歴史を学ぶ意味とは??(今日はいつも以上に脱線します)

本日は終戦記念日ですね。

 

・・・というわけで教室はまだ休みですが、山口は1人で教室で仕事をしながら、息抜きにこのブログを書いております。

雨もすごいしもう少ししたら帰らないと。

 

 

さて、毎年毎年のことですが、必ず中高生からこの声が上がります。

 

『社会が嫌いだ。』

『日本史(世界史)の覚える量が多すぎる。』

『そもそも日本史なんて勉強しても、社会に出て使わないじゃん。』

 

 

なるほどなるほど・・・。

まあご多分に漏れず、山口も中高生の頃は似たようなことを愚痴っていたので、みなさんの気持ちはよく分かりますが、個人的には一番学んで役に立つ学問は『社会』です。

 

やや、もちろん工学や医療の世界に進む人にとっては、最も有益な学問は『数学』『物理』『化学』『生物』などでしょう。

でもその分野に進まない人が、これらの教科を社会に出て使うことはまずありません。

 

こんなに大事だと言われている英語ですら、実際の所この日本では使うことはありません。

活躍の場が海外になるならもちろん英語の重要度は高いですが、ほとんどの人は国内に就職するでしょう??

 

山口の後輩がパナソニックに就職しており、同社は今グローバル化に力を入れていて、同じ部署に外国人がたくさんいるらしいのですが、みなさん日本語ペラペラなのだそうです(笑)。

 

 

そんなわけで、海外に移住したり、CAのような特殊な仕事でない限り、英語なんて使いません。

 

ありがたいことに、山口は『英語を教えさせていただいている』ので、自分にとっては絶対に必要不可欠な学問ではありますが、日常では本当に使いませんよ??

 

たま~にフェイスブックなどのSNSで、数少ない外国人の友人とやり取りするときくらいですかね。

 

 

だけど社会は絶対に学ばなければなりません。

歴史という学問は、あえて極論で言わせていただくならば、『戦争を学ぶ』ということです。

言うまでもありませんが、戦争は二度と起こしてはいけないものです。

 

特に、世界で唯一核被ばく国である日本に生まれ育った私たちは、しっかりとそれを学ばなければなりません。

日本に住んでいる私たちにはピンと来ないかもしれませんが、今でも宗教や貧困を理由に、世界では戦争が続いています。

学ぶことにより、戦争が起きないようにするためにはどうすればよいのかを、みなで考えていく必要があるのです。

 

 

『それにしたって、それは一部の人が学べばいいでしょう?』

 

 

・・・なんて意見もあるかもしれませんが、それじゃあダメなんです。

その思考だと、いずれ歴史を学ぶ人はいなくなってしまうかもしれませんね。

 

 

選挙と同じです。

もしも国民のみなさんが、一般市民の自分1人の意見や行動で、政治や社会は変わっていかない、なんて思っていたら、本当にそんな人で溢れかえってしまって、一部の権力者に都合のいいような社会が出来上がっていくのです。

 

 

そうならないための民主主義なのですから、みなが等しく政治にも参加する必要がありますし、同様に学ばなければならないのです。

 

 

・・・などと偉そうに言っていますが、もちろん山口が中高生の頃にそんなことは考えませんでした。

でも、中高生のみなさんがそんな風に思ってしまうのは、学ぶ内容がよくないんですよね。

 

学ぶことよりも、『受験』で採点することに重きが置かれているので、重箱の隅を楊枝でほじくるような暗記偏重の学習になってしまっているから、学ぶ方はそりゃあつまらないですよね。

 

 

もっともっと、学ぶ側が興味を持つように、考えるようにディスカッションであったり、自分の意見をしっかりと発表できるような学び方をするべきだと思います。

 

でもきっと、これからそういうものが評価されるような時代になっていくのだと思います。

 

 

 

先日、某中学校の元校長先生(社会科教諭です)とお食事をする機会があったので、社会嫌いの子供達のための社会学習法を聞いてきましたが、一番はきょうみをやはり興味を持つことだそうです。

 

・・・とは言っても、9割の生徒諸君はそうではないわけですから、興味が持てないなら何でもいいから10回書きなさい、とおっしゃられていました。

 

それは何でもいいのだそうです。

『徳川家康』でもなんでもいいので、とにかくしっかりと10回書いて、次に因果関係を考える。

 

でもまあ確かにその通りで、社会がニガテだという生徒はほとんど書くことをしていないんですよね・・・。

新研究や課題なんかも、とりあえず『空欄を埋めただけ』、みたいな。

 

それはただ字を一回きり書いただけ、なので当然諸君の力にはなっていません。

とりあえず10回書いてみてください。

そして書いている間に、何でもいいのでそれにまつわることを色々考えてみてください。

 

日本史や世界史は、質的にも量的にも厳しいので、この学習法では限界がありますが、中学生が学ぶ内容であればこれで充分です。

 

 

そして厳しい言い方をすれば、社会の成績が上がらないというのはただの怠慢です。

今年の公立高校入試で出題されたような、『思考力を問う問題』を落としてしまうのは100歩譲って仕方ないとしても、ただの暗記問題を落としてしまうのは、君がサボっているからです。

10回書いて、10回音読して、それを定期的に復習すれば、大概のことは覚えられますから。

 

 

『歴史なんて社会に出ても使わないじゃん。』

『歴史なんてつまらないじゃん。』

『社会担当の○○先生の授業、全然おもしろくないもん。』

 

 

それはそれで構いません。

ただ、それを頑張ったお友達は行きたい学校へ行くのでしょうし、やりたくないからやらなかったという生徒は、学校も・・・もっと言えばみなさんが社会に出ていくとき、企業も必要としません。

サボってしまった結果は甘んじて受け入れるしかないのです。

 

いい学校やいい職場というのは、目標達成のために辛いことも頑張れる人材を欲しがっているのです。

そんなわけで、ひょっとしたら諸君にとって社会という学問はつまらないかもしれませんが、君に大切な夢や目標があるのであれば、ぜひぜひ気持ちを奮い立たせて頑張ってみてください。

 

 

 

・・・・て全然話が違う方に反れてしまった!

話を元に戻しまして・・・、みなさんが、そしてみなさんの子孫が暮らしやすい世の中を作っていくためにも、過去の歴史をしっかりと学んでいってほしいと思います。

 

本当はもう少し書きたかったのですが、夜も更けてきましたので帰宅します。

塾生諸君!

もちろん宿題チェックするから、休み明けは気合を入れて塾に来てくださいね!

 

 

 

 

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