とある中学校のテストで、致命的なミスを発見しました。中学生のみなさんは修正しておいてください

最初にお伝えしておきますが、山口は何も揚げ足取りをしたいわけではありません。

そりゃあ人間ですのでミスはするでしょうし、もちろん私もいまだに『えー!これってそんな使い方があったんだ!』的な発見は毎日あります(※おそらく、英語の勉強をやめる日まで続くでしょう)。

でも、こんな簡単なミスは許されませんし、ましてやこれは、その中学校の学年全員が目にして、一部の生徒は間違えて覚えてしまうわけですから、できれば十全に十全を重ねてチェックしてほしいです(※おそらくはあまり意識せず、何となくで書いてしまったものと思われますが・・・)。

しかもこれ、中間テストですし、さらに言えば、このテストでは数か所のケアレスミスを発見しました(発見したのは都築先生ですけどね)。

とりあえず、『これはあかん!』というやつを一個だけ紹介しておきます。

どうやらとうじゅくの塾生はこの(7)を間違えてしまったようで、さらに赤線で、『何年もの間』と書き込んでおりますが・・・。

『何年もの間』という意味で使うのであれば、冠詞はいらない・・・というか、つけてはいけませんね。

“for years”が正しいです。

(え!それだけ??)と思われるかもしれませんが、大学入試だと100%減点されますね。

では、”the years”という表現そのものがないのか?と言われるとあります。

例えばこれならOKです。

“I had dedicated myself to studying hard for three years Kariya at high school.

※The years brought about passing the entrance exam for university I’ve been longing for.”

これはちょっと回りくどいので・・・

“Thanks to ※the years, I passed the entrance exam for university I’ve been longing for.”

なんかでもよい、というかこっちの方が普通な表現ですね。

意味は

『私は刈谷高校で3年間、一生懸命勉強に打ち込んだ。

※その(刈谷高校で学んだ)3年間※が、私に第一志望合格をもたらしてくれた。』

これなら”the years”も使えます。

もしくは”over the years”なら、”the”をつけても問題ありません。

“the”にはそもそも私たち日本人には理解しがたい、”その”とか”世界でひとつだけの”、みたいなものすごい強い意味が込められています。

だから映画なんかでも、たいていの場合洋画のタイトルには”The”がついています。

本当か嘘かは分かりませんが、ネイティブスピーカーは名詞を口にする前に、それ以上に”a”がつくのか?”the”がつくのか、もしくは無冠詞なのか?を意識しているのだそうです(※マーク・ピーターセンという先生がそうおっしゃっていました)。

定番ですが、

△I ate a chicken. (生の鳥を丸ごと一匹食べた。)

〇I ate chicken.(食材としてのチキンを食べた。)

冠詞がついてしまうと、具体的なイメージが湧いてしまう、一方、冠詞がつかなければ、漠然としたものになる、らしいですよ!

(※冠詞の話だけで参考書が一冊書けてしまうほど大変なので、この話はとりあえずこの辺で)。

話を戻しまして、副詞的に『長い間』という意味で使うのであれば、”the”なんて絶対につけてはいけません。

おそらくこれを聞いたネイティブスピーカーは、(・・・?どの年月??なんかあったの??)と思ってしまいます。

これは重箱の隅をほじくるような話ではなく、極めて重要な話です。

例えば、『昨日は勉強をするのに一苦労した。』を英語で書くならば、

“I had trouble studying yesterday.”

といった具合に、”trouble”に冠詞はつきません。

ここでは、『漠然と苦労した』と言うニュアンスなので、そもそも冠詞など必要ない(※というかつけてはいけない)のです。

しかしながら、『昨日わざわざ名古屋まで行ってきた。』を英文にすると・・・

“I took the trouble to go to nagoya.”

今度は”trouble”に冠詞の”the”がついています。

これは言外に、『その苦労をわが身に取り込んでまで○○した。』という強いニュアンスが込められるため、冠詞、それもとりわけ強い”the”が必要になります。

もちろん、そんなものはついていようがついていまいが相手には通じるでしょうし、会話ならこだわる必要もありません。

おそらくネイティブスピーカーだって、『それ、間違えてるよ??』とは言わないでしょう。

しかし試験は別です。

みなさん受験生は近い将来、もしも国公立大学を受験するならば、高確率で英作文を書かなければならないのですから、こんな『知っておけば防ぐことができた失点』は絶対にやってはいけません。

今ここで、その芽を摘んでおくべきです。

そしてこの中学校の先生、猛省してほしいです。

冒頭申し上げました通り、そりゃあ人間なんでミスはします。

しかし少なくとも、200人以上が目にするテストを作るのであれば、何度も何度もご自身の作った文章を推敲していただきたいです。

おそろしいと思いませんか?

このテストを目にした200人以上が、”for the years”という間違ったイディオムを覚えてしまって、3年後の大学受験で減点されてしまう可能性があると考えたら背筋が凍る思いがするはずです。

問題はですね・・・今すぐに表面化するわけではないということ。

このテストの点数や順位には何の影響も及ぼさないかもしれませんが、3年後は違います。

他にも複数ミスを発見しましたが、ここで挙げてしまうとまた、(山口め!なんて嫌やなやつなんだ!!)と思われてしまいますので、当塾の塾生にだけこっそりとお伝えします。

【中高生のみなさんを指導しているのは、もしかしたらこんな先生かもしれません】

おそろしいことに・・・、少子高齢化の余波は教育にも及んでいて、今や教師の倍率は3倍を切ってしまっているのだそうです。

※詳しくは、『負の連鎖』『教員採用試験倍率低下』などで検索してみてください。

ひと昔前だと、教師は主に教育大学出身者が多かったはずなのですが、今ではおそろしいことに、聞いたこともないようなBF(※ボーダーフリー、つまり偏差値がつかないという意味です)私立大学卒業でも教師になれるのだそうです。

ちょっと大学名は伏せますが、これは某大学の外国語学部のカリキュラムです(※もちろん教職対応です)。

大学1年生の前期(つまり約半年)で、『すらら』という中学生用の教材を使用して、中学校の英文法を勉強しているのです。

SVOって言ったら、”I bought the book.”ですよ。

でですね、(山口め!またこんなひどいこと言って!!)で済むんならいいんです。

そもそもこの件と山口の人格は一切関係ありません。

ただただ中高生のみなさん、もしかしたらこんな大学で勉強をしてきた先生が、みなさんに指導をしている可能性がある、ということだけです。

違うんならいいんですよ、それで。

でもそんなこと分からないでしょう??

みなさんの先生が、『僕はBF大出身でね、実は英語のことはよく分からないんだけど、君たちの受験英語を一生懸命指導するね。』なんて言ってくれるわけではありませんから。

少なくとも・・・申し訳ないですが、大切な中間テストで”for the years”と、自分で考えた文章を載せてしまうのは、教師の怠慢、ただの勉強不足です。

そして最大の問題点は、公立の中学校や高校の教員のレベルを維持するのが難しい一方で、大学受験の難易度は上がっているということです。

もはや二極化は避けられず、塾や予備校に通うことなく、偏差値55以上の大学に合格することは困難なように思われます。

【とはいえ、先生の気持ちもめちゃくちゃ分かります】

これだけ言っておきながらなんですが、先生方のお気持ちは分かります。

山口の親戚や友人にも、何名が中学校や高校の先生がいますので・・・。

自分には絶対にできませんね。

毎朝早くから起きて、通常の授業に加えて定期テストの作成と採点、学校が終わったと思ったら部活動の顧問、それもまだ自分の興味がある分野ならまだしも、場合によってはまったく何の関係もない部活の顧問を任せられる可能性もある、その上週末や長期休みは部活や補講などで返上、場合によっては帰宅は午前様、さらには進路相談にも対応して、時には信じられないようなモンスターペアレンツの対応・・・(幸いにも当塾の保護者様にはひとりもいませんが)。

こんな環境で、『完璧な仕事をしなさい!』と言われても無理ですよ。

そりゃあね、ついうっかり間違った指導をしてしまうこともあるでしょう。

でもそれとこれとは別の話で、だからと言って『中高生のみなさんに間違った指導をしてしまっても仕方ない。』という免罪符にはなりません。

さて、それはさておき、テストが終わったらテスト直しは100%にしてくださいね!

テスト前の勉強よりも、テスト後の勉強の方がはるかに大切です。

みなさんの本番は、中間期末テストではなく(もちろん大切であることは言うまでもありませんが)、公立高校入試、もしくは大学受験なのですから、間違えたところはすべて、100%になるまで復習してください。

テスト週間だけシャカリキになって、その後1週間全力でサボるくらいなら、テストなんて何の意味もありません。

おそらくは、テスト勉強前とほとんど同じような状態になっているはず。

だからとにかくテスト後の復習をしっかりと頑張ってくださいね!