君たちを待ち受けている大変な未来

『昔はよかった』、なんて言葉をよく聞くかもしれないけど、それは本当の話。


ただ、山口貴宏47歳!

自分が大学生の頃はどん底のどん底だったけどね!(※のちに説明しますが、みなさんの世代は比較にならないほど最悪です)。


本当に『昔はよかった』と言えるのは、高度経済成長期の真っただ中にあった、1970年代から1980年代後半にかけて。


つまり君たちのおじいさん、おばあさん世代ですね。



『バブル期』と呼ばれている時代のことです。


もう何かやればお金になる。

いや、何もしなくてもお金になる。


右へ倣えで同じことだけをやっとけば、誰でも裕福に暮らせる。


大学を卒業して、そこらへんの会社の内定をもらって、あとは60歳まで与えられた仕事を淡々とこなしておけば、誰でも例外なく生涯年収2億3億は当たり前、そんな夢のような時代だったわけだ。




ところが、そういう根拠のない経済成長(※だから『バブル(泡)』なんて呼ばれているわけですが)というのは、どこかで限界を迎えるわけです。



そのバブル崩壊を迎えたのが1992年。



なんとここから今に至るまで、日本経済はどうしようもないほどにどん底に落ち込んでいきます。



まあなぜそうなったのかは政治や経済の深~いお話が関わっているわけですが、さすがに公の場でその話をするのは憚れるので、ここではみなさんの未来がどうなっていくのかをご説明していきます。



【土日休み、賞与ありの仕事はどれくらいあるのだろう??】

まあこれはハロー〇-クという求人案内に掲載されていた仕事なので、新卒社会人の求人内容とはちょっと事情が異なりますが、それでも今の日本経済、ひいてはみなさんの未来がどれほど厳しいのかを知るには充分なものだと思います。


まず私たちが住む西尾市、現在求人はこれだけ出ています。



ちょっと見づらいですが、真ん中あたりに『1,713件新着333件』とあります。

おぉ…西尾市だけでこんなに仕事があるんだ~、なんだ、結構仕事はたくさんあるじゃん、とそう思うかもしれませんね。


ここでその上にちょこんと鎮座しているアイコン、『こだわり条件』というやつをクリックしてみます。

そこで『土日休み』を選んで再検索してみると・・・



同じく真ん中あたりをご覧ください。

なんと『たったの5件』、『土日はできれば休みたい』、そんなささやかな願いを望んだだけで、何と1713件あった求人が5件まで減ってしまうのです。


さらにもう少しささやかな願いを付け足してみましょう。


『賞与あり』をタップすると・・・

下の方の緑のアイコンをご覧ください。



何と『0件』。



もちろん、『いやいや、それはハローワークの中途採用だからでしょ!自分たちは新卒の予定だし、そんなことないよ!』と思うかもしれませんし、実際そうなのだと思います。


でもね、いずれにしても未来はこれだけどん底なのです。


以前にもお話しましたが、今現在の日本で、『年収1,000万円以上稼いでいる割合はたったの5%』


つまりたったの20人にひとりしかいません。


こんな感じ。







年収1,000万円以上なんて言うと高望みのように感じるかもしれませんが、『好きな相手と結婚して、一軒家を建てて、子どもの養育費・教育費を貯蓄しながら、乗りたい車を買って、好きなところに旅行に行って、健康に良いものを食べて、老後の貯金もしっかりと貯める』となると、正直年収1,000万円というのはボーダーライン。

年収が下がっていけば下がっていくほど、君たちはこの中らから何かを諦めていかなければならない。

だから今、出生率がどんどん下がっているんや。




そしてね、君たちが働き盛りの頃はね、もっと下がるよ、絶対に。




こんな下世話な話をすると、『山口め!なんて俗っぽい人間なんだ!』と思われるかもしれないけど、本当に好きな相手と結婚をして、その人と築き上げた家庭で、何不自由のない生活を望むことがそんなに悪いことだとは思わない。


普通の願いだよ。

だって数十年前はそれが当たり前だったんだから。


だけど一部の権力者や政治家が今の日本をこんな風にしてしまったから、これはもう今までと同じやり方で、同じような幸せが望めるわけがない。


みんなが政治に興味を持たないから、政治家は自分たちに都合のいい仕組みを作って、国民からガンガン税金を巻き上げて、自分たちの給料にしているわけだからたまったもんじゃない。


君たちは将来、自分たちで稼いだお給料の半分くらいを勝手に搾取されて、そのことにも何の疑問も持たずに、『政治家が悪い』なんて管を巻くようになってしまうかもしれない。


無い袖は振れないからね。


君たちがどんなに不満を抱こうが・・・、いや、本当にまっとうな努力を積み重ねても、君に支払われる給料は雀の涙かもしれない。


君の給料を決めるのは君じゃない。


国や経営者なのだから。



【だから今までと同じことをやっていてはいけない。それは勉強も同じこと】


もちろん、学歴が全てとは思わない。


学歴なんかなくても、とんでもない成功を収めている人はいる。


しかし、一生懸命頑張ることで、成功する確率が高まることは間違いない。


なぜなら、一生懸命勉強を頑張って、晴れて難関大の門をくぐることができたなら、そこには同じように努力してきた学友たちが君のお友達になるからだ。


だらだらスマホばかり触って、『難関大には行けたらいいけど、まあ行けなかったら行けなかったでいいや。』くらいの心持で高校生活を過ごしたならば、同じようなお友達ができるだろうし、下手をすれば、そういう人間と結婚することになるだろう。


一生懸命努力した人間が、ダラダラ適当に青春時代を過ごした人間を、友人や結婚相手に選んでくれるだろうか?


もちろん、それは仕事においてもそう。


大した努力もせず、経験も資格も身につけなかった人間を、どれだけの会社や社会が評価して、どれくらいのお金を君に払ってくれるだろうか?




しつこいようだけど、数十年前ならそれでもよかった。



適当に選んだ仕事を、適当に40年間それなりに頑張って、それなりの役職に就けば、簡単に年収1,000万円のお給料をもらうことができていた。



でも今は違う。



君たちの中それだけ稼げるのは、たったの20人にひとり。



昔とはもう違うのだから、昔の人達よりももっともっと努力して、人とは違うことを頑張ってはじめて何不自由のない暮らしを手に入れることができる。



君たちが清貧に甘んじたいのであれば、そこに異論を挟むつもりはない。


それも素晴らしい生き方の一つだと思う。


だけど人並みの幸せを手に入れたいのであれば、人と同じ努力じゃだめだ。


その戦いは今もうすでに始まっている。


中高の6年間が大学を決め、もしかしたらそれが君の一生を決めるのかもしれないということに思いを馳せても、損をすることは決してないと思う。



将来の君のお友達、そして結婚相手は今の君の鏡だ。


相手にだって選ぶ権利はある。


大学が君を選ぶのと同じで、お友達や結婚相手が君を選んでくれるのだということを忘れてはいけない。



その時には今みたいに、『イケメンかかわいいか?』とか『運動神経がいいかどうか?』、『クラスの人気者かどうか?』なんてのは査定の基準に入らない。


本当に下世話な話になってしまうけれども、努力もせずに稼げもしない人間を、どれだけの人が結婚相手に選んでくれるだろうか?