進学校に合格したからといって、自動的に難関大に合格できるわけではない。

【高校3年生のみなさんへ】

私立専願のみなさんは、ここまで来たら新しいことは一切やらなくていいです。

ひたすら暗記あるのみ。

寝る時間以外はすべて暗記です。

学校や塾などから出る新しい課題でつまづいても気にすることはありません。

むしろ、(分からなかったところが確認できて超ラッキー!!!)くらいに思ってくださいね。

国公立組のみなさんは(※当塾の、という意味ではなく、全国数十万人の高校生が対象です)、正直かなりきついと思います。

みなさんはただ覚えるだけではなく、国公立大学が要求するレベルの記述式の解答を作成する練習も並行して進めていく必要があります。

塾に通っていないのであれば、学校の先生を捕まえてください。

映像授業や集団授業のスタイルの学習塾だと、質問に応じられるかどうか難しいところですが、チューターの先生を捕まえてください。

国立二次の記述だけは、どうしても誰かが添削する必要があります。

自分の解答が正しいかどうか、確認ができないからです。

塾生のみなさんはどんどん私たちに質問に来てくださいね!

【進学校に合格した高校生諸君に伝えたい】

これは毎年のことではありますが、いわゆる進学校に合格して、そこで満足してしまっている高校生が一定数います。

しかしはっきりと申し上げておきます。

仮に進学校に合格したとしても、その後の3年間(正確には2年と9か月)、勉強をサボってしまったらまったく何の意味もありません。

例えば押しも押されぬトップクラスの進学校、西尾高校。

いや、誰が何と言おうとも、偏差値が64あって、旧七帝大に30名前後の合格者をコンスタントに出し、たまに東大や京大の合格者も出るのですから、ものすごい進学校です。

それだけに、『西尾高校に合格したから、あとは大学受験も大丈夫だ!』と思ってしまう高校生がいても、それは仕方のないことです。

しかしながら改めて西高生諸君、できれば保護者様も西尾高校の合格実績を隅から隅まで見てほしいのです。

言うまでもありませんが、全員が旧七帝大早慶、国立大学などの難関大に合格できるわけではありません。

①旧七帝大一工・早慶・医学部など・・・上位30位以内(※できれば20位以内が望ましい)

②名市大・名工大など・・・上位60位以内(※できれば50位以内)

③岐阜大学・三重大学・静岡大学・愛知県立大学・愛知教育大学など・・・上位100位以内(できれば80位以内)

④MARCH、関関同立など・・・上位70位以内

⑤南山大学、愛知大学、名城大学、中京大学など・・・上位180位以内

主にこんなところでしょうか?

ものすごくざっくりした数字ではありますが、当たらずとも遠からずと言ったところだと思います(※細かい数字については、西尾高校公式のホームページをご参照ください)。

逆に言えば、せっかく頑張って西尾高校に合格したとしても、上位の200位以内に入っていなければこれらの大学の合格を勝ち取ることは極めて難しいということになります。

なぜこんなことが起こるのか?

西尾高校に合格する高校生にも様々な層が存在します。

①岡崎高校・刈谷高校などに惜しくも合格できなかった高校生。

②岡崎高校に合格するくらいの学力はあったけど、遠いからという理由で西尾高校を選んだ高校生(※うちの岩倉先生がそうでした)

③中学の時は普通に優等生で、学年の上位10%くらいに入っていた高校生。

④ほとんど合格は厳しいと思われていたけど、最後の最後にミラクル大逆転を起こして滑り込んだ高校生・・・。

厳しいことを言えば三者三様、かれらの学力は決して同じなわけではありません。

①②の西高生と③④の西高生には、途轍もなく大きな壁があります。

ただ問題はそこではありません。

問題は③と④の層が、その事実を認識していないというところにあります。

①と②の高校生は1年生の春先や夏から、大学受験に向けて計画的に行動していきます。

一方で、歯に衣を着せずに言わせていただくならば、③と④に該当している高校生こそ勉強をサボってしまうのです。

これも既出の内容ですが、偏差値が65や70を超えている高校生は、先天的な学力で成績がいいわけではありません。

言うまでもなく、ものすごい努力を積み上げているからこそ成績がいいのです。

そうして1年2年という時間が過ぎていき、その差はどんどん大きくなっていきます。

この1年、もしくは2年でついた学力の差を埋めようとするならば、①と②の層と同じ努力では追いつけません。

彼らが今、リアルタイムで積み上げている努力に、さらに上乗せする努力を積み上げて、初めて追いつけるかどうか?それくらいの厳しい認識を持つことが必要です。

偏差値というものは、何もせずに勝手に上がったり下がったりするものではなく、学習者が努力を重ねた結果、サボった結果で変動していきます。

1年、2年でついてしまった差を埋めるというのは、言葉で言うほど簡単なことではありません。

高校1年生、2年生のみなさん。

公立高校受験というのは出題される問題も毎年同じで、それほど範囲も広くはないため、土壇場の追い込みで何とかなるケースもあったでしょう。

しかし大学受験は違います。

今すぐ精文館書店、BOOKOFFなどに行ってみて、赤本や青本を手に取ってみてください。

高校1年生ならばあと1年と350日ほど。

高校2年生ならばあと351日後にその問題に立ち向かわなければなりません。

この事実にしっかりと向き合ってください。

そしてその上でも、全力を尽くして一番行きたい大学を目指すのか?

(行けたらいいな・・・)くらいの心持で残りの1年弱、2年を過ごすのか??

それはみなさん次第です。

厳しいことを言えば、この受験はご両親や学校の先生、周りのお友達の受験ではありません。

紛れもなく、君の人生をかけた、君の受験です。

というわけで今日も一日頑張りましょう!