E判定、合格率20%未満

E判定、合格率20%未満。

 

 

E判定には2種類あります。

その後逆転合格ができる可能性があるE判定とそうではないE判定です。

 

 

こんにちは!

いよいよ2学期がスタートしましたが、みなさんいかがお過ごしですか?

西尾市は中学校も高校も学校行事に力を入れているので、勉強もおろそかにならないよう、だけど体育祭や文化祭にも悔いを残さないよう全力で取り組んでくださいね。

 

 

さて、受験生諸君、みなさんの中には受験した模試で、タイトルのような厳しい判定をもらったことのある生徒もたくさんいるでしょう。

しかしこのE判定、結果は同じでも内容はまるで違っていたりします。

 

2年3年と地道な努力を積み上げてきた生徒は、今の時点でE判定でも第一志望逆転合格をつかみ取れる可能性が大いにあります。

一生懸命頑張ってきたけれども、まだその努力が花開いていないだけ。

大丈夫です。

不安かもしれませんが、必ずいい結果が出ます。

厳しい判定を直接目にすると落ち込んでしまうでしょうが、諦めずに最後まで頑張ってください。

 

 

 

一方、これまでまったく頑張ってこなかった生徒が、逆転合格が不可能なのかというと、そうではありません。

そして責める気もまったくありません。

途中までは具体的な夢や目標が決まっていなかったけど、3年生になって急に高い目標ができた、そういう場合もあるでしょう。

だから土壇場で高い目標ができたとしても、山口は応援します。

ただし、これまで一生懸命努力を積み重ねてきた生徒の2年3年分を、たったの数か月でで得ようとするのだから、それは大きな覚悟を持ってほしいとは思います。

残念ながら、日本の受験制度においてはシビアに結果だけを求められます。

君たちの頑張ってきた姿勢、これから頑張りたい意志など評価してはくれないのです。

 

 

以前もブログで紹介しましたが5年前、こんな生徒がいました。

西尾市内の公立高校3年生の女の子で、忘れもしない8月末に入会してきたのですが、その時点で総合偏差値45。

日本史はそこそこできていたのですが、英語が致命的に足を引っ張っており、模試で100点を超えたことは一度もない、といった状態でした(200点満点です)。

その子の志望校が『南山大学の英米』でした。

普通に考えたら、かなり厳しいことは分かります。

英語が嫌いなのに英米・・・、というのも不思議な感じがしますが、とにかく夏の終わりにその女の子は『南山の英米に行きたい!』という目標を持ったのでした。

 

 

もう入会したその日に、『TARGET1900とネクステージを買って帰ってください。』と伝えました。

以前にも少しお話しましたが、山口はネクステージという参考書はあまり好きではありません。

いわゆる網羅系という参考書で、真の英語力をつけようと思ったら、もう少し解説が詳しいものが良い、と考えているからです。

 

 

でもこの場合そんなことは言ってられません。

とにかく残り5か月弱で、ターゲットは全部派生語まで暗記、ネクステージは語法・イディオムの章を同じく丸暗記するように伝えました。

 

 

本当にきつかったと思います。

とても明るい性格の女の子で、『先生言われた通りやってるけど全然上がんないじゃーん。』とか、『もう塾やめちゃおうかな?』などと言ってはくるのですが、それでも英語だけで1日5~6時間は勉強していたと思います。

私立一本と決まっているからこの作戦が成立しますが、国公立志望であればかなり厳しかったと思います。

そこで頑張った結果トントン拍子に成績アップ・・・、と言いたいところなのですが、まったく上がりませんでした。

普通に考えて、これからの時期というのは受験生が全員死に物狂いで勉強してくるわけですから、そうそう偏差値なんて上がりません。

結局、12月のセンタープレまで、英語の点数は一度も100点を超えることはありませんでした。

 

 

しかしです。

 

 

なんとセンター本番では160点を超えたのです!

もちろんまぐれではありません。

まぐれでセンター8割は取れませんから。

これはこの生徒が本当に最後の最後まで諦めず、また緩まずに頑張ったから本番でその努力が開花したのでした。

その勢いで第一志望の南山の英米も逆転合格・・・と言いたいのですが、残念ながら英米は不合格でした。

その代わり、受験した南山大学のその他の学部は全て合格しました。

 

 

 

 

ただし、この話を聞いて(なんだ、受験って何とかなるんじゃん)などとは思ってほしくはないのです。

先にも述べましたが、土壇場で高い目標ができたとしても、もっと言えば元々目標はあったけど、今の今までサボっていたのだとしても、山口はまったく責める気はないですし、応援します。

ただしその代償は、自分自身で払わなければならないということは胸に刻んでほしいのです。

代償とは言うまでもありませんが、辛かろうが嫌だろうが、ただ『勉強をすること』です。

どんなに名前の通った塾や予備校だろうが、カリスマ講師が専属でつきっきりのマンツーマン指導をやろうが、肝心の君が全力で理解しようとして暗記しようとしない限り、何度やっても結果は同じです。

 

 

野球をまったくやってこなかった高校生が、3年生から野球を始めて『甲子園に出たい!』と思ったら、生半可な努力では何にもならないことは分かると思います。

フィギュアスケートやテニス、卓球などでもいいです。

小さいころから英才教育を受け、やりたいことも我慢して頑張ってきた彼らに、たった1年やそこらで勝とうとするならば、想像を絶する努力を積み重ねないといけないでしょう。

 

ピアノにしたってそう。

小さいころから泣きながら歯を食いしばって、1日何時間とレッスンを受けてきたピアニストに、1年やそこらでコンクールで勝とうとするならば、寝る間を惜しんでトレーニングしなければならないでしょう。

というより、読んで分かったと思いますが、スポーツや音楽でこんな大逆転はまず無理です。

 

 

 

しかし勉強ならその可能性は大いに残されています。

スポーツなどとは違い、どんなにサボってきた生徒でも、少なからず勉強はしてきたのですから。

 

 

何度も言いますが腹をくくってください。

覚悟を決めましょう。

勉強のし過ぎで死ぬことなんてありません。

たったの数か月、おしゃべりやスマホくらい我慢できるでしょう。

そして来年の春、一番行きたい学校の門をくぐりましょう!

 

本日も最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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