I could have passed the exam.は『私は試験に合格できた。』ではないですよ!まったく逆の意味なので注意。

【英作文も一度は丸暗記してください】

例えばこんな日本語の文章があったとします。

『運動のし過ぎは百害あって一利なし』と。

これを悩みに悩んだ挙句、”Too much exercise will bring about a enormous harm without any benefit.”なんて書いてしまったら、おそらくは10点満点中2点くらいしかゲットできないでしょう。

これの答えは

“Too much exercise does us more harm than good.”以外ありえません。

もう定型文です。

しかしながら”do の4文型の用法”を知らなければ、この文章が頭に浮かぶことは永久にないでしょうし、逆に2,3分かけて覚えてしまえば、試験本番でものの10秒もかからず書けてしまうでしょう。

また今度は逆に、こんな英文があったとします。

“It is on Friday that you are supposed to come here!”(※実際に山口が言われたました。)

まあ前半の”It is on Friday”が、『それは金曜だって!』という意味であることは分かるかもしれませんが、後半の”you are supposed to come here.”を(supose??そういえば”思う”って意味だったっけ???)などと考えても何の意味もないどころか、これまた永久にちゃんとした意味が脳内で再生されることはないでしょう。

“be supposed to do”で『~することになっている、(やわらかい感じで)~しなければならない』という意味で覚えておくしかありません。

これで『あなたは来るように…思われる?』などと悩んだところで、その時間は不毛ですし、まったくの無駄であるということになります。

今覚えてしまえば、今後悩む必要などありません。

そしてこの”be supposed to do”は、おそらくネイティブスピーカーが一日3回は使うであろう必須の慣用表現です。

もう少し例文を。

タイトルで紹介した”I could have passed the exam.”ですが、この文章には否定語は一切入っておりませんが、『私は試験に合格できた。』ではありません。

『私は試験に合格できた。』

というのであれば、

“I passed the exam.”

“I was able to pass the exam.”

というはずです。

細かい説明はこの際省きますが、タイトルの”I could have passed the exam.”は、『私は試験に合格しようと思えばできた(つまり実際には合格できなかった)。』という仮定法過去完了の文章だったのです。

まあ仮定法過去の細かい文法についてはさておき、これはもう音声で”アイ クゥドゥヴ パァスゥ(ドゥ)…”みたいに聞こえたり、見えたりした瞬間に、(あ、合格できなかったんだ。)と脳内で再生されなければなりません。

これについても結局のところ、『暗記した方がはるかにコスパがよい』ということになるのですが、もちろん闇雲に暗記しても効率が悪いので、きちんと『仮定法過去』『仮定法過去完了』を理解した上で覚える必要があります。

その理解を手助けするのが私たち指導者が担う部分で、覚えることについては中高生のみなさんが頑張る他はありません。

というわけで、英作文も暗記です。

ただ、文法的理解という土台はしっかりとあった方がいいので、文法については私たちと一緒に頑張りましょう!

ちなみに暗記する文章の数ですが、

①中堅私大…300例文

②国公立や難関私大…500例文

③旧七帝大や医学部など…700例文

・・・と言われているみたいですね(※山口が言っているわけではありませんので悪しからず)。

しかしこの数字は現実的ではありません。

これをこなせるのは、『高校1年生の4月から、一日も欠かさず平日2~3時間、休日はその2~3倍の学習』を継続してきた努力の人だけ。

1日でもサボってしまたのであれば、もうこの数字は実現不可能なのだというくらいの自覚を持ってください。

ましてや、これから高校2年生、3年生になる受験生諸君、みなさんの今の偏差値、そして第一志望と照らし合わせて、これからどれくらいの学習が必要になるのかを、自分で逆算して考えてください。

もちろんね、それは塾の仕事なので、私たちは当たり前にそれをやりますが、みなさんはもう高校生なので、そんなことは自分の意志で主体的に考えてみてください。

自分の第一志望合格のために、その程度のことも自分で行動に起こせないのであれば、『自ら学習に向かう』『自分の意志でスマホを遠ざける』なんてことはできないでしょう??

というわけで最後に山口から、今パッと思いついた文章をみなさんに送ろうかと思います。

“All students should study English without which they couldn’t pass the entrance exam for the University they most want to do.”

和訳はですね!

・・・。

あれ?

自分で考えた英文をスラスラとタイピングしたのはいいのですが、日本語がうまく出てこない・・・。

ちなみに英語の語順でそのまま訳してしまうと

①『すべての生徒は英語を勉強すべきである、それなくしては、第一志望に合格できないであろう英語を。』

②『すべての生徒は、第一志望に合格する上で必要不可欠である英語を勉強しなければならない。』くらいの感じでしょうか?

とまあこんな感じで、英語と日本語はその言語の構造が根本的に異なるので、和文英訳、英文和訳のいずれにおいても表現の乖離が生じるわけですが、こればかりは知っていなければどうにもできません。

みなさんが言語学者レベルのとんでもない言語感覚を持ち合わせていない限りは。

【こんなに凄まじい、大学受験の英語】

そういえば先日、予約していた大学の過去問を精文館書店でゲットしてきました!

背後にわが家のキッチンが写っております。

これ、凄くないですか?

なんと普通にテーブルに直立しているんですよコレ!(あまりにも分厚過ぎて!)

こいつらもそうですね。

あ、間違えた、これはぽぽりーたですね(なんかムカつく表情してる!)。

高校生諸君、ネットなどで『赤本などの過去問をいつからやるべきか?』なんて検索すると、『高校3年生の夏休み終わりまでは基礎を築いて、秋くらいから』なんて意見もあったりしますが、そんなもん間に合いませんって。

そんなもん、英語1教科でも間に合いません。

みなさんが何と言おうが、みなさんが目指している第一志望のA判定を取っている連中は、こんなの当たり前にやってますから。

ただね、これをまともにみなさんが独学でやってしまうと、おそらく英語だけでも数千時間かかってしまいます。

だからそれを短縮するために、私たち塾講師や予備校講師がいるんです。

『そんなの自分で言うなよ!!』って思われるかもしれませんが、山口も含めてうちの講師陣、多分三河で一番勉強してます。

いや、本当は日本で一番と言いたいんですけどね。

ともかく、そこらの『未経験大歓迎!』みたいな感じでネットの募集で集まった一山いくらの講師にうちの講師が負けるわけがない。

でも言いたいことはそんなことじゃないんです。

いくら山口が偉そうにそんなことを宣ったところで、『現役で5教科7科目、一生懸命頑張っているみなさんの方がすごい』んです。

もう自分なんて、のんびり好きな英語だけを勉強して、それを皆さんに伝えているだけですからね。

大したことじゃない。

今年も当塾の卒塾生たちは素晴らしい合格実績を作ってくれましたが、同じような芸当は山口にはできません。

英語しか勉強してないですからね。

でもね、高校3年生のみなさんはこれからたったの10か月で、高校2年生のみなさんですら、たったの1年と10か月で・・・。

こんなに難しい過去問を、1大学あたり少なくとも5年分、しかも複数教科取り組まなければならない。

もうね、時間なんていくらあっても足りないんですよ。

先ほども申し上げましたが、私達にできるのは、『みなさんが一人で頑張ったら10時間かかるものを、1時間まで減らしてあげる』ことくらいしかできません。

そして高校3年生諸君、しつこいようだけどみなさんは英語や数学だけではなく、古文も漢文も・・・社会(しかも2教科)も生物もやらなければならない。

理系ならプラス物理・化学ですよ。

それをしかも共通テスト分とみなさんの第一志望の二次対策、私立も受験するならば最低2,3校分の赤本はやっておかなければならない。

もう時間が本当にないんですよ。

一日10時間でも足りないくらいなんです。

特に現時点でC判定未満で、家でも勉強できていない、自習にも来ていないというのであれば、ほぼ確実に志望校は変更することになります。

というわけで、相も変わらず似たようなことを書かせていただきましたが、緊急でとても大切なご連絡をいただきましたので、このブログはこの辺で!