個別指導であれば絶対に成績が上がるのか?そうとは限りません

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教室長ブログ

こんばんは!

いきなりですがタイトルの通りです。個別指導であったとしても必ず成績が上がるわけではありません。

 

私は学生時代から含め、1対3、集団塾などの講師を務めさせていただき、最後に個別のマンツーマン指導にいきつきました。

数ある塾の形態の中で何が一番効果的なのでしょうか??ここには挙げていませんが、映像授業などもありますよね。

結論から言えば、全てに一長一短がありますので、一概に『これ!』と言い切ることはできません。しかし私どもの塾は、『完全1対1の担任制個別』に絶対の自信を持っているので、主観で言わせていただけるならば、どんな生徒にも合わせることができるのは『1対1の個別指導』ということになります。

もちろん、集団塾には集団塾の良さがありますし、そこで結果を出す生徒もいます。逆に個別指導の塾でも思うような結果が出ない場合もあります(それは前職で体験済です)。

 

さて、では個別指導で結果が出ない場合とはどんなシチュエーションなのでしょうか??

講師が生徒の性格、学力を把握しないままに、学年に合わせて指導をしている場合

学生講師によくありがちなパターンです。もちろん、この場合生徒に落ち度はありません。かといって講師を責められるのかというとそうでもありません。全ては『そういった講師育成しかできていなかった教室長』の責任であると言えます。

私が某個別指導塾に勤務した直後、とある生徒さん(Kさん)とお母さんと三者面談をしました。就任したばかりの私が真っ先にやるべきことは、全ての生徒の学習状況と目標、性格などを把握することでした。話をした時のKさんの状況は以下のような感じでした。

・塾に通い出してから1年と半年

・面談時点で高校2年生(愛知産業大学三河高校)の11月

・偏差値が全体で35前後。志望校は名古屋女子大学

・とてもまじめな生徒ではあったが、学習の仕方が分からない

・担当は学生の女性講師

 

お母さん『通い始めて1年半になるんですがなかなか結果が出なくて…。個別指導なのに上がらないということはきっとうちの子が悪いんでしょうけど…。』。

 

こういう風におっしゃられるお母さん、本当にたくさんいらっしゃいますが断じてそんなことはありません。もっと自分のお子さんの可能性や力を信じてほしいなと思います。話を戻しますが、担当の講師にどんな指導をしているのか、詳しい話を聞いてみました。

 

Kさんは英語の偏差値は30~35、点数で言えば200点満点で50点から70点くらいの学力でした。担当講師はその辺をきちんと把握しておらず、『Kさんが高校2年生』という理由で、英文法で言うと『分詞構文』などの難しい単元や、『英語長文問題精講』『ネクステージ』などの難易度が高いテキストを使用していました。

 

これは上がりません。これではクラス分けがされていない集団授業と変わりません。

 

しかし先にも述べましたが、そういう授業をやっていた講師が悪いのではなく、それを見過ごしていた(あるいは良しとしていた)責任者に原因があります。学生の先生にはそこまでの責任はありませんし、しっかりとした仕組みの話を事前にしてあげなくてはなりません。

また、その先生は西尾高校卒、名古屋大学に現役合格した先生でした。彼女の中での物差しで指導を進めてしまっていたので、Kさんに本当に必要な指導の基準が把握できていなかったのです。

言い方が悪いですが極端な話、学力がついていない小学生に高等数学を教えているのと同じようなものです。Kさんは明らかな消化不良を起こしていました。そしてはっきり言えば残念ながら、その1年間と半年は無駄だったのです。

 

私はお母さんとKさんに断りを入れ、すぐに社会人の女性講師を手配しました。その社会人講師が実践したことは、

・高校の単元は一切無視。とにかく中学英文法を基礎から指導。

・効果的な学習の仕方が分からないKさんのために、最初は1日3単語覚えるだけの宿題を出していた。Kさんが慣れだしてから徐々に宿題を増やしていった。

・進行している単元が100%の理解度に達するまでは絶対に先に進まなかった。

・定着したものが忘れがちな1週間後や2週間後に、必ず抜き打ちで過去の単元の質問をし続けた。

 

これらを徹底しました。その結果どうなったのか?

正直Kさんの場合はすぐに結果は表れませんでした。しかし半年後には偏差値45くらいに上昇、最終的にセンター試験では145点(200点満点)獲得、第一志望合格となりました

①中学英語を100%マスターする

②英単語1500語(できれば2000語)イディオム500(できれば800語)

これだけでセンター英語は7割取れます。残りの3割を埋めるために高校の難しい英文法を習得する必要はありますが、その前にやることは上記2点です。そして誤解を恐れずに言わせていただけるならば、センターで7割取るために、重箱の隅をつつくような難問はやる必要がないのです。

そしてこれらを実践する上で必要なのは、講師の高い学力よりも、生徒の学力や性格を見極める力ということになります。

 

そして何を隠そう、それを実践した社会人講師は現在FIXの英語主任、都築先生でした。

都築先生は英検1級を保持する英語のスペシャリストではありますが、その高い英語力よりも全ての生徒にアジャストするところに強みがあります。

さて、ところどころ冗長な文章になってしまいましたがいかがでしたでしょうか?

学力が高い生徒もいればそうではない生徒もいます。社交的でやる気に満ち溢れた生徒もいれば、内向的な生徒だっています。

割と勉強を苦にしない生徒もいれば、5分と机に向かうこともできない生徒だっています。

 

あなたは…またお母さんのお子さんはどんな生徒ですか??

 

 

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