英単語を覚えるのは大変なこと
英語学習で避けては通れないものが、『英単語の暗記』です。
いろんな高校生とお話をさせていただき、必ずこの話になるのですが『どうやって覚えたらよいか??』というテーマです。
すごく乱暴に聞こえるかもしれませんが、手段は何でもいいと思います。
市販の単語帳をパッと眺めて覚えられるならそれでいいと思いますしね。
ネットでちょっと検索してみても、『書くのは無駄』とか『時間をかけてはいけない』とか、英語学習に苦しんでいるみなさんにとって耳障りの良い言葉はたくさん出てくると思います。
個人的にですが、山口なんかは1分前にやろうと思っていたことすら忘れてしまうような記憶力のなさなので、日常大切なことは常にメモしていますし、英単語なんかは今でも毎日維持して学習しています。
でも毎度思うのですが、異国の言語を学ぼうとするのに、果たして楽な道などあるのでしょうか??
山口の趣味でギター演奏があるのですが、個人的に特に大好きなギタリストでマーティ・フリードマンという方がいます。
これ・・・ちょっと自慢ですが会ったことあります。
で、この方日本語がペラペラなのですが(テレビにもよく出るので知っている方も多いかもしれません)、そこには並々ならぬ苦労があったといいます。
あ、ここから先は『ヤングギター』という雑誌からの引用です。
そもそもこの方が日本語を学ぼうと思ったきっかけは、演歌のフレーズのこぶしに大きな感銘を受け、メタルの楽曲のギターソロのビブラートに取り入れたいと思ったことなのだそうです。
あと、その当時お付き合いしていた女性が日本人だったということもあったみたいですね。
とにかく言葉に出す、ノートに何度も書く、コミュニケーションが取れなくても英語に頼らず日本語を使い続けるということを徹底したそうです。
ちなみに全て独学なのだそうで・・・。
あとは最近の話だと、こちらも有名人のアリアナ・グランデさん。
この方も親日家ということで、日本語を一生懸命勉強されているそうです
こちらがアリアナさんのノートですね。
かわいらしいですね。
でもきちんと、『日本語はSOV』『英語はSVO』であることを意識しながら、ローマ字ではありますが発音もしっかりと書いていて、一生懸命勉強されているのが分かります。
ちょと余談になってしまいますが、アリアナさんの間違いを日本人の方が何度も指摘したそうで(おそらく悪気はないんでしょうが)、それでアリアナさんは日本語学習が嫌やになってしまったそうで・・・。
もちろん誤りを正すのは大切なのですが、学習において最も必要なのはモチベーションですので、日本人のこういった気質は言語学習の妨げになってしまっている気がします。
話が反れましたので元に戻しますと。
日本語と英語の違いはあれども、言語を学ぶという点で楽な道などないということです。
指導させていただく私たちは、もちろんみなさんが最短距離で効率よく学習していけるような指導とカリキュラムを心がけていますが、それは『楽な道』を作っているわけではないのです。
単語を覚えるのだって、『単語帳を見ただけで覚えられるんです』というならそれでいいと思いますが、それで覚えられないのであれば『何度も書く』、それでもダメなら『音読する』、それでもダメなら寝る前や放課の時間などに少しでも目を通すなどの努力が必要なのではないでしょうか??
ちょっと厳しい物言いになってしまいますが、『英単語が覚えられない』という諸君にそこまでやってみたの??と聞いてみると、ほとんどの場合、『いや、そこまではやっていないんですけど・・・』とお茶を濁した感じで返ってきます。
昨日ブログで紹介した東高の女の子2人も、入塾時は単語ボロボロだったんです。
それでも2人とも、半年間という短い期間で2,000語近い英単語を覚えきりました。
ただ、山口や都築先生が、『単語を短期間で効率よく覚えられる必勝法』を伝授したわけではありません。
2人とも自分たちの意志で、自分たちの並々ならぬ努力で覚えたのです。
ノートに繰り返し繰り返し単語を書きなぐっていましたし、ネクステージもすりきれるまでボロボロに使い込んでいました。
きっついな~と思われるかもしれませんが、『単語を覚えられない』と言っている高校生のほとんどの場合は、『ただ単にやってないだけ』です。
もちろん、高等英語学習の入り口にいる高校1年生にそんな厳しいことは言いません。
ターゲットでもシス単でもDUOでも何でも構いませんが、1周目で完璧に覚えるのは無理だと思います。
ただし、2年生や3年生で覚えていないというのであれば、残念ながらただの努力不足です。
でもいいんです。
大切なのはそれを受け入れて、これからの1年でしっかりと挽回すればいいだけの話なのですから。
それでもそれすらやりたくないというのであれば、第一志望は諦めてくださいと言う他はありません。
受験は君だけの戦いではなく、大変な熱量を持って毎日学習しているライバル達が相手なのです。
そりゃあ必死に頑張っている者が勝つに決まっているんです。
楽な必勝法などありません。
いや~でももしそんなものがあったら・・・、山口も『やる気不要!誰でも偏差値40から早慶上智一発逆転合格!』なんて本を出版して左団扇で暮らして・・・ってやっぱりそんなの嫌ですね。
やっぱり自分自身も一生懸命努力して、それが塾生のみなさんに伝わって一緒に切磋琢磨したい、そんな塾であり続けたいと願います。
さあ明日からじゃなくて今日から!
今はみんなテスト期間中だから言われなくても勉強しているでしょうが、テストが終わったその日こそ勉強してください。
テスト期間中なんて誰でも勉強してるでしょ??
そんな誰でも勉強するときに勉強しても、ライバルと差なんてつかないんです。
みんなが勉強していない、テストが終わったその日や、夏休みや冬休みに頑張った分が君の力になっていくんです。
そんなわけで、今日も一日頑張りましょう!