4技能対策始めました!
現在山口が担当させていただいている刈谷高校生1年生の男の子から教えてもらったのですが、刈谷高校はGTECに取り組んでいるようです。
ちなみに手前味噌なのですがこちらの塾生、ライティングは刈高で一番だったそうで・・・(いや、本人が一番頑張ったので、もちろん手前味噌なんですが)。
本人は『簡単な表現しかつかっていないので・・・。』と謙遜していましたが、しっかりとところどころで無生物主語を使って文章を作っていたのでした。
こちらの塾生はちょうど1年前に入塾してくれた生徒で、たったの1年間でセンター試験レベルのものまで吸収してしまったのでした。
今は国立二次試験の問題に取り組んでいます。
高校1年生ですが、正直関係ありません。
小学生でも英検準1級を取ってしまうお子様もいるんです。
生徒一人1人の今の学力をしっかりと見極めて、それぞれに合った正しい学習を進めていく必要があります。
それは遡り学習もしかりなのですが、逆にどんどん先に進められる生徒は先に進むべきです。
ちなみに山口の計画では、こちらの塾生は来年の今ごろには英語は何もやることがない状態に持っていき、他の教科に余裕を持って取り組めるような環境を作っていこうと考えております。
まあそれもこれも、何よりも本人が真摯に毎日の学習に取り組んでいるからです。
正直山口の力ではありません。
少し話がそれましたので本題に戻ります。
当塾に通っている生徒からヒアリングした内容をまとめていくと、公立高校だと岡崎高校、刈谷高校、千種高校(国際教養)、私立だと滝高校、名古屋高校、光が丘、これらの高校は現1年生からしっかりと4技能対策に取り組んでいるようです
他の高校はこれからなのかもしれませんが、今のところ目立った動きはないようです。
さて、この4技能ですが、リスニングがもっとも厄介です。
冒頭紹介した刈谷高校の男の子も、ライティングは学年1位でも、リスニングは相当に苦戦したようです。
それもそのはずで、高校受験やセンター試験のヒアリングなどとは違い、英検やTOEIC、GTECなどは英語の文章を二度読み上げることはしません。
TOEFLに至っては『メモを取る』ことすら許されておらず、カンニングとみなされてしまいます。
そしてもちろん、多少スピードを落としているとはいえ、ネイティブスピーカーが読み上げているので、聞いたことがなければ聞き取ることは不可能です。
その対策ですが、地道ですが何度も聞くしかありません。
そしてもう一つ、家などで学習するときは、その音源に合わせて、イントネーションも含めて発音することです。
単語ではなく文章を。
例えば次のカタカナ英語、何と言っているか分かるでしょうか??
『ワダユティンカバウティッ』
ちなみに答えは”What do you think about it.”なのですが、ネイティブスピーカーは『ワット ドゥ ユー シンク アバウト イット』とは発音しませんし、逆に私たちがこのように発音しても、絶対に聞き取ってくれません。
ということは、私たち自身が『ワダユティンカバウティッ』=”What do you think about it.”=あなたはそれについてどう思う? という図式をしっかりと認識し、知識としてため込んでいく必要があります。
そのためには当たり前ですが何度も聞くことがまず大前提となり、自分でも同じ発音ができるようになる必要があります。
でもきれいな発音と言っても、『rは舌を巻き上げて、口蓋内のどこにも触れないように発音する』など、そんなことはやらなくても構いません。
そこまでやると、2~3年間という限られた時間で、なおかつ他教科にも力を割きながら対策を取ることは困難となります。
ですのでカタカナ英語でも全然構わないので、とにかく集中して聞き取って、まったく同じように発音する練習をしてほしいのです。
そこでお勧めなのが、スマートフォンを使った練習です。
ちなみに私はアイフォンユーザーなのですが、siriの設定を日本語ではなく英語にして、スピーキングのトレーニングをしております。
ちなみにsiriの判定は本当に厳しく(当たり前なのですが)、ここで紹介したセンテンスですと、”confused about”は『カンフューズダバウ』と発音しないと読み取ってくれません。
余談ですが、confuseは『混乱させる』という他動詞ですので、自分が混乱しているときはinterestと同様、受け身にする必要があります。
受動態の際に使われる前置詞も要注意で、対象が人ならby、物ならaboutとなります。
難関大の正誤問題で頻出ですね。
firstも『ファースト』ではなく、『フぁース』(子音のtは消えます)、
find out about itも『ファインドアウト アバウトイット』ではなく、『フぁインダウタバウティッ』と一息に言い切らないは判定してくれません。
・子音が消える
・文章はリンキングする(単語がつながる)
・SVOなどの内容語は強勢を置き、冠詞やbe動詞・前置詞などの機能語はあえて弱くあいまいに発音する
などのルールがあるのですが、これを事細かにやっていくと、とてもじゃないですがキリがないので、限られた時間でできる限りの対策を取らなければならないのです。
それが『隙間時間でできるだけ音声を聞く』『自分にできる範囲で(ただし全力で)真似をする』なのです。
都築先生とは違い、山口は留学経験など皆無の生粋の日本人ですので、こんな感じで練習しています(笑)。
ただし効果は絶大で、siriはまず確実に判定してくれますし、これまでもネイティブスピーカーとの会話で困ったことはありません(彼らがエキサイトしたときは聞き取れなくなることがありますが・・・)。
みなさんもお手持ちの教材で音声がついているものがあれば、何度も何度も聞いて、カタカナ英語でいいので聞こえたままに書き込んで、siriが聞き取ってくれるまで発音してください。
そうすると不思議なことに、ネイティブスピーカーの発音が聞き取れるようになります。
当たり前の話ですが、自分で発音できるものは、当然聞き取ることもできます。
また、真似して発音しようとすると、本気で真剣に聞き取ろうとするようになります。
リスニングでお悩みの中高生諸君、ぜひぜひお試しくださいね!
な~に大丈夫。
中学生の時に英語で0点を取ったことがある山口にできるんですから、みなさんにできないはずがありません。
さて、ここで冒頭に戻りますが現高校1年生のみなさん、みなさんの高校は4技能対策に取り組んでいますか??
今の高校1年生を見ている限り、高校によってかなり取っている対策に違いがあるようです。
対策を取っているか否かは1年後2年後に大きな差となって現れ、みなさんの合否に大きな影響を及ぼすことになります。
今できる対策をしっかりと取っていきましょう。