毎日10時間勉強しても、残された時間は1688時間
こんにちは!
ことあるごとに『1日10時間勉強!』と口癖のように言っている山口ですが、実際のところはどれくらい勉強すればよいのでしょうか??
今回は大学受験する高校3年生(または浪人生)の夏休みに絞ってお話させていただきます。
正直なところ、この時期に新しい面談で高校3年生が来たら、A判定だろうがE判定だろうが、すべからく『うちに来ようが来まいが、最低でも毎日10時間勉強してね。』と伝えます。
偏差値が70くらいあって、偏差値50くらいの大学を受けるのであれば、もちろんその必要はありませんが・・・。
当たり前の話ですが、合格点というのは受験する君自身が決めるわけではありません。
決めるのは『受験生全体』なのです。
仮に君が100点満点で99点取ったとしても、残り全員が100点を取ったら、問答無用であなたは不合格になるのです。
論より証拠。
先ほどネットで拾ってきた画像を添付します。
こちらは東京大学を受験した、ある受験生の学習の記録です。
ここでは英語と数学は毎日取り組むように書かれてあります。
こちらは学習の計画表。
こちらは一日のスケジュール。
一日10時間どころか、11.5時間、12.5時間勉強しています。
本当にやるべき教科を絞ることの大切さを説明しています。
睡眠の大切さを説明しています。
さて、これを読んでどう思ったでしょうか??
『いやいやこれは東大を受験する人のスケジュールでしょ!?自分は東大なんて受けないし!』と思うのか、
『東大を受験するような人でもこんなに勉強しているのか・・・』と考えるかで大きく変わってきます。
そもそも受験する大学がどこかなんて関係なくないですか??
名古屋駅に行くことがあれば、ぜひ河合塾などをはじめとする大手の予備校や塾を、チラッとでもいいので覗いてみることをお勧めします。
朝の8時から夜の22時までぶっ通しで勉強している連中がゴロゴロいますから。
そして彼らの全員が、東大や京大、早慶上智や医学部を受験するわけではありません。
もちろん、君が受験する大学と同じ大学を狙っているライバルもいたりするのです。
人間に与えられた時間が全て平等です。
一日が30時間になるわけではありませんし、君の受験日だけが先延ばしになるわけではありません。
センター試験まで残された時間はあと『168日と8時間、つまり4040時間。睡眠時間を7時間ずつ、その他食事や休憩時間のことも考慮すると、やはり一日に勉強できる限界は10時間程度、それを差し引いて結局のところ、1688時間。』
これがみなさんに与えられた時間です。
どうでしょうか??
一日10時間なんて、全然足りないと思いませんか??
私立大学専願で、3教科しか必要じゃない受験生でも、この『1688時間』を3で割ると、1教科あたり562時間程度しかないのです。
浪人生を含めて、すべての受験生に与えられた時間はたったのこれだけしかありません。
しかもこれは毎日10時間勉強した場合の話です。
そういうわけで・・・。
中学高校1,2年生にこんな話はしませんが、新しく面談に来られた3年生や受験生の面談では、必ずこれに近い話をさせていただいております。
A判定でもたったの1点が足りなくて落ちることは本当にあるんです。
本当に大学に合格したいと思うのであれば、自分の限界まで頑張ってください。
そんなわけでですね・・・、うちも『よく来てくれました!うちは完全1対1のマンツーマン指導ですから、集団や映像授業とは違って、○○くんに合わせて最も効率の良いカリキュラムを組みますよ!だから1日3時間の勉強で合格させます!』・・・なんて言いたいんですよ・・・。
だけどそれはもう詐欺に近い発言ですから。
効率の良さを追求するのは当たり前。
だけど英単語やイディオムを覚えるのも、新しい文章を精読するのも、数学の課題を理解した後演習をこなしていくのも、地歴を暗記するのも・・・、それはみなさんがやらなければならないこと。
理解するだけなら1日3時間でもいいでしょう。
ただし初見の問題に対応する力を身に着けるためには、みなさんが時間と労力を割くしかないのです。
腹をくくってください。
スマホだのゲームだの・・・友達付き合いなども今は我慢してください(ただし勉強を励まし合う友達付き合いは全然ありです)。
な~に大丈夫です。
毎日10時間勉強するだの、遊びを我慢するだの言っても、『たかだか半年未満』なんですから。
半年遊ぶの我慢しておかしくなってしまった・・・、なんて受験生には未だお目にかかったことはありません。
心おきなく頑張りましょうね!