英作文(中学3年生の学テ、高校2年生の西三テスト)
先日、とある中学3年生の女の子から質問をいただきました。
すみません、手元に解答がないのでうろ覚えになってしまいますが、確か以下のような感じ。
『私たちのレストランは、ペットの同伴を許可しておりません。』
当塾の塾生は、”Our restaurant doesn’t let you take your dog here.”と書いていて×になっていたのですが…。
??
あってるんじゃないの??
多分先生が×にした理由は、『ペットは物扱いだから”take”ではなく”bring”だよ!』と言いたいのかな~と思ったのですが、確かネイティブスピーカーが”Why don’t you take a walk with her?”⇐(この”her”は犬のこと)と言ってた気が…。
と思ってネイティブチェックしたところ、別に”take”でも全然OKとのこと。
ただし、確かにレストランのようなオフィシャルな場なら、まず”take”は使われず、”bring”と表記されるとのことでした!
しかし問題はそこではなく、別の中学校だと”take”で〇をもらっている塾生もいたんですよね。
ここに記述式の問題点が垣間見えるのですが、不特定多数の受験生の答えを、平等にジャッジするのは本当に難しいですね...。
それにしても当塾の塾生!
しっかり書けてるやん!
【西三テスト(高校2年生)の英作文】
こちらは一見簡単そうで、書きづらかったのではないでしょうか?
これも手元に答案用紙がないのでうろ覚えになってしまいますが、確か1問目が『すみません、この間の授業で分からなかったところを質問してもよいでしょうか?』だったような気がしたり…、しなかったり…ラジバンダリ。
山口の解答は
“Could you teach me what I failed to understand on the other day’s class?”
もう少し丁寧な言い方にするなら、
“I appreciate it if you could teach me what I failed to understand on the other day’s class?”
生徒から学校の先生に対しての問いかけなので、やっぱりここは”could”などを使って丁寧な表現を心がけたいところ。
2番目の問題は、『どれだけ考えても、この部分がしっくりこなくて。』
山口の解答は”No matter how much I think, I can’t understand this part.”
一応『しっくりこない』は”nothing comes to mind”なんて言ってもいいのかもしれませんが、ここでは『しっくりこない』=『分からない』くらいで全然OK!(だと思います)。
次。
『急いで説明して申し訳なかったね!』
一応山口の解答は、
“I’m sorry to have explained it hastily.”だったのですが、ネイティブチェックしたところ、『かたいかたい!”I’m sorry! I spoke in a hurry!』くらいでもOKとのこと。
ただ、まあこれ受験なので、おそらく出題者は『時制のズレをきちんと理解してますか?』を求めていたと思うんですね。
定番の文章、
“I’m sorry to have kept you waiting for a long time.”
『申し訳ない・・・』と思っているのは『今』。
だから”I’m sorry”
『あなたを待たせてしまった』のは『過去のこと』。
だから”to 以下”は過去形にしなければならない。
でも不定詞なので、直後に過去形は持ってこれないため、『have +過去分詞』を持ってきて時制をずらす。
だから”to have kept you waiting.”
ついでに意外と難しかった最後の自由英作文。
テーマが『英語力向上に主眼を置くならば、海外留学とオンライン留学のどちらがいいか?』
これは難しいですね!
何がって、英語ではなくロジックを組み立てるのが大変だったのではないでしょうか?
例えば『生きた英語を学ぶためには、海外へ留学した方がよい!』と主張したとしても、『でもオンライン留学でもネイティブスピーカーと話せるわけだから、何も海外へ行く必要はないよね??』という反対意見が出てきます。
これについても都築先生は、
①海外留学を選択した場合⇒『英語学習においては、ネイティブスピーカーの生きた英語に、触れる”時間”こそが重要。短期で留学した学生よりも、年単位で留学した学生の方が英語の習熟度が高いのはそのためである』
②オンライン留学を選択した場合⇒『英語学習においては基本となる文法をすぐに確認できることが重要。海外では日本語で文法を説明できる指導者がいない可能性が高いため、まずは日本で基礎となる4技能を学びながら、オンライン留学で生の英語に触れることが望ましい』
...という感じですらすら答えが出てきていました。
あ、ちなみに都築先生は、英語のディベート大会で中部地区で優勝した経験があります。
英検なんかもそうなのですが、二者択一のテーマが出てきたらどちらでも論証できるようにすること、そのためには、英語じゃなくて良いので、常に批判的な思考を持ち続けることが重要なのだそうです。
批判的思考というのは、他者を批判することではありませんよ!
自分の意見を主張する時に、それが客観的なのかどうか?自問自答するために必要となる考え方です。
というわけで、土曜日に中学生や高校生のみなさんから頂戴した質問についてお話させていただきました!
次は今回の共通テストについてお話させていただきます。
各予備校の発表によれば、かなり難化したとのことで受験生のみなさんは混乱したと思いますが、条件は同じです!
ただ、昨今の大学受験の難化傾向を見ると、もはや塾や予備校に行かず、公立高校の授業だけで対応するのはかなり難しいのだろうと感じています。
特に数学。
中高一貫私立に通う受験生なら、数列の問題はさっさと見切って次の問題に入ったのではないでしょうか?
損切りは悪いイメージがあるかもしれませんが、大学や企業は学生のみなさんに情報処理能力も求めています。
解けない問題に見切りをつけるのも、身につけなければならない能力の一つ。
ますます難化傾向にある大学受験に、受験生はもちろんのこと、私たちや保護者のみなさまも柔軟な対応が求められているのだと感じずにはいられません。