毎日通って毎日質問してください!
タイトルの通りです。
この『毎日通い放題』『質問し放題』はFIXの売りの一つです(売りというより当たり前なのですが)。
それでも前職までさまざまな形態の塾で指導をさせていただき、なかなか質問ができない子どもたちをたくさん見てきました。
そもそも質問の必要もなく、自分で自主的に学習を進めていく子もいます。
そういった子はもちろんあえて質問をする必要はありません。自分のペースで勉強してもらえればそれでOKです。
しかし『何をやったらよいのかわからない』『本当にどうしようもなくニガテな教科がある』生徒は絶対に質問をするべきです。
自宅で学習できない生徒は毎日通ってください。
・・・といっても、なかなか質問ができないお子さんもいます。
私が以前『集団塾』や『1対3形式』の塾で講師をしていたときのことです。
質問をしてくれない生徒達には何度も何度も声をかけていたのですが、思うような成果が得られず、ある日思い切ってその子たち全員に個別面談をしてみました。
質問できない理由はほぼ以下の二つでした。
・講師やチューターの数が生徒数に追いついておらず、長蛇の列ができてしまう
・性格的に質問ができない
しかし驚いたのは以下の理由です。
(1)以前質問したときに『こんな簡単な問題も分からないのか!』と怒られた
(2)1対③の塾で、質問をしたときに残りの二人の生徒から(こんな簡単な問題も分からないのかよ)と思われるのが恥ずかしくて質問できなかった
というものでした。
(1)は論外ですね。先生とて全員が聖人君子なわけではありません。
『こんな簡単な問題も分からないのか!』
みなさんの周りにこんな指導者はいないでしょうか?
傷つくのは大人ではありません。子どもなのです。そしてこれは盲点だったのですが(2)の理由です。
1対③の塾では60分から90分で、学年も学力も違う生徒を同時に見るため、その授業形式はほぼ質問対応になります。
もちろんそれできちんと授業が成立する生徒もいますが、質問をできない生徒にとってはただの自習の時間になってしまいます。
初めて(2)の理由を聞いたのは中学校1年生の内気な女の子だったのですが、ペアになった男の子が『〇〇はこんな簡単なことも分からなくて塾で質問をしてたぞ!』と学校で噂をされてしまったらしいのです。
驚くことに似たような理由の生徒が何名かいました。
これも(1)の原因に共通しているのですが、傷つくのは大人ではありません。生徒です。
親御さんの中には『なんで塾で質問しないの!』と怒ってしまうお父さんお母さんもいらっしゃいますが、その事情は子どもにしか分かりません。
年頃のお子さまにとって、周りからどう見られるかは私たちの想像を遥かに超えて大きな問題なのです。
これを知って以来、私は常に教室で全ての生徒に声をかけるようにしました。
『わかんないとこない?』
『あ~これ難しいよね。●●先生もニガテだって言ってたよ。』
『大丈夫大丈夫。これみんなニガテだから。でもきっといつかできるようになるからね。』
みなさんのお子さまは塾できちんと質問をできているのでしょうか?
私たちの価値観だけで決めてはいけません。私たちから見て簡単なことが、子どもたちにとってはとても難しいことだったりするのです。
どうか深い愛情を持って、お子さまに問いかけてあげてくださいね!
そんなわけで今日は昼から夜まで質問対応していました。生徒と共に勉強するのは本当に楽しいですし、毎日が新しい発見の連続です。
みなさんもどんどん質問してくださいね!それはFIXの塾生だけでなく、他の塾に通っている生徒も同じです。塾なんですから。分からないところがあるから通うのが塾なんです。
さて!来週は私立の高校と大学受験がいよいよ本格化していきます!
この週末、少しでも目標達成に近づけるよう、悔いのないように頑張ってくださいね!