この手の文章は、文法的ルールを知っていれば苦も無く一瞬で読めますし、逆に知らなければ10年唸っても解釈することはできません。
単語を覚えただけでは正しい読解につながらない原因がここにあります。
おそらく上の文章、分からない単語は一つもないはず。
だけど、『間接疑問詞(~どうかの”if”)は、文頭でなければ使用できる』というルールを知らなければ、『もしその品物が合法的に得られたものであるならば、それは不明瞭であることが多い。』などという奇天烈な日本語しか出てきません。
そういったわけで、大学受験、とりわけ難関大を目指すのであれば、英単語も英文法も『120%』を目指してください!
え?
そんな時間がない??
あるでしょうよ。
あったはずなのに、それをダラダラと過ごして『無為に時間を使ってしまっただけ』でしょうよ?
だとするならば、その時間を取り戻すためには方法を変える必要があります。
今までと同じような時間の過ごし方をしたならば、良くて今までと同じ、悪ければ今以上にみなさんの偏差値は下がります。
進学校に通っていることをアドバンテージと捉えないでください。
日本全国津々浦々、進学校に通っている高校生はごまんといるのですから。