You could have just asked.(映画『マトリックス』より)

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教室長ブログ

昨日仕事を終えてのんびり『マトリクス リローデッド』を観ていました。

タイトルの英文なのですが、劇中でこんな表現が出てきたのでちょっとピックアップしてみます。

細かいシチュエーションを説明したいところなのですが、とにかくこの映画、設定が色々と細かいので、簡単に説明させていただきます。

※なお、以下の内容は『高校英文法』の内容になります。

中学生では習わない単元ですので、その点だけ予めご了承ください。

 

 

主人公はネオ(キアヌ リーブス)。

人間と機械の長い闘いに終止符を打つとされている人間側の救世主(と言われている)。

彼が味方である預言者のもとを訪れると、いきなりその予言者の付き人に闘いを挑まれる(カンフーです)。

しばらく組手のようなものをやったあとで戦闘中止、付き人がこう言います。

(付き人)『すまなかった。本当にあなたが救世主かどうか試す必要があったんだ。』

(ネオ)『You could have just asked.(イライラしたようすで)』

 

 

高校生がニガテな『仮定法過去完了』の文章ですね。

でもこの際細かい文法の話は置いといて、この文章を丸ごと覚えてほしいなと思います。

直訳すると『あなたはただ聞くことができたはずだ。』

受験っぽく訳すならこうなると思いますが、映画では『聞けば分かるだろ。』となっていました。

これは分かりやすいな~と思いました。

学校では『could have done』で過去の事実とは反する…みたいな指導をされると思うのですが、まんまこの文章を覚えてしまった方が早いと思います。

『できたはずなのにしなかった』⇒『すればよかったのに

ちなみに『すればよかったのに』と過去のことにフォーカスされているので、現在形ではなくただの過去形でもなく、『過去完了』にしなければなりません。仮定法なので。

仮定法のルールとして、『現在のことに言及する場合は過去形に、過去のことに言及する場合は過去完了形に』といった具合に、時制を一つずつ遠ざけていくというものがあります。

他にも『should have done』で『~すべきだった(実際にはしなかった。)』

”You should have done your homework.”『あなたは宿題をするべきだった(実際にはしなかった)』となりますね。

 

仮定法を理解する上では時制をしっかりと理解することが必須条件となりますが(現在形、過去形、未来形、現在完了形、過去完了形、未来完了形)、もし(うわ~…なんかニガテだよ仮定法…。)と感じるようであれば、まずはこういった簡単な文章とニュアンスを覚えてしまうのも良いかもしれません。

こうやってシチュエーションを交えるとより分かりやすいと思いませんか??

ニュアンスは『もう終わってしまって変えようがないこと』『できたはずなのに(could)・すべきだったのに(should)…』といった感じですね。

 

ちなみに私の手元にある某お堅い英文法の参考書にはこんな感じの例文が載っています。

If Cleopatra’s nose had been shorter,the whole face of the world would have been changed.

(もしクレオパトラの鼻が実際よりも低かったら、世界の情勢全体は変わっていただろう。)

 

お…おう…って感じですね。

文法的に説明すると、条件節に仮定法過去完了を使うと、過去の事実に反する仮定を表す、とのことで、この先もすごく難解な説明が続いていきます。

こりゃみんな英文法嫌いになるわけだ。

ただ簡単に、『過去のことは時制を一個ずらして過去完了で』で終了です。

もちろん、『仮定法』は大学入試には必須の単元なので、絶対にマスターしなければならないのですが、実際のところはそんなに難しくなかったりします。

もしみなさんが難しく感じているのだとすれば、それは先生の指導や使っている参考書があなたに合っていないのかもしれません(悪いと言っているわけではありません。合う合わないは誰にでもあることです。)

まずは簡単な表現と解説でマスターして、その後に難しい文法的解釈に進んでくださいね。

理解ができないのはみなさんのせいではありませんよ!

 

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