英単語が覚えられない!…本当ですか??

 

こんにちは!

タイトルの通りです!これまで『英語がニガテです!』という生徒に何千人と会ってきましたが、ほぼみなさん、『英単語が覚えられない』、と言います。

『英単語は覚えらるんですけど、なかなか偏差値が上がらなくて・・・』

という生徒にはほとんどお目にかかったことがありません。

さて・・・ではどうすればよいのでしょうか?

その前に『英単語を覚える』とはどのレベルなのかについてお話したいと思います。

これはもう簡単で、どんな単語も『student』や『dog』と同じレベルですぐにイメージができなければならない、と考えて差し支えありません。

私たちは高校生には例外なく英単語や古単語の宿題を出しますが、『あぁ・・・え~と・・・なんだっけ??』は覚えていないと判断します。

1秒です。

1秒で速答できて初めて『覚えた!』といえるのです。

 

 

受験本番で長い長文に取り組むとき、さらにリスニングなども含めるならば『見た瞬間』『聞いた瞬間』に出てこなければなりません。

1 . They are students.

これくらいの文章ならいちいち『彼ら』『は』『生徒です。』などと日本語に置き換えなくても出てくると思います。しかしこれが次のような少し難しい文章になるとどうでしょうか??

2 . They were accused of illegally disposing of toxic chemicals.

かなり難しそうな単語も入っていますが、この文章も1と同じレベルですらすら出てこなければなりません。もちろん初見では無理でしょうが、『単語を覚える』ということはそれくらいシビアでなければなりません。

『彼らは告発された』 『不法に処分したとして』 『有害化学物質を』

余談ですが、この文章を日本語的に『彼らは 有害物質を不法に処分したとして 告発された』と訳してはいけません。

少し前にもお話しましたが、国公立二次やG・MARCH以上の大学で『返り読み』をしている暇はありません。また、リスニングなどではそもそも戻ることができませんよね??だから必ず『前から前から』訳していく癖をつけましょう。

 

 

話が反れましたがさて、じゃあそのためにはどのようにして単語を覚えていかなければならないのか?

肝心なのはそこですよね。

もしご自身が単語を覚えるのがニガテだと自覚しているのであれば、文系理系問わず朝晩各1時間ずつ単語に時間を割いてほしいです。

厳しいことを言ってしまえば、『やっているつもり』の生徒さんが非常に多いです。いや、本当に厳しくて申し訳ないのですが・・・。

覚え方には人それぞれあると思います。

例えば私の場合、ターゲット1900をノート10冊分以上書きなぐりましたが全く覚えられず、最終的にはZ会の速読英単語を読み込むことで暗記量が一気に増えました(しかし書いたことそのものは無駄だったとは思っていません)。

そして例えば、吉良から西尾高校に通っていた生徒などで、『電車の移動時間は全て英単語!』と決めていた生徒もいましたし(その生徒は名古屋大学に合格しました)、呪文のようにぶつぶつ唱えて覚える生徒もいました。

要は『英単語が覚えられないんです。』と言っている生徒はまだまだ足りていない、もしくはやり方が合っていないのです。

10回書いて覚えられないこともあるでしょう。その時は100回書く、やり方を変えて音読する、ちょっと難しいかもしれないけど英英辞典で調べて英語でイメージを描く、とにかく『覚えるまでやる!』を貫くしかありません。

そこまでやりましたか?

おそらくやっていないのではないでしょうか?

決して厳しいことを言いたいわけではなく、『単語の暗記』は誰でもできる学習だと言うことを言いたいのです。もちろんそこに苦労はつきものです。というより、労力で言えば一番きついかもしれません。

でも誰でもどこでもできる学習なのです。改めてもう一度、ご自身の学習を見直してみてはいかがでしょうか?

 

そして続きをもう少し!

 

 

 

少し上の方で『student』も『accuse』も同じレベルで暗記しないといけない、という話をしました。『student』という文字を見て(または聞いて)、いちいち日本語で(student・・・あ、生徒という意味だったな)とは考えないと思います。生徒のイメージがパッと頭に浮かぶのではないでしょうか??

人間は忘れる生き物です。みなさんが『student』という単語から簡単に『生徒』のイメージを喚起できるのは、『student』という単語が簡単だから、ではありません。

中学生の頃に何度も何度も反復したからです。

同じことをやるだけです。

 

どうでしょう?ちょっとやる気が湧いてきませんか??

さてそして、今後は『見てわかる』『書くこともできる』『聞いても分かる』『発信することもできる』レベルを目指していかなければなりません。

高校時代の私のように、視覚で覚えたものは視覚でしか理解できません。

顕著に表れるのはリスニングでしょう。聞いたことがない単語、自分で発音できない単語は当然聞き取れません。聞いてみると分かりますが、ネイティブスピーカーの発信は、末尾の子音はほとんど欠落しますし、つながったりにごったりします(あととにかく速いです)。

例えば、

『better』⇒ベダー

『but I』⇒バダイ

『as I am』⇒アザイアム

『diplomatic document』⇒ディプラマッダキュメン

カタカナではこれが限界ですが、これらは

一度聞く ⇒ 聞き取れなかったから実際に見て確認する⇒ 実際に声に出し書いてみる

といったことをやっていく必要があります。やっていなければ、知っている単語でもまず聞き取れません。

これはTOEICや英検などで特に痛感しました。

センターレベルのリスニングならそこそこの対策で大丈夫ですが、何せ今後は受験英語の傾向そのものが大きく変わることが予想されます。

その時に、『やってませんでした』では間に合わないのです。

文系の生徒は言わずもがな、理系の生徒諸君にはそこにそこまで時間をかけられないと思います。今高校1~2年生の生徒は今日からでも取り組んでください!

毎年高校3年生の夏休みになると、みなさん『時間がない!』と言います。

高校3年生の夏休み・・・そりゃやりたいことはたくさんあると思います。

センター演習もやりたいでしょう。普段やらない古文なんかも叩いておきたいところです。物理の『波動』もしっかりと理解をしておきたいし、化学の『無機』の暗記もやっておきたいですよね?

その時に英単語や古単語の暗記』ごときに時間はかけられないのです!

単語の暗記は最初こそ時間はかかりますが、慣れてくればどんどん定着していきます。

だから今のうちにしっかりと時間をかけてやっておいてくださいね!

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