塾生(中学3年生)の素晴らしい英作文!

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中高生のみなさんへ

先日塾生の女の子から英作文の添削を依頼されたので読ませていただいたのですが…。

いや~これは素晴らしい!

今の中学生ってこんなにレベルが高い英作文を書けるんですね。

というわけで、少しだけ共有させていただいて、同時に英語が得意な中学生でもミスしがちな点をいくつか箇条書きで紹介させていただきたいと思います。

まず文章はこちら。

これ多分100単語は超えているので、現時点でこれだけ書けるなら、3年後の大学受験、国立二次の長尺の英作文でも充分対応できますね。

個人的には、『helpの5文型をしっかりと使えている』『仮定法のwishをしっかりと過去形で使えている(※なお、hopeは仮定法ではありません)』『SV+that節も正しく使えている』、などの点が素晴らしいと思います。

ちなみにですが、医学部や京大や慶應大学、国際教養大学(京大は条件英作文ですが)などを除けば、大学受験の英作文においても中学校英文法の知識で書いても問題なしです。

実のところ、大学受験の英語は『加点式ではなく減点方式』ですので、山口が普段使っているような『強調構文』だの『名詞構文』だのを駆使しなくても、充分得点できます。

むしろ、そういった難しい文法を使って減点されるくらいなら、絶対に使わない方がいいですね。

ただ一部難関大、先ほど名前を出した慶應大学などは『あまりにも稚拙な文章は採点の対象とはせず、以降の解答にも目を通さない』などのおそろしい但し書きがあるので、本当に難関大を目指している受験生は、高度な文法・語法の運用にまで気を配りたいところです。

それにしても今回紹介した塾生の英作文、これだけ書いてくれたなら充分でしょう!

なお、英語指導の担当は山口ではなく、鳥居先生です。

では逆に、中学生はもちろん、高校生でもしてしまいそうなミスについて言及させていただきます。

①時制の間違い

②接続詞(関係詞全般)の正しい使い方

③副詞についつい前置詞をつけてしまう

④couldの正しい使い方

⑤ピリオドや大文字小文字が曖昧

⑥(今回の彼女はミスしていませんでしたが)三単現のS

これらは確実に減点の対象となります。

英作文は全員が満点を持った状態でスタートして、そこから文法のミスがあるたびに減点されていきます。

誤解を恐れずに言わせていただくならば、一部の超難関大を除けば、英作文の内容は見ていません。

何千人、何万人の英語の文章を読んでいくわけですから、もう内容なんて見ている余裕がない(笑)、だから減点方式で、片っ端から目についたミス、もっと言えば『目につきやすいミス』を減点していくのです。

今回取りあげた例で行けば、①②⑥のミスは、採点者が鬼のように目を光らせて探しているミスと言ってもいいでしょう。

だから常日頃から意識し続けてください!

少し盲点となってしまいますが、いくつか彼女がしてくれた貴重なミスを引用させていただき、中学生や高校生のみなさんにも参考にしていただけると嬉しいです。

まずは②の『接続詞の使い方』

5行目の”But”、9行目の”Because”がそれに該当しますが、今回は知ってそうで知らない”Because”の正しい使い方について。

Becauseは『なぜなら』という意味で、以降に理由が続くことはみなさんもご存知だとは思いますが、もう少し細々としたお話をさせていただきます。

まず”Because”は、基本的に文頭では使えません。

×”Because I overslept, I was late for school.”『寝坊したから学校に遅刻した。』なんてのは無しですね。

ただし実際のところ、ネイティブスピーカーは『ガンガン文頭で使っています』!

飽くまでも受験英語、日本人の私たちが使うべきではないという話ですね~。

〇”I was late for school because I overslept.”

ちなみに、中学生にはお勧めしませんが、文頭で使えて、二つの文をつなげなくても使える『接続詞の”For”』というのがあります。

ただ、これを使ってしまうと、『この子、本当に知ってて使ってるの??』と思われる可能性と、さらには中学校の英語の先生が知らないかもしれない...、という可能性がありますのでお勧めはしません。

肝心の使い方は

“He was no longer able to see and hear everything. (文章が切れて)For he had already died.”

『彼にはもはや何も、見ることも聞くこともできなかった。なぜならすでに彼はこの世のものではなかったからだ。』

仰々しい!

とまあこんな感じなのですが、山口レベルの文章なのでそこは平にご容赦を…。

ついでにもう一つ、受験生からよく質問に挙がる『理由の”since”』『理由の”as”』について。

これについては都築先生の説明が分かりやすいので、そのまま引用させていただきます。

『理由の”since”』(※高校生だけが読んでください)

理由の”since”は”because”とは異なり、言外に『あなたも知っての通り(旧情報)』というニュアンスが含まれます。

“I failed to study yesterday because…”と聞こえてきたときに、理由が何だか分かるでしょうか?

もしかしたら疲れていたからかもしれないし、ものすごい騒音があったのかもしれない。

友人に遊びに誘われたかもしれないし、まあそれは他の人には知る由もない。

こんな時に”because”を使います。

“I failed to study yesterday because B’z came to see me!”

『昨日勉強できなかったよ。だってB’zが会いに来てくれたんだぜ!』

いや~これはびっくり。

そりゃ勉強できんわ!って感じですね。

まあここまでとんでもない例ではなくても、(あなたは知らないと思いますけど実は・・・)みたいなニュアンスが含まれていると思えばいいかと。

一方”Since”の場合だと、

“Since he was lazy, he was absent from school yesterday.”

『(あなたも知っているとは思いますが)彼は怠け者なので、昨日学校を休みました。』

こんなニュアンスですね。

理由の重要度で言えば”because”ほど強い感じはしませんし、何よりも大きな違いは『文頭でも使える、というか基本的に文頭で使う。』ということです。

“because”は先ほどもお伝えした通り、『周囲の第三者は知らない新情報』それゆえに、英語の文章では基本的に『”because”は後ろに回る』ことが多いです。

『旧情報⇒新情報』が英語の基本的な流れですので。

今回の例文ですと『彼が怠け者』というのは周知の事実ですので文頭に回って、その後で『昨日学校を休んだ。』という新情報が続く形となります。

...、とまあなんだか小難しい話になりましたが、

・Sinceは文頭で使う!Becauseは文頭では使わない!!

・Sinceなら『みんな知ってる話!』、becauseなら『あなたが知らない事実!』

これくらいでいいかなと。

というわけで、まだまだ書きたいことはあったのですが、これから受験生の授業がありますので本日はこの辺で...。

続きは明日以降に書かせていただきます。

ギターを弾いていたら邪魔をしてきた愛猫ぽぽりーた。

『わたちと遊んで~』って感じなのでしょうか?

ダイヤモンドホールでの新年一発目のライブを成功させた、昔のバンド仲間ヒステリックパニックの面々。

うぅ、行けなくてごめんよ~…。

受験前、しかもコロナを警戒しなければいけないご時世ですので、今回は自粛させていただきました。

それにしても、一緒に音楽を頑張っていた仲間たちが、こんなに大きなステージでライブをしていることが、未だに不思議な感じがします。

コロナが未だに社会活動を停滞させ、なおかつネットで何でも見聞きすることができる時代で、音楽で頑張り続けることは本当に大変なことだとは思いますが、この先もぜひぜひ頑張ってほしいなと心から願います。

ちなみにですが、ヒステリックパニックのメンバーも、半分は大卒です(笑)。

何をするにも学歴って必要なんです。

少なくともあって損をすることはありません。

学歴があることで、みなさんの夢もきっと追いかけやすくなるはず。

夢は人それぞれだとも思いますが、勉強を頑張れるなら、自分のやりたいことなんてもっともっと頑張れるでしょう。

逆に、たかだか勉強を頑張れないのに、高い目標に向かって頑張れるわけがありません。

だから君のやりたいことのために、この中学高校の6年間を、勉強も含めて色んなことに全力で取り組んでほしいです。

それでは本日はこの辺で!

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