英語が30点台から80点台まで上がった塾生のお話
こんにちは!
まずは修学旅行のお土産を買ってきれくれた塾生のみなさん、本当にありがとうございます。
山口『お土産は買ってきちゃダメだよ!買ってきちゃダメだよ!!』も、某お笑い芸人のフリのようになってしまったのか、数名の塾生から素敵なお土産を頂戴しました。
いや~、もうこの気持ちが嬉しいですよね!
もちろん、即日すぐにいただきました。
あ!
もちろん、講師全員でいただきましたからね!
山口が1人で全部食べたわけではありませんので誤解のないよう・・・。
ちなみに西尾高校は山口の地元、長崎へ行ってきたとのことで、長崎出身の自分としては少し不思議な気持ちになりました。
撮ってきたという写真もたくさん拝見させていただきましたが、もろに近所ばかり(笑)。
もちろん、お土産のお返しはさせていただきますが、長崎のお土産でお返ししてもつまらないと思いますので、太宰府天満宮の学業成就のお守りにしようかなと考えております。
お楽しみに!
そんなわけで本題に入ります。
昨日中学3年生の塾生からこんな質問を頂戴しました。
『これらの映画は彼を幸せにします。』を英語にする英作文の問題で、塾生はこんな風に書いていました。
“These movie is make him happy.”
先に彼の名誉のためにお伝えしておきますが、彼は元々英語は大のニガテだったのです。
それが都築先生のマンツーマン指導で、ここ最近の模試などのテストでは8割を切らなくなり、先日あったという英語でのスピーチでも満点を取ってきたくらい、英語の成績は伸びた男の子なのです。
しかし元々大のニガテだったことも手伝ってか、たまにこういうミスをしてしまいます。
本人は『be動詞と一般動詞は絶対に一緒には使えない!(ただし進行形と受動態は除く)』という、英語の大切なルールをきちんと理解しています。
それなのになぜこんなミスをしてしまったのか尋ねてみたところ、『日本語の文章にこれらの映画”は”って書いてあるからつい・・・。』と言っていました。
なるほど!
これはすぐに修正できたので大丈夫でした。
まあ正直、これは日本語の文章がよくないですよね。
『これらの映画⇒させる⇒彼を⇒幸せに』と書くべきであって、そもそも語順を含めた文構造がまったく違う日本語を、英語に書き直させるのはかわいそうだなと思います。
片言の日本語しか話せない外国人を想像してください。
『ワタシ イキタイデス ニシオエキマデ。オシエテ モラエナイデショウカ イキカタヲ?』
日本語が不自由な英語圏の外国人は、おそらくこう話すでしょう。
でもこれは決してわざとこんな話し方をしているのではなく、言うまでも頭の中の語順がこうなっているからです。
“I want to go to Nishio station.Could you tell me the way to it?(私は 行きたいです 西尾駅に。教えていただけますか そこまでの行き方を。)
英作文のトレーニングは、英語学習でもっとも効果的ではありますが、そもそも日本語とは違うことをしっかりと伝えてあげないと、学習する側は混乱するばかりです。
例えば、『悪天候のせいで、私はそのコンサートに行けなかった。』という文章も、ダイレクトに日本語から英語に直すとこうなるでしょう。
“I could’nt go to the concert because of bad weather.”
もちろんこれはこれで間違ってはいませんが、無生物を主語にすることが多い英語だと、こちらの表現の方が好まれるかもしれません。
“Bad weather prevented me from going to the concert.”
⇒(悪天候が妨げた 私を そのコンサートに行くことから。)
英語を日本語に、日本語を英語にという作業はもちろん必要なのですが、その違いをしっかりと意識しながらでないとあまり効果的ではありません。
しまった!
また話が脱線してしまった・・・。
で、話を戻します。
先ほどの塾生の書いた”These movie is make him happy.”という文章ですが、もう1つミスがあることに気づくでしょうか??
そう、『これらの』と複数形で言っているのにも関わらず、movieが単数形になっていますね。
冠詞であったり、単数形複数形、それに伴って三単現のSは、純日本人の私たちにとっては大きな障害となります。
ここでも日本語では、『これらの映画は』と、完全に単数形で言っています。
『これらの映画達は』なんて言うと、むしろ日本語的には不自然に感じますよね??
もうこれは100回声に出してください!
“These movies”を100回声に出せば、逆に”these movie”が気持ち悪くなりますから。
“He am a student.”
この文章気持ち悪いでしょ??
これと同じ感じになるように、何度も暗誦してくださいね!
さて、塾生に正しい文章である”These movies make him happy.”をきちんと説明した後のことです。
山口『よ~し、じゃあこの文章、リズムに合わせて高速で5回読むよ~。せ~の・・・』
塾生『えーちょっとタンマタンマ!何も見ずに!?』
山口『当たり前やん!さあタイム測るよ!主語で一回切って、外人さんぽくmake強調して、happyのハを高めに言うんだよ。せ~の・・・』
塾生『These movies make him happy. These movies make・・・』
タイム本当に測りましたが、なんと12秒です。
そうなんです。
1つの英文を覚えるのに、まあ長くても3分程度。
1分もあれば20回音読できるので、10分もあれば200回暗誦できるのです。
ここまでやれば大概の文章は覚えられますし、二度と忘れません。
この短い文章を、『これらの、って言ってるから、movieは複数形にしましょう。「人を○○の状態にする」のは使役のmakeです。make + 人 形容詞です。形容詞の部分には分詞が来ることもあります。』
・・・と理解することも大切ですが、中学生においては短い文章を片っ端から覚えて、名詞や動詞を入れ替えたり、時制を変えたりして自由にアウトプットできる練習をした方が絶対に効果的です。
・・・などと偉そうに言っていますが、実はこれ、アルバイトで幼児英会話の指導をしていたときに、ネイティブの英語の先生が言っていたことです。
『日本人は文法を気にしすぎ!もちろん文法はとても大切だけど、どんどん声に出す練習しなくちゃ!音楽の理論やピアノの演奏の仕方を口で教えてもらって、実際にピアノに触っていないようなもんだよ。だからしゃべれないんだよ。』
と言っていました。
う~ん・・・深いですね!
まあそんなわけで、文法が理解できないならできないで構わないので、そんな時はその文章100回声に出して、考えなくても言葉になって出てくるくらい練習してみてくださいね!
※ちなみにですが、中3の夏時点で英語の点数が1桁だった山口、学年トップの友達のマンツーマン指導を受けたときにまずやらされたのが、この英文の暗誦でした。
『こんなの覚えられないよ・・・。』と愚痴をこぼしたところ、
『100回声に出した?10回でも書いてみた??そこまでやって覚えられないなら仕方ないけど、やってないんじゃないの??』と返ってきたのを今でも覚えています。
勉強は楽しくできるのがもちろんベスト。
だけどやはり努力が必要なときもあります。
心が折れそうになる瞬間はたくさんあると思いますが、頑張って君のベストを尽くしてください!