独学のすすめ(英語限定)
ブログを定期的に読んでくださっているみなさんはご存知の通り、山口は中学時代2度ほど学年ビリを取ったことがありました。
その後東大に現役合格することになる友人に、マンツーマン指導してもらい、何とかかんとか地元の進学校に合格、そこで一気に成績がUP!・・・と言いたいところなのですが、さっぱりダメでした。
学年でビリということは、本当にほとんど何もできない状態から、膨大な演習をこなすことによって無理やり合格点を取れるようにしたにすぎません。
そして乱暴な言い方が許されるのであれば、公立高校の受験まではそれで何とかなります。
しかし、そんな付け焼刃の力でどうにかなるほど、高校の授業は甘くはありませんでした。
ま~とにかく授業が分からなかった!
当時は(担当の先生の教え方が悪い!)と信じて疑わなかったのですが、同じ先生の授業で東大や京大、早慶上智に合格した同級生もいたわけですから、少なくとも先生の指導は悪くなかったということになります。
かといって、中学時代にマンツーマン指導をしてくれた友人は、県内でも1,2を争う進学校に進んでしまったので、彼に教えてもらうわけにもいきません。
途方に暮れていたところ、山口と同じくらいの成績(偏差値40前後)だった本田君が、突然英語で偏差値65くらいの成績を叩き出しました。
なんでやね~ん!と思って彼に学習法を聞いたところ・・・『ターゲット1900を全部覚えて、富田の英文読解100の原則(上・下)をマスターしたら、急にできるようになった』とのことでした。
それを聞いてその日の放課後には、近所の書店で3冊ともgetしていました。
ちなみにこの3冊は今でも山口のバイブルですし、今の教室にも置いてあります。
(よし!これでおれも特進クラスの仲間入りだ!)と思っていたのですが・・・。
結論から言うと、その後7か月間は偏差値40のままでした。
もちろんその間、来る日も来る日もターゲットを覚え、参考書もやり続けています。
そして7か月後に、いきなり偏差値が60を超えました。
そうなんです。
本田君の成績も一見突然上がったように見えていましたが、実は彼も長い長い下積みを経て、あるタイミングで偏差値が上がったのです。
例えばの話、ターゲットを800まで完璧に覚えたとしても、模試で覚えていない方の1100単語が出題されたら、残念ながらまったくやっていないのと同じ結果が出てしまいます。
多くの学習者がここで英語を投げ出します。
(あんなにやったのに・・・全然成績上がらないじゃん!)
でも残念ながら、高校英語は2000単語を覚えて、初めて得点につながるようになります。
もちろん、英語が元々得意な生徒ならば、もっと早く結果に現れるでしょう。
そして最も苦痛だったのが、『富田の長文読解100の原則』の通読。
ぜひ興味がある方は、書店で立ち読みしてみてください。
そして(自分には向いてないな)と思ったら、そっと書棚に戻してください。
何が言いたいのかというと、とにかく難しいです。
やる気がない学習者は、最初の数ページで心を折られてしまうでしょう。
ただ、本気で取り組む高校生には、間違いなくもれなく結果を出してくれる良書です。
正直高校時代の山口、読んでも読んでも理解できなくて、泣けてくるほどでしたが、それでも学校の授業よりは理解できたし、達成感が得られました。
何度も言いますが、学校の先生の授業が悪いわけではないのです。
それまでサボっていた山口が100%悪いのです。
ただ、それを集団授業でリカバーするには、あまりにも遅すぎました。
そんなわけで山口の大学受験は、『ターゲット1,900』『富田の長文読解100の原則』『ネクステージ』をひたすらやりこんだだけでした。
まあでも結果として・・・今考えても間違っていなかったと思います。
もちろん、一番正しいのは、『中学校1年生からもれなくしっかりと、学習を継続すること』であることは言うまでもありません。
英語に関して言えばですが、もし学校の授業についていけなくて、塾に通うのも難しいのであれば、ぜひぜひ今回取り上げた参考書に挑戦してみてください。
それでも分からなければ、『体験授業受けます!』とか言って、しれっと教室に来てみてくださいね。