速読とは???

こんにちは!

さきほど3名の塾生から英検合格の報告がありまして、現時点では全員が合格しております。

素晴らしい!

みんなよく頑張ったね。

 

 

さてタイトルの通りです。

受験生から必ず出る質問、『どうすれば速読ができるようになりますか?』

 

愛知県の公立高校入試では大問2でかなり長めの長文が出ます。

それも全国的に見て難しめの長文と言われています。

 

高校3年生の諸君はもううんざりするほど模試を受験して分かったと思いますが、第4問 第5問 第6問は長文の上に『配点が6点』、3問間違えたら18点落とすことになります

しかも、1問につき20分以内に解かないといけという辛さ・・・。

 

そう、もちろん最終的には長い英文を速く読めるようにならなければならないのですが・・・。

 

 

 

 

毎回新規の面談で『速読』の話題が出ると、生徒さんに必ずこう聞きます。

 

 

山口 『中日新聞なんだけどさ、もちろん日本語だから速く読もうと思えば読めると思うんだけど、仮にすごいスピードで読んだとして理解できる??』

生徒さん 『あぁ・・・理解できません。』

 

 

 

そう、結論から言って、普段慣れ親しんだ日本語ですら難しい文章になると、私たちは読んで理解することは難しいのです。

読んではいるけど『字を目で見ているだけ』で理解しているわけではない。

次の文章は、ノーベル賞を受賞した大江健三郎氏の著書から引用したものです。

みなさん読めるかな??

もとい、正確に理解できるかな??

 

 

【いま僕自身が野間宏の仕事に、喚起力のこもった契機をあたえられつつ考えることは、作家みなが全体小説の企画によってかれの仕事の現場にも明瞭にもちこみうるところの、この現実世界を、その全体において経験しよう、とする態度をとることなしには、かれの職業の、外部からあたえられたぬるま湯のなかでの特殊性を克服することはできぬであろう、ということにほかならないが、あらためていうまでもなくそれは、いったん外部からの恩賜的な枠組みが壊れ、いかなる特恵的な条件もなしに、作家が現実生活に鼻をつきつけねばならぬ時のことを考えるまでもなく、本当に作家という職業は、自立しうるものか、を自省する時、すべての作家がみずからに課すべき問いかけであるように思われるのである。

 

 

 

 

 

 

 

ふ!

 

 

 

ふざけんじゃねー!

 

 

 

いや、もうこれだけ1つの文章が長くなって、形容詞や副詞・形容動詞などが入り乱れると何が何だか分からないですよね?

私たちが慣れ親しんでいる日本語ですら、読んでいて理解できないことは多々あります。

 

 

しかしながらそうは言っても日本語なので、さきほどの文章はしっかりと時間をかけてあげれば理解できます。

文章を途中で切ったりするのもいいでしょうね。

 

 

そう、難しい英文を読もうとするならば、この『何が何を修飾しているのか?』とか『読みやすい場所で文章を区切る』ことをやっていかなければならないのです。

 

 

『長文は慣れだから数をこなせばよい。』

 

 

 

断じて違います!

 

 

 

【Indeed , in the case of violin concertos , it would be hard if not actually senseless to specify a target at whih all violin concertos are aiming , and according to which one could say that concerto A got nearer to the target than concerto B .  (東北大学) 】

 

 

ふーっ ふーっ

 

 

タイピングがめちゃくちゃしんどかった・・・。

 

 

さて、この文章を学校の先生が言うように、『何度も読んで慣れる!』ことで読めるようになるでしょうか??

 

 

もちろん違いますよね?

 

 

この英文も、最初はじっくりと時間をかけて、何が何を修飾しているのかを考える練習をしなければなりません。

ぶっちゃけこの一文に1時間かけてもいいくらいです。

その積み重ねが『慣れ』なのであって、適当に速く何回も読むことではありません。

 

 

さて・・・一応さきほどの英文の模範解答を載せておきますが、それを確認するだけでは意味がありません。

そもそも英語の語順や構造は、日本語のそれとはまったく違うわけですからね・・・。

それでは読んでみてください。

 

【実際にバイオリン協奏曲の場合には、すべてのバイオリン協奏曲が目指していて、それを基準とすれば協奏曲Aのほうが協奏曲Bよりも目標に近づいていると判断することができるような目標を明確にすることは、実際に無意味だということはないにしても、難しいだろう。】

 

ね?

 

 

あんまり意味がないでしょ??

 

 

この文章は日本語に直すよりも、英語のまま何が何を修飾しているか考えた方が読解はずっと楽だったりします。

 

 

それをここで文字にしていくとえらいことになるので、もし興味がございましたらいつでも教室に来てくださいね!

でもまあこの形式の問題も、2020年以降はなくなると思われます。

 

【英語を読む ⇒ 主語、主節動詞、目的語、前置詞句や接続詞を整理する ⇒ 日本語に都合のいいように日本語に変換】

 

 

そう。

この問題は英語の問題ではなく、実は国語の問題です。

4技能を重視する新カリキュラムでは淘汰されるでしょう。

 

 

 

そんなわけで、本日も長文になりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です