毎年恒例のことではありますが…。

いよいよ肌寒くなり、高校3年生は駿台ベネッセ模試が終わることで、一気に緊張感が高まります。

そして模試の結果を受けて、恐怖に駆られてなのか、(第一志望を変えたい…)と考える受験生も出てきます。

ただ最初に言っておきますが、志望校を変えていいことなんて、何一つありません。

もちろん、これまで大して勉強もしてこなかった高校3年生なら、『君はそろそろ現実を見た方がいい』と伝えます。

極端な例ですが、これまでにまったく土台を築き上げず、偏差値が50を切ってしまっている高校3年生が、偏差値55以上の国公立に合格するのは結構厳しいからです。

もしかしたらこれまでの当塾の合格実績を見られた方なら、(いやいや、偏差値ギャップが10以上の受験生や、E判定しか出てなかった受験生でも第一志望に合格してるやん。)と思われるかもしれませんが、そりゃあ彼らや彼女たちがめちゃくちゃ努力していたからです。

同じ偏差値50でも、まったく勉強しなかった高校3年生と、偏差値が上がらなくても、腐ることなく地道に努力を続けた受験生では、その後の伸びに大きな差がでます。

前者は偏差値が上がるどころか、(周囲が追い上げてくるため)おそらく下がってしまうでしょうが、後者は上がります。

上がらなくても、第一志望に間に合う可能性があります。

というわけで、努力をしてこなかった受験生に対しては、『確かに現実を見て志望校のランクを下げて、そこに向けて一点集中した方がいいかもしれないね。』と伝えるでしょうが、一生懸命頑張ってきた受験生にはそんなことはいいません。

偏差値が下がろうが、厳しい判定が出ようが、愚直に第一志望を目指してください。

諦めなかった受験生が勝てるんです。

それに、志望校を下げたところで、その下げた志望校に受かるかどうかも怪しいです。

人は易きに流れるもの。

安易な道を選べば、それ相応の結果が待っています。

大丈夫!

塾生諸君は当塾の面談ブースで、先輩たちの合格体験談を読んでください!

そこには合格した喜びよりも、先輩たちの合格に至るまでの苦しい体験談が詰まっています。

みんな苦しいんです。

試合に勝つ喜びは一瞬かもしれませんが、そこに至るまでの愚直なまでの努力の日々は、楽ではないのです。

そりゃあね、『楽しく勉強したい♪』と思いますよ?

でも勉強の楽しみって、『ゲームやSNSにはまる楽しみ』とは違うんです。

努力して努力して・・・できなかったことができるようになった、苦労して身に着けたものが結果に反映されたときに楽しいのであって、ゲームやSNSとはまったく違いますよ!

山口は英語を学ぶのは大好きですが、それでも英単語やイディオムの暗記はいまだに苦しいです。

もうこの年になると、3分前に覚えたはずのことが、何もなかったかのように忘れてしまっていますからね。

でも、それを何度も何度も繰り返して、やっと自分の血肉になっていきます。

だから受験生のみなさん、もちろんね、受験のない山口なんかとは違って、みなさんの苦しみは比較にならないほど辛いと思います。

でも、いいじゃないですが、第一志望に落ちたとしても。

一生懸命頑張ったんなら、絶対に後悔しませんよ。

でも、今一時の感情で、志望校を下げて、努力の質や量も下げてしまったら・・・多分10年後20年後、下手したら自分が死ぬ時まで後悔し続けます。

いいじゃないですか、諦めることなんていつでもできます。

志望校を下げるのなんて、共通テストが終わってからでもいいですよ。

だから今は、辛い気持ちを胸に抱きながら、一生懸命頑張ってくださいね!

【高校3年間で一番精神的にきついのは、実は共通テストが終わってから!(※ただし、3年間一生懸命頑張った受験生限定ではありますが)】

こちらは林先生談なのですが。

ですので、共通テストというよりも、正確には旧センター試験のお話です。

当然と言えば当然なのですが、もちろんみなさんにとっての大学受験、特に大学入学共通テストはたったの一度限りです(浪人する覚悟があれば、話は別ですが…)。

例えば、どんなにベストを尽くして勉強を頑張った受験生でも、当日次第では力を発揮できないことだって十分にあり得ます。

受験生全員がトントン拍子にうまくいって、大学入学共通テストでボーダーを超えるような得点をゲットして、『さあ!あとは1ヵ月後の共通テストを残すのみだ!』となればいいんですが・・・残念ながら全員がそうなるわけではありません。

むしろ半数以上が打ちのめされてしまい、(どうしよう…あんなに頑張ったし、模試でもいい結果が出ていたのに…もうこれ以上頑張っても、第一志望なんて合格できないよ…)という状況に追い込まれます。

例えば当塾の2021年の卒塾生なのですが、第一志望の広島大学に合格した刈高生がいました(※もう何度も何度も当ブログでご登場いただきましたが)。

こちらの彼女、テニス部に所属しながらもコツコツと勉強を頑張っておりまして、模試の判定も少しずつ少しずつ上がっていき、高校3年生の10月11月くらいには、広大プレも含めてA判定やB判定が出ていました。

加えて高校2年生の冬には英検準1級を取っておりましたので、まあよっぽどのことがない限り、大丈夫かな?と思っていました。

しかしながら大学入学共通テストの初年度となりました本番、なんと予想していた得点よりも、70点も低い結果が出てしまったのです。

正直(これはちょっと…厳しいかもしれない。)と思いました。

もちろん、広島大学の判定はE判定です。

ただし、この2年間共通テスト対策だけではなく、みっちり広大の二次対策をやってきましたし、何よりも本人の強い精神力がありましたので、もしかしたら何とかなるかもしれないと思いました。

毎回毎回これくらい勉強していて、質問も来てくれていましたからね。

既出の画像ですが。

そしてラストの一か月のスケジュールはこれです。

とはいえ、共通テスト本番でE判定が出てしまって、すべての受験生が同じように頑張れるとは山口は思っていません。

そりゃあ、高校1年生2年生をサボりまくって、高校3年生になってようやくちょっと本気になったくらいの受験生が、同じことをできるわけがない。

多分共通テストの結果が出たその瞬間に諦めてますよ。

言うまでもなく、刈谷高校に合格したその日から、やるべきことを地道に積み上げてくれたから、このハードスケジュールがこなせたのです。

共通テストで散々打ちのめされて・・・、そこから気持ちを入れ替えて、合格するかどうかも分からない、いや、むしろE判定が出ているのだから、1ヵ月頑張っても無駄なのかもしれない・・・そう思いながら雑念を振り切って努力し続けるのは、本当にきつかったと思います。

でも、その土壌は、本人の不断の努力でしか築き上げることはできません。

そして当然ですが・・・もうめっちゃくちゃ大学生活楽しそうです(ウラヤマシイ!)

【塾生のみなさんは、山口に吐き出しまくってくださいね!】

そりゃあ辛いですよ。

でもね、まだ4か月ある。

明日本番ってわけじゃないです。

もしも第一志望を下げるべきか否かで悩んでいるなら、ぜひぜひ山口に相談してください。

志望校を下げた方がいいなら、忖度せずに『志望校を変えた方がいいかもね。』って伝えます。

でも、もしも山口が『第一志望を変える必要なんてないよ!』と言ったなら、信じて頑張ってほしいです。

もちろん、結果に対して責任なんて取れませんが、少なくとも経過には責任を取れます。

ただし、言うまでもなく、やるべきことはやってください。

『平日4時間、休日10時間以上の学習』は当たり前ですし、分からないところは逐一質問に来てください。

必ず私たちが答えます。

もちろん、みなさんの第一志望を諦めたりもしません。

だから最後の最後まで、不安な気持ちと戦いながら、第一志望合格のために試験本番の瞬間まで努力を続けてください。

もう一度見てくださいよ、このカレンダーを。

入試本番三日前まで塾に来てたんですよ?

受験の神様がいるとしたら、やはり最後まで諦めなかった受験生に微笑んでくれるんです。

だから絶対に諦めないでくださいね!